このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
11月 - Sinterklaas (聖ニコラス祭) | |
オランダに住み始めて2年目の今年(99年です)、初めてシンタクラースのお祝いを経験いたしました。噂には聞いていましたが、「こうやってお祝いするのかー」と感心したというかなんというか(^_^;) その前にシンタクラース(聖ニコラス)についてちょっと解説。シンタクラースとは、毎年11月15日に船に乗ってスペインからブラックピートとともにオランダへやってくる司教さんの名前です。私のオランダ語の先生曰く、「あのシンタクラースをやるのは毎年決まった俳優さんなのよね」。子供たちには内緒です(^_^;) で、オランダにやってきたシンタクラースはその後オランダのあちこちにも現われます。99年の場合、フローニンゲンには11月20日にブラックピートとともにやってきました。シンタクラースはフローニンゲンにも当然船に乗ってやってくるのですが、その船の数が多いこと多いこと(^_^;) 最初の20そうくらいはブラックピートだらけで、夫と二人で「もしかしてブラックピートだけしか来ないの??」などと冗談を言い合っていたら、やっとシンタクラースが乗った船が現れた…というくらい。 さて、我が家でのシンタクラースのお祝いですが… 事の始めはまず義兄の提案:「今年のシンタクラースはうちでみんなで集まってしよう」。ということで、義兄の家族と夫(そして当然ながら同時に義兄の)両親、義姉の両親に私と夫の総勢10人でお祝いすることになりました。 その一週間後、義父から送られてきた手紙:「プレゼントには誰宛のものか一目で分かるように、この写真を貼りつけること」ということで、最近買ったばかりのデジカメで撮った写真を小さくして印刷したものを一人当たり4枚から8枚送ってきてくれました。で、夫曰く、「これはきっと、この写真の数だけプレゼントを用意しろ、ってことなんだろうな」(^_^;) ということで、同じ人にプレゼントをいくつも用意することに…。嘘でしょー。。。 パーティー前日、義兄からの電話:「明日はガレージの鍵を開けておいて、袋をそこにおいておくから、家の中に入る前にその袋の中にプレゼントを全部入れておいて。そうしないと子供たち(義兄には3才の息子と2才の娘がいます)がプレゼントをすぐに開けちゃうから」。なるほど。 とまぁ、普通の家庭ではここまでいろいろはしないと思うのですが、こうしてシンタクラースの準備は少しずつ進められていきました。 さて、義兄の家でのシンタクラースの続きです(シンタクラースは11月にオランダにやってくるのですが、お祝いをするのは実は11月ではなくて12月だったりします)。彼の家に行くと、子供たちは「もうすぐシンタクラースがやってくる」と緊張の面持ちで、お母さんと一緒にシンタクラースの歌を歌ったりしながらちょこちょこと玄関を覗きに行き、「まだ来ない」と言ったりしていました。 袋を居間に持ってきて、袋の中からプレゼントを全部出して…、プレゼントの数にびっくりしたのは子供たちだけではありませんでした。どうやら全員が夫と同じように「この写真の数だけプレゼントを用意しろ、ということなんだな」と解釈したらしく…(そんなことをするのは私達だけだろうと思っていたのにー)。私も全部で10以上はプレゼントをもらったな(^_^;) で、このシンタクラースが終わると、オランダの街は一斉にクリスマスへと衣装がえします。その様子はクリスマスからお正月の飾り付けに着替える日本の街の様子を思い出させます(^_^;) 余談ですが、世界的に有名なクリスマスのサンタクロースの起源はこのシンタクラース(聖ニコラス)なんだそうです。それに関連した 新聞記事 を見つけましたので、興味のある方はご覧ください(この記事の中では「オランダやベルギー、ドイツ、フランスなどでは今でも12月6日を「聖ニコラスデー」として祝い、…」と書いてありますが、オランダでは聖ニコラス祭は12月5日です。ベルギーは12月6日だそうですが、後の国についてはわかりません)。
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