このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

1月 - Oud en Nieuw (新年)

1月−Oud en Nieuw (新年)
2月−Valentijnsdag(バレンタインデー)
3月−Zomertjd(夏時間)
4月(1)−Pasen(復活祭)
4月(2)−Koninginnedag(女王誕生日)
5月(1)−Haring(にしん)
5月(2)−Bevrijdingsdag
7月−Vakantie
8月−Mosselen
9月−Bloemencorso(花パレード)
12月−Kerstmis(クリスマス)
11月−Sinterklaas(聖ニコラス祭)
6月−日光浴
オランダではクリスマスは家族と、年末年始は友達と過ごす、というのが一般的だそうで、日本とは正反対ですね。では、友達と集まって一体何をするのか…と言ったら、そこはそれ、どこの国でも友達同士が集まってパーティーする時にすることなんて決まっています。飲んで騒ぐんです(^_^;)と、これだけで終わらせてしまったら実もふたもないので、とりあえず「お正月ならでは」のイベント(?)をいくつか挙げてみます。

まずオランダでは「お正月」と言ったら 花火 でしょう。オランダでは花火は許可がないとする事ができず、許可が下りるのは大晦日の夜と女王誕生日だけなんだそうです。ということで、この頃になると手に持って楽しむような小さい花火から打ち上げ花火まで店頭に並ぶようになります。夏の打ち上げ花火に慣れた私にとっては、冬の寒い中に打ち上げ花火を見ても「…ちょっと違う…」という感じなんですけどね(^_^;)

ただ、この花火というのが実はここ数年結構問題になっていて、年末には警察の「花火対策」云々がテレビで随分大騒ぎされていました。私はそれを見て夫に「日本では、確かに広い所に行かなきゃだめ、とか後始末はきちんとしなきゃだめ、みたいな常識には従わないといけないけど、たかが花火にわざわざ警察の許可なんて必要ないよ」と言ったところ、たまたまその時テレビに映っていた花火(爆竹の大きいのがつながったみたいな奴だった)を指差して、「あれ、一応花火って言ってはいるけど、実際にはほとんどダイナマイトと変りないんだよ」と言われてしまいました(^_^;)そうなんです。こちらの花火(主に中国から輸入されているらしい)は日本の「常識に従って」なんてかわいいことを言っていられるような花火とはスケールが違うんです(^_^;)それを見てさすがに私も「…これは確かに許可制にしないと危ないわ」と納得しました。

私は今回(1999年−2000年)の年明けは夫の友人達と過ごしたのですが、みんなほんとにたくさんの花火を用意してること(^_^;) 主にロケット花火を大きくしたようなものと打ち上げ花火、それから爆竹です(テレビに映っていたような大きなものではありませんでした)。手に持って楽しむような花火はありません。で、12時になった瞬間にみんなで庭に出て(普通の家の庭です。あまり大きくありません)それらの花火を打ち上げます。驚いたことに、花火をあげているのは我々だけではないんです。それこそ向こう三軒両隣が花火をあげまくっているんです(^_^;) でもってみんな普通の庭(繰り返しますが決して大きくはありません)や道路でやっているんです。狭いです。「危なくないのぉ!?」と叫ぶ私をみんな笑ってみていました(;_;) オランダ人ってそうなんです。普段はそれなりにまじめなくせに、羽目を外すときは思いっきりはずすんです…。

ちなみに大晦日から元旦にかけて、郵便ポストが閉鎖され、投函できないようになってしまいます( 写真 −ちょっとわかりにくいですが、投函口が"TIJDELIJK BUITEN GEBRUIK[一時使用禁止]"と書いたものでふたをされています)。またはポストが撤去されてしまいます。これはポストに火のついた花火が投げ込まれるのを防ぐためなんだそうです。それでもまだポストに花火を投げ込む人はいて、ニュースによると今年はオランダ全国で430のポストが破壊されたそうです(ちなみに去年は286だったそうです)。当然新しいポストを設置し直さなければならないのですが、地域によっては今のところ在庫がないため、新しいポストを設置するのに数週間かかってしまうのだそうです。また、元旦のニュースでは、花火のためにオランダ国内で5人の方が亡くなった、と報道していました。。。(2001年から、郵便ポストは年末年始に投函口にふたをするのではなく、ポストそのものが撤去されるようになったようです)

また、これは友達に聞いた話なのですが、彼女の家の近所でもやはり大晦日に高校生くらいの子達が花火を楽しんでいたのだそうですが、そのうちそれがだんだんエスカレートしてきて、まわりにある燃えるものを手当たり次第燃やし始め、燃えるものがなくなったら今度はごみ箱からごみを持ってきてそれを燃やし始めたんだそうです(-_-;)「さすがに警察に電話して『ちょっとあれなんとかしてよ』って文句言ったわよ」と言ってました。

さて、それから Oliebollen 。いわれは知らないのですが、年末にこれを作り(だから一応"old year food"なんだそうな)、年末から元旦にかけてみんなでこれを食べるんだそうです。これは、げんこつ大のドーナツ、をイメージして頂ければいいでしょうか。ボール型の揚げドーナツです。中にりんごが入ったもの、レーズンが入ったもの、バナナが入ったもの、その全てが入ったもの…と色々あって、粉砂糖をかけて食べます。はっきり言って甘くて結構もたれるので、私は1個が限度でした。揚げたてで暖かいうちならおいしいんですけどね、さめるとあまりおいしくないんです(^_^;) ( 写真 は12月31日にオリーボレン屋さんが大繁盛している様子)

オランダの人にとって「お正月」というのは元旦だけらしく、「12日が平日なら、もうその日から仕事を始める」のだそうです。でもこれって別にオランダだけじゃないんですよね。日本みたいに3日も休みが有る方が珍しいみたいです。

 

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