このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


足周り(架台・三脚)                   MENUへ戻る    

  足周りへの試行錯誤
 
 望遠鏡は当然として、フィールドスコープでも三脚と架台は不可欠で、いろいろと試行錯誤してしまった。  (ただし、私の場合は星見中心)  
架台星見鳥見
カメラ用雲台◯軽量で低倍率の機材なら可(双眼鏡、50mm程度までのスコープ)
×微動できないので高倍率は事実上無理(30〜40倍程度まで)。

※倍率を上げると視界内での星の移動も早くなり、追いかけるのに苦労する。
◎双眼鏡、フィールドスコープなどによる眼視。
△デジスコするなら滑らかなフリーストップ機能か、微動が欲しい

※素早い向き変えができるので眼視向き
ビデオ雲台※まだ実際に使った事が無いので評価できないが、
 滑らかなフリーストップと固定ができればかなり使えるのでは、と推測。
 同 左
ビクセン 微動雲台
(カメラ用雲台に載せて使用するのを前提)
◎軽量で低〜中倍率の機材ならかなり使い易い。 
○△フリーストップではないのでお辞儀する事はないが、操作性はカメラ雲台に依存する。 
△高倍率では星が微動範囲から外れた時、微動を反対側に戻しカメラ雲台で再導入しなければならないのが煩雑。
 (しかし上下左右に±10度微動できるので30分程度は追尾でき、眼視なら実用上の問題はない。)
(カメラ用雲台に載せて使用するのを前提)
◎鳥の巣など静止している対象を捉えるには最適。
○フリーストップではないのでお辞儀して機材を破損する恐れはない。 
△動く対象はカメラ雲台の操作性に依存する。 
ケンコー
New KDSマウント

◎軽量機材ならフリーストップ+全周微動なので、星見ではカメラ雲台やビデオ雲台より、当然ながら使い易い。
△重心位置が可動部の中心より高くなるので、重量のある機材だとフリーストップが負け、カクンとお辞儀してしまい機材を損傷するリスクがある。 
◎フィールドスコープや双眼鏡を眼視で使うならフリーストップ+全周微動の
威力は大きく、かなり使い易い。
△デジスコする場合は重量バランスをよく調整しておかないとフリーストップが
負け、カクンとお辞儀してしまい機材を損傷するリスクがある。 
ケンコー
New KDSマウントⅡ

◎重心位置と可動部の中心が一致するのでお辞儀の恐れも無く、通常のKDSマウントより更に使い易い。
◯フィールドスコープなどカメラネジで実装する機材は、アリガタで実装できるように工夫が必要。ただし苦労した効果は十分得られる。

※軽量な小口径望遠鏡には最適。 
 ただし天頂方向を眺める時は鏡筒が干渉してしまうので、三脚の雲台と併用して傾けて実装するなどの工夫必要。 

 同 左

 (鳥用機材をアリガタで実装できるようにする工夫と加工が必要。)

ビクセン ポルタ 経緯台


◎耐過重(5kg)以下の機材で眼視するなら最適。
 フリーストップも微動も適度、安定性もある。
 操作も簡単、準備も5分あれば十分、
 付属三脚も鏡筒の重さ3〜4kg程度までなら充分な強度。  
 軽量望遠鏡を眼視でチョイ見するなら無敵? 国民栄誉賞級!

※ 経緯台なので長時間露出が必要な撮影には向かない。 
  しかし月や惑星など低倍率で1/4秒程度以下の撮影なら十分可能。 
 
◯マルチプレートを使えばほとんどの機材は載せられる。(耐過重は5kg)。
 フリーストップも微動も適度で安定性もあり、鳥見にもかなりの優れもの。
 一箇所で固定して移動しないなら最適。

×カメラ三脚と比べれば重量(三脚含めて5.7kg+マルチプレート0.5kg)も
あるし、嵩張るので担いで移動するには不向き。

※本体+マルチプレートで定価4.2万円だが実売は8割程度。
 同等強度のある三脚より、結果的に安くなるかも。
ビクセン SXD赤道儀
◎天体望遠鏡用。 眼視・写真撮影共に当然最適。
◎搭載可能重量が15kgあるが、余裕をみても7〜8kg程度に収めるのが吉。
 しかし5kg程度でも、しっかりとバランスをとらないと動作が怪しくなる。 
◎付属のSTARBOOKで主要な星や星雲・星団を自動導入できる。
 ただしアライメントの儀式が必要。(すぐ慣れる。) 
△極軸合わせが必要で、星を見られるまでに かなり手間がかかりそう・・・ 
 まあ、眼視とか数十秒以下の露出なら手抜きしてアバウトに合わせるだけでも許容範囲には収まる。 
△電源(DC12V)が無いと使えない。 バッテリーが切れたら、ただ重いだけの金属塊。 

※赤道儀としての良否優劣については、まだ使いこなせるまでに至っていないので、評価できる経験・技量共になし・・・。

 悪戦苦闘の記録→   ついに赤道儀! Vixen SXD赤道儀
×でかい、重い、高い、面倒くさい・・・とにかく鳥見には向かなと断言!
 (まあ、赤道儀を鳥見に使っている人はいないと思うけど・・・)

(使ってないけど推定で・・・)
×× 全電動なので軽快な追いかけは無理。
  極軸を天頂に向ければ単純に上下左右に動くはずなので意外と使えるかも。
  また自動で日周回転してしまうので、都度電源 OFFする必要あり。
△ ガッチリしているので鳥の巣監視など動かない対象なら、電源を外して
完全固定すれば使える可能性も? まあ、お薦めはしない。 
 もちろん試した事もないし、シャレで試す以外はメリットなし。
 SXD相当のコストを掛けるなら、ジッッォでもマンフロットでもハスキーでも
余裕で買えるけどぉ? 
タカハシ PM−1赤道儀
◎天体望遠鏡用なので、当然最適
◎耐過重5kg以下の軽量望遠鏡で使用するなら強力な戦力。 
◎電池(単三x4)が切れてもマニュアルの赤道儀として使える。 

※搭載可能重量が小さい割には高価。 コストパフォーマンスは稼働率次第。 
×使えば使えない事もないと思うが、大きく動かすたびにクランプを緩めたり
締めたりする必要があるので素早い操作には向かない。

△SXDと同様に鳥の巣の監視などには使えるかもしれないけど・・・
 PM-1のコストを掛けるなら、やはり素直にカメラ三脚と鳥見用架台を購入
するのが吉。
 

  
  ケンコー KDSマウント  に移動
 
  ビクセン ポルタ経緯台  に移動
 
  ケンコー KDSマウントⅡ  に移動
 
  ビクセン 微動雲台  にOPEN
 
  ビクセン SXD赤道儀  にOPEN
  タカハシ PM−1赤道儀  にOPEN
 カメラ用三脚

 カメラ用三脚を星見に使う
カメラ用三脚でも、小型軽量機材で10〜20倍程度なら付属の雲台で充分に使える。(組立キット望遠鏡など)
しかし30倍以上だと微動ができる Vixen 微動雲台、Kenko KDSマウント などと組み合わせて使うえば操作性は格段に良くなる。

新規購入する場合は耐過重を確認するのが吉。 双眼鏡で使うなら2kg有れば十分快適に使えるが、フィールドスコープを載せるには、もう一ランク上が欲しい。
自宅で天体望遠鏡用に使うなら Vixen ポルタ経緯台の方が使い易く、かつ結果的に安価となる。

鳥見には・・・

お遊び程度だけで本格的な経験に乏しい私のHPより、他の鳥見中心サイトを参考にするのが吉。
 

 遠眼鏡・カメラ用
左: SLIK 813EX  /カーポン27mm、 積載 5Kg級 
  主としてKDSⅡを載せてフィールドスコープ用 兼、 カメラ用 (予備) 
  カタログ積載の積載重量 5kgには多少不安だけど、82mmのスコープ+コンデジ程度の組合わせなら安定して使える。 
  常時はKDSⅡ経緯台を載せているのでカメラ用としての出番は少なく予備扱い。 バーゲン入手品。  
右: SLIK 713EX  /カーポン24mm、積載 2Kg級
  主としてニコン 12X50SE 用 兼、 カメラ用 (常用) 
  カタログ積載の積載重量は 2kgだが、ねじれ、撓みも少なく、82mmのスコープを載せても問題なく使えている。  
  型落ちアウトレット放出品。 
  初めはアルミ製を買うつもりで行ったのに、型落ちアウトレット放出品が格安であったので心変りしてカーボンに変更してしまった。
  軽くてバランスを崩し易いとか、クランク式エレベータでないとか、813と欠点は同じなので、
  せっかく追加購入するなら ある程度重量があってクランク式エレベータのアルミ製の方が、やはり良かったかな、とも思う。

◎ 共通
  ○ 二台ともカーボンだが、長所はもちろん持ち運びに軽い事。 剛性はこの程度のシステムなら十分。  
  △ 欠点は長所の裏返しで軽い事。
    スコープを天頂近くに向けたりするとバランスを崩し易い。 雲台を外してKDSⅡに付け替えれば大きく改善。
    自宅で使うなら多少でも重量があり、脚が太く、クランク式エレベータのあるアルミ製の方がいいのでは、と個人的には思う。 
  △ エレベータが使いづらい。 調整のたび目標を見失う。
    対策として 座面の高さが変えられる椅子 を探してきたが、やはりアルミ製のようなクランク式エレベータが欲しいところ。 

※ フィールドスコープと三脚を担いで歩き回り鳥見する為の三脚としては、軽量なカーボン三脚が有利かもしれないけど、
  一か所に据え付けてじっくり眺める星見用に使うなら、ある程度重量があって、高さ調整にクランク式のエレベータが付いたアルミ三脚
  の方が使い易く、また同じ価格帯で よりガッチリした安定したものが得られる。
  私の場合、つい ”ばーげん!” の誘惑に負けてしまったけど・・・。 まあ、お買い得ではあったけど。

 三脚使用時の注意事項

① 脚の長さは、面倒だが1回1回スコープを降ろして調整すること。 
  手抜きしてカメラやスコープを載せたまま脚長さの調整をしようとすると、バランスを崩し、危うく 人柱になるところだった。 
  安定性上は不利だが、エレベータを少しだけ伸ばして調整幅を確保しておくと効率的 (脚調整よりは安全)。
② スコープや双眼鏡を天頂方向に向けるとバランスが崩れて後方(手前側)に倒れやすくなるので、ストーンバッグを使うとか、 
  脚の開き方を通常と逆(前2本、手前1本)として、手前側の1本の脚を開いて伸ばすのもかなり有効。
③ カーボンなど黒い三脚は夜間使用時、足で蹴飛ばしたり躓いたりし易いので要注意。 人柱実験済。 

 
 その他の三脚
奥(高): SLIK製の30年もの (仕様不明) だが、当時、最安価級のはず。
  一眼カメラ+標準ズームで使用していたもの。
  かなり動きが渋くなったり、ガタが出ているので主力引退で控え扱い。
  ただ脚の太さが20mm程あり、見掛けの割にはしっかりしているので軽量双眼鏡や50mmスコープには十分使えている。
中: ベルボン ULTRA LUXi M (PHD−41Q)
  色は黒いがアルミ製。 
  ローポジションにセットし易いので、一眼+マクロで、花など接写専用。 
  稼働率高いが、高さが稼げないのでスコープには不向き。 
  (脚最下段の細いパイプまで伸ばさないと高さが稼げないので重いスコープでは安定しない。
   双眼鏡とか50mm程度のスコープなら、便利に使える。) 
手前(低) KENKO SK−100 でじ亀購入時のサービス品
  せっかくサービスしてくれたので貰ってはきたけど・・・
  コンパクトでじ亀のセルフタイマー撮りか、接写時の増設ライトやストロボ保持用には使える程度。 
  プラスチック製。 強度完全不足で動きもかなり渋く、スコープや双眼鏡には向かず、ローポジションも取れないので使い道無し。
  まあ補助光としてのスピードライト用に使うか、ガレージセールで、「無料お持ち帰りどうぞ!」 扱いか。 
   
 
Topへ

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください