このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

形式称号
〜ディーゼル機関車篇〜

鉄道車両には必ずその車両を管理・運営するための記号や番号が付けられています。
これを形式称号と呼びますが、出鱈目に付いている訳ではありません。旧国鉄では規定に
従って、系統的に付けられていたのです。憶えておけば旅先でも楽しめる形式称号です。
※分割・民営化後は、JR各社によって変わっています。
また、私鉄各社は割愛してあります。ご了承下さい。


蒸気機関車電気機関車ディーゼル機関車電車新幹線電車気動車客車貨車


■ディーゼル機関車(Diesel Locomotive)
表記
DE101189
 (1) (2)   (3)
※実際にはこれほど間隔は開いていません。
(※)ディーゼルの頭文字
ディーゼルを意味する英語=DieselのDが付きます。
(1)動軸数を表す記号
形式記号動軸数
B2
C3
D4
E5
F6
※DE10の場合、実際にはA・A・A-Bの5軸の動軸配置になっています。
ディーゼル機関車の動力方式・・・
ただ単にディーゼル機関車と言っても、エンジンの動力を変速機を介して伝達する方法と、エンジンで発電して電機のようにモーターを駆動する方法の2通りがあります。前者の変速機はギアを介する機械式と液体を介する液体式があります。また、後者を電気式と呼びます。
日本ではDD51形やDE10形など保守・点検が容易な液体式が多く使われています。電気式はDF50形で実用量産化されましたが、最近ではJR貨物のDF200形が最新の制御方式を採用して、DF50形よりも大幅なパワーアップが図られています。
(2)機関車の種類による形式
形式番号性能
10〜49最高速度85km/h以下。
50〜89最高速度85km/h以上。
90〜99試作車両
※分割・民営化後のJRでは3ケタの番号も登場しています。(例:JR貨物のDF200形)
実は・・・
一見すると前後対象で、前や後ろがなさそうな電気機関車やディーゼル機関車にも前後があります。
これは大事な電気機器やディーゼルエンジン、様々な機器類の配置などで前と後が決められています。そして前を1位、後ろを2位と呼びます。機関車では縁取りされた四角い板の中に1、2と標記してあり、これを「車端番号板」と呼びます。
※DE10のようなセミセンターキャブ方式の場合は、ボンネットの長い方が1位(前)側になります。
(3)同一形式での製造番号
製造順に1から番号を付けます。ただし、用途や仕様の違いによっては番台区分する場合があります(例:DD511000、DE101000、DF50500)。
このディーゼル機関車の場合は動軸数5で、1000番台の189両目に造られた車両、と言うことになります。
※新幹線用ディーゼル機関車は[912-2]のように表示します。

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