このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
4月(2)−Koninginnedag(女王誕生日) | |
世界史が得意な人はピンと来るかもしれませんが、オランダの王室の名字は「オラニエ」といいます。そうです、現在のオランダ王室はオランダ独立に貢献(?)したオラニエ公の子孫なのです。で、この「オラニエ」というのはオランダ語で「オレンジ」という意味なのですが、このため王室に何か関連のある日にはオランダ国旗と一緒にオレンジ色の布が掲げられます。これが転じてオリンピックやサッカーのW杯などがあったりするとオランダ中がオレンジ色に染まります。オレンジ色には商標もないから、こういうイベントの時にはナショナルカラーのオレンジ色のグッズがよく売れるんですよ(^_^;) それはともかく、女王誕生日もオランダ中がオレンジ色に染まる日の一つであります。オレンジ色のショーウィンドウ、オレンジ色のお菓子、オレンジ色のビール、オレンジ色の洋服を着た人々、などなどなど。こちらも「女王誕生日なんだから何かオレンジ色の物を身につけなければ」という気分になってしまいます(^_^;) さて、女王誕生日というとアムステルダムは フォンデルパークのフリーマーケット (この「フリー」は「のみ」ではなくて「自由」です。誰でも許可なしで自由に出店できるんです)が有名ですが、それ以外の町でも色々なイベントが開かれます。ハーグでは女王誕生日の前の日の夜にコンサートが開かれたり、ユトレヒトでもアムステルダムのようなフリーマーケットが開かれます。フローニンゲンでも子供のマーケットが開かれたり、 マルティニ塔 がオランダ国旗の色にライトアップされたりもします(^_^;) それから私は行ったことがないのですが、アムステルダムのGelderlandspleinでは毎年女王誕生日に在アムス日本人のフリーマーケットが開かれているみたいですね。 ところで、今年(2001年)のアムステルダムの女王誕生日はちょっと大変でした。どこまでがほんとで嘘か、お祭り気分で浮かれた人達が線路上を歩いているため構内に電車が進入できず、痺れを切らした乗客が非常ノブを引っ張って電車から線路に降りてしまい、更に後続の電車が進入できず・・・となってしまい、電車が麻痺してしまったんですよね。しまいには駅が閉鎖されてしまい、怒った乗客が暴動を起こしてしまったんです。私も実はこの日アムステルダムに行っていたんですが・・・、早めに帰ったおかげで暴動には巻き込まれずにすみました。やれやれ。 | |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |