このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

マレーシア鉄道の駅
  Johoru Baru/Singapore/Keluang/Labis/Port Dickson/Gemas/Segamat


Port Dickson駅構内にあった、蒸気機関車時代の水タンクです。



 さらにSeremban側に進みますと、構内の外れに何両かのタンク車が置かれていました。古いものに混ざって新しいものもありましたから、不定期的に列車が走ることもあるのでしょうか。
 ただ、構内からSerembanへと向かう線路はだいぶ草に覆われていました。とはいえ、信号などの設備はまだ使えそうでしたから廃線にはされていないのではないかというのが訪ねてみての感想です。
 下の写真は町の南端を走っている部分です。Port Dicksonの駅はこの先を左にカーヴしたところに位置しています。
 さて、線路の状況ですがだいぶ草にはおおわれていますが、枕木は問題なく見える程度です。そうしますと、線路の整備も最低限は行われているのではないでしょうか。
 それにしても、ここの付近で列車を見ることができたならば、それもかなり奇跡的な出来事だろうとも思います。





 Port Dicksonへは、西海岸線のSerembanからに支線が伸びていますが、これは果たして現役の路線でしょうか。
 バス・ターミナルの北側に鉄道の駅があるのですが、その終端部は廃線の色の濃い模様でした。駅構内から埠頭の先端まで線路は敷かれていたのでしょうが、現在では遮断機の近くのレールは剥がれたままです。このあたりは使われなくなって久しいのではないでしょうか。
 駅の方向を振り返って見ますと、線路上にはドラム缶が転がっていました。車両止めというわけではないでしょうが、駅へ続く線路の方もだいぶ草に覆われています。
 しかし、駅舎そのものは整備されており、建物もさほど古いようには見えません。これは、ずいぶんと現役らしい雰囲気を持っていました。

 もっとも、これはKTMのものではなく、どうやらこの時間帯に暇だったバスの運転手・車掌のアルバイトだったようです。
 その後で列車が出るまで待っていても良かったのでしょうが、たまたまやってきたタクシーがKeluangへ戻るものだったので、私はそれに乗ってしまいましたが、他に待っていたマレー人の方々はJBまで向かう予定だったので、まれ停まっている列車に戻っていきました。




 ずいぶんと人の多い駅ですが、西海岸線のLabisの駅です。実はこの日は事故があって、列車に自動車が接触したか何かで、ここの駅で運転が見合わせとなってしまったのでした。それで、先行の列車がLabisで停まっていたところへ、後続の列車もLabisで運転見合わせとなり、2本分の列車の乗客がこの駅に集まってしまったというわけです。
 さて、このあと列車がどうなっているかは実は知りません。事故があったことを携帯か何かで知ったのでしょうが、駅前にバスがやってきて何人かの方々はそれに乗ってしまいました。


★ラビス

★シンガポール

 こちらはホーム側からの画像になりますが、マレー鉄道のクルアン駅です。この写真を撮った時にはここからグマスまで出かけたのですが、この町へ行くときには実はバスしか使ったことがありません(^^;。ジョホール・バルからですとバスが頻発運転されていますから、そちらのほうがはるかに便利です。ジョホール州の北の方へもバスの便は多いのですが、グマスのような小さな町ですと直通するバスがありませんから鉄道も使うというわけです。
 屋根の下に駅名票が取り付けられているところが出札口になりますが、その右手が食堂です。そこで朝食を食べてから、さて出発という旅でした。


★クルアン

 その後にマレー半島と直結するようになったのですが、Bukit Timahから現在のケッペル・ロードの面した駅までの路線が開かれたことによって、タンク・ロードの駅は廃止されています。
 ただ、それから70年近くは経っているわけですが、かつて線路があったことを物語るような場所も案外と残されているそうですが、そのあたりはまだ訪ねたことはありません。

 マレー鉄道の一方の起点となるシンガポール駅ですが、天井が高かったりとターミナル駅の風格はありますが、列車本数はありませんからあまり賑わっている場所ではありません。
 建物はコンクリート造りですからこれも相当に古いというものではありませんが、駅が開かれたのは1932年5月
3日ということですから、その時点からのものかと思われます。
 ところでシンガポールに駅が作られたのは1903年のことになりますが、当時の駅はタンク・ロードの面していました。MRTのDhoby Ghant駅から南に向かいますとタンク・ロードに出会います。


 さて、ここの駅舎ですが、いつ頃に建てられたものでしょう。私の推測では、コーズウェイに線路が敷かれてシンガポールと直結した1923年頃のものだろうと思っています。それ以前のJBとシンガポールの間には連絡船が用いられていたのですが、貨車を積み込むための線路は現在の駅舎後方のコンドミニアムのあたりを通っており、当時の駅はそちら側だったのではないかと思われる節もあるからです。そのあたりは「廃線探訪」部門に任せましょう(^^;。



 ジョホール・バル(JB)の駅ですが、左が正面からのもの。右手がシンガポール側になりますので、右の写真の右端に写っているのはマレーシア側からのイミグレーションになります。バスの場合はここでいったん下りて出国手続きの後に、シンガポールよりから改めて乗り直すことになりますが、鉄道の場合は、ここからシンガポール行きの各駅停車に乗るならば、ホームに入る際に手続きが行われます。

(C)2003 Yiteng

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項目
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  資料・マレー鉄道駅間距離(1940年時点)
  資料・マレー鉄道開業年表

★ジョホール・バル

 マレーシアでの移動ですが、鉄道よりもバスを使うことの普通です。ただ、鉄道も好きですから写真はだいぶ増えました。
 駅舎についてはここのページで紹介していきますが、車両などについては項目から繋いでいます。

マレーシアの鉄道・目次

★グマス


 Gemas駅は、東海岸線と西海岸線が分岐するマレー鉄道の中でも重要な駅の1つですが、町の規模はさほど大きくありません。日本で該当するような場所を探しますと東海道線と北陸線が分岐する米原のような感じでしょうか。
 駅の正面には車輪が飾られて凝った作りをしていますが、シンガポールからここまで列車で往復するような観光客もあるようです。

★セガマ


 Gemasが米原ならSegamatは彦根にあたるでしょうか。ただ、ここもそれほど大きな町ではありません。
 左が駅舎ですが、実は2003年になって火事のため焼失しています。ですので、この駅舎は今では見られません。
 右は駅前のバスターミナルで、以前はKLねどへの長距離バスもここから出ていたのですが、現在は長距離バスは全てMuar川左岸のターミナルから出ているようで、ここはMuarやGemasへのローカル・バス・ターミナルになっています。

★ポート・ディクソン

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