■蒸気機関車(Steam Locomotive)
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表記※実際にはこれほど間隔は開いていません。
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蒸気の頭文字
蒸気を意味する英語=SteamのSは特に付きません。
※SLという言葉は日本独自の略称で、欧米では通じません。
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(1)動軸数を表す記号
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(2)機関車の種類による形式
1928年(昭和3年)、当時の鉄道省が制定しました。
形式番号 | 燃料と水の搭載方法 | 意味 | 10〜49 | タンク式機関車 | 機関車に燃料庫と水タンクを搭載。 | 50〜99 | テンダー式機関車 | 機関車とは別に炭水車(テンダー)を連結。 |
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鉄道院形式称号
1908年(明治42年)に鉄道院が制定しました。
一部の機関車は1928年(昭和3年)に制定された鉄道省の形式に改められました。
(例:18900→C51、9900→D50)形式番号 | 機関車の種類による形式 | 1〜999 | B形タンク式機関車 | 1000〜3999 | C形タンク式機関車 | 4000〜4999 | D形・マレー形タンク式機関車 | 5000〜6999 | B形テンダー式機関車 | 7000〜8999 | C形テンダー式機関車 | 9000〜9999 | D形・マレー形テンダー式機関車 | 製造番号は末尾0から番号が付けられました。
9600形では9600が1両目、19600が100両目と数えます。
ちょっとややっこしいですね。 |
マレー形・・・
蒸気機関車の一部は台車になっていて、前後が動くようになっています。それぞれにピストンが付いていて、ボイラー一つでC-CあるいはD-Dの動輪を持っています。これがマレー形で、日本では山岳路線に用いられました。有名なアメリカ・ユニオンパシフィック鉄道の“ビッグ・ボーイ”や“チャレンジャー”もマレー形です。
※他にもガーラッド形、急坂用に開発されたシェイ形などもあります。 |
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軸配置による呼称軸配置
(○は動軸、●は先・従輪)
←前 後→ | 国鉄式 | ホワイト式 | 名称 | 主な用途 | 主な使用形式 | ●○○○ | 1C | 2-6-0 | モーガル | 客貨両用 | C50、C56、2800、7100(義経号、弁慶号、静号) ほか | ●○○○● | 1C1 | 2-6-2 | プレイリー | 客貨両用 | C12、C58、3060、3170 ほか | ●○○○●● | 1C2 | 2-6-4 | アンチ・パシフィック | 客貨両用 | C10、C11 | ●●○○○● | 2C1 | 4-6-2 | パシフィック | 急行旅客用 | C51、C52、C53、C54、C55、C57、C59 ほか | ●●○○○●● | 2C2 | 4-6-4 | ハドソン | 急行旅客用 | C60、C61、C62 | ●○○○○ | 1D | 2-8-0 | コンソリデーション | 貨物用 | 9030、9300、9500、9600 ほか | ●○○○○● | 1D1 | 2-8-2 | ミカド※ | 貨物用 | D50、D51、D52、9700 | ●○○○○●● | 1D2 | 2-8-4 | バークシャー | 貨物用 | D60、D61、D62 | ●○○○○○●● | 1E2 | 2-10-4 | テキサス | 重貨物用 | E10 | ※1D1のミカドはマッカーサーとも呼びますが、あまり使いません。 |
蒸気機関車の方向転換・・・
多くの蒸気機関車には後ろに大きな炭水車(テンダー)があります。
炭水車には燃料(石炭、重油、薪など)と水を搭載出来るもので、機関車本体と連結されています。 これは長距離運転でも燃料と水を補給する時間を節約するためです。
ところが、この炭水車があるのが災いして後ろが見えにくく、蒸気機関車はバック運転が苦手です。童謡ではないですが、行きはよくても帰りは大変※ですから、蒸気機関車の向きを変える必要があります。このために昔は蒸気機関車を方向転換させるための設備である転車台(ターンテーブル)を備えた機関区や駅が多くありました。 また、機関車の車庫である機関庫には、転車台の形に合わせて扇をひろげたような形の機関庫があり、その形から扇形庫(ラウンドハウス)と呼ばれていました。京都市にある梅小路機関車館(旧・梅小路機関区)では、今でも保存されている蒸気機関車と共に転車台や巨大な扇形庫を見学する事が出来ます。
※小さな駅が終点の場合は転車台のある近くの駅まで回送するか、バック運転が比較的楽に出来るタンク式蒸気機関車が使われていました。 |
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(3)同一形式での製造番号
製造順に1から番号を付けます。
電気機関車やディーゼル機関車のような番台区分は一部の例外を除き、ほとんどありません。
この蒸気機関車の場合、動軸数4のテンダー式で、498両目に造られた車両、と言う事になります。
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