このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
5月(1)−Haring(にしん) | |
Haring、英語ではherring、日本語ではニシンのことです。オランダでおそらく最も有名なこの魚、オランダの食べ物として必ずガイドブックにも載っている魚です。オランダの黄金時代にも大きな貢献をしているこの魚なのですが、このあたりの事情は司馬遼太郎氏の「街道を行く オランダ紀行」やEnkhuizenにあるZuiderzeemuseumの説明が詳しいので、ここでは省きます。 毎年5月末になるとその年の初物ニシンが店頭に出回るようになります。これは結構ビッグイベントでして、イメージとしては日本でも3月末から4月になると桜の開花宣言が出されるようになる、あんな感じでしょうか。毎年「Hollandse Nieuw(初物ニシンのことをこう呼びます)が出てきた」とニュースになります。2000年にはヨーロッパ選手権のためにキャンプで特訓中だったオランダサッカーチームが真っ先に初物を食べている写真が新聞の表紙を飾りましたし、2001年には初物ニシンが記録的値段(100,000ギルダー・・・だったかなぁ? ちょっと正確には覚えていません)で競り落とされて話題になりました(ちなみにこの収益金は慈善団体に寄付されたんだそうです)。 在蘭日本人もこのニシンは色々工夫して楽しんでいます。あじのタタキの容量で刻んでしょうゆと一緒に食べたり、それにねぎを混ぜたり。私のお気に入りはやっぱりハリング寿司でしょうか。オランダに何十年も住んでいらっしゃる方から教えてもらったのですが、ニシンをお酢とお酒を1:1で混ぜたものに30分ほどつけておき、それを使ってにぎり寿司を作るんです。1匹のニシンで握り4個くらいが目安。ニシン独特の臭みが消えて、おいしいですよ(^.^) | |
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