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 五味沢林道/ Gomizawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
五味沢林道  [1] [2]
水無林道とのT字路分岐を左折します。で、ようやく鞍掛峠へと至る登り勾配の峠道区間がスタートするのかと思いましたが、さにあらず。なんと、行く手には平坦コースがなおもいていました。峠への道のりの長さを実感すると共に、押し気味の探索時間の経過にやや焦りを感じ始めます。
ートは先述の大水無沢と共に三浦貯水池へと注ぎ込む五味沢に沿ってその沢べりに平坦に延びていました。路面は相変わらず走りやすかったですが、周囲の雰囲気がそれまでの開けた感じのものから、やや閉鎖的なものへと変化。コース的には貯水池を離れて、その背後に控える山中へと徐々に向かっているところです。
味沢の渓流沿いに僅かな登り坂となったダートを高速巡航にてたどります。押し迫った時間の関係上、これまでと比べて撮影箇所をぐっと減らす処置を講じましたが、沢沿いに蛇行して延びる林道は最短となる直線コースでは進まないので、ただそれだけでも長く感じるものですね。一向に峠道に差しかかる気配がないですよ。
や、徐々に山中のそれっぽい雰囲気へと変化していくダートをたどる途中にて「三浦実験林三代ヒノキ→」と記された看板がありましたよ。どうやらこの付近の山中には樹齢300年を越えるヒノキの美林があるそうす。その中にはヒノキの切り株の中に二代目のヒノキが生えて、そしてそこからさらに三代目が・・・というのがあるそうで、それが「三代ヒノキ」というらしいのですが、わざわざ熊の出没する山歩きをして眺めに行く時間的余裕はなかったので、もちろん素通りでしたけどね。
代ヒノキ入口を過ぎるとその先にて五味沢に架かる橋梁が出現。そして橋のたもとの沢べりはご覧の通り切り立った崖が連続して、徐々に荒々しい山岳ムードが漂い始めますが、それでもまだ鞍掛峠へと至る本格的な登坂区間には差しかかっていないようです。三浦貯水池を過ぎたら一気に登坂して峠へと至るという予想は見事に外れ、思わぬダラダラ状態に気は焦るばかりでした。
「中浦林道発見!」五味沢の橋梁を渡るとダートはT字路に突き当たって左右に分かれていました。分岐の右手側には「三浦実験林入口」と記された大きな標識および、「中浦林道」と記された杭状の林道標が存在。中浦林道は三浦国有林に設置された実験林へと延びているようで、このT字路から少し先には実験林に付属するプレハブの林業小屋も見えています。なお、ここに五味沢林道の林道標は設置されていませんが、右折側が中浦林道であるため、残る左折側が本道であることは一目瞭然ですね。ちなみに、御岳御厩野林道から鞍掛峠を目指すルートの区間分けの内、これで湖岸ルートがメインであった「三浦貯水池〜中浦線分岐地点」区間は終了。残りはいよいよラストのガレ系登坂が連続する「中浦林道分岐地点〜鞍掛峠」区間に突入します! はぁ、ようやくですよ!
→中浦林道に突入!
はいよいよ鞍掛峠へのラストスパートとなる「中浦線分岐地点〜鞍掛峠」区間へと突入!
岐を過ぎるとその先にはこれまでとは打って変わったキツい連続勾配と、いかにも山岳ダートらしい岩屑の散乱した荒っぽい雰囲気が漂い始めます。それまでの風光明媚な湖岸の雰囲気とは一味異なった険しいダートランの楽しさがここにはあるのですが、あいにく現在時刻はすでに午後3時。帰りの所要時間を考えるともう余裕はないので、「やる時はヤルぜ!」とばかりにオフバイクの本領発揮でフルスピードにて登坂路に挑みます! ホントはこんな区間で飛ばしたくはないのですけどね。あはは・・・。
「また舗装路が!」三浦貯水池の背後にそびえる山中をなりふり構わず登坂して進むと、行く手にまたしても極短舗装区間が! これは随所に見られた落石の復旧跡、もしくは坂道対策にて施されたものなのかは不明ですが、峠へと急ぐ身としては例外的に嬉しい存在でしたよ。なにせ峠道はガタガタなので、ダートでは飛ばすといっても限度がありますからね。
「下りになっている?!」世間一般的にみて峠へと至る道というのは基本的には登りですが、その後なぜか長い下り区間が出現。これでようやく一気に登坂して目指す鞍掛峠はもう近い、と思っていただけにこれはかなりショックな展開です! なぜなら、峠へと到達するには下った分だけ再び登らなくてはいけないから。なんてこった・・・!
「水無線発見!」予想外の長い下り坂を降りていくと、その途中にて切り返す形で左折する分岐が現れました。そこに設置されている林道標によれば左折側は水無林道というらしく、この支線は三浦貯水池の左岸の畔へと通じている模様。気にはなりましたが、今は鞍掛峠に一刻も早く到達することが最優先です。なのでここはお約束の撮影だけ済ませて直進側の本道へとただちに一騎駆け!
→水無林道の様子をうかがう!
→水無林道に突入!
無線の分岐を速攻にて後にして先へと急ぎますが、鞍掛峠を目前にしたとある地点にて思わぬトラブルが発生! といってもガタガタダートを飛ばしてきたため、 ナンバープレートが激しい振動による金属疲労によって破損、落下しただけですけどね。走行中、やけにカラカラとリアから変な音がしていたのには気が付いていましたが、まさか金属疲労を起こしていたとは! プレートはもちろん回収しましたが、五味沢線は一般車両が通わぬ封鎖林道です。再装着する時間が勿体ないので、林道退出までプレート無しで走っちゃった! わっはっは!
「やったー、鞍掛峠だ!」落下したプレートを回収、その後しばらく登坂路をたどって進むと、いきなり現れた鞍掛峠のゲート封鎖地点にようやく到着! 思えば御岳御厩野林道経由にて長い行程でしたが、ついにたどり着くことが出来ましたよ! ここから岐阜県側へは抜けられないことは百も承知していたので、完抜け不可による気落ちは全くなく、それどころか充実感で一杯です! 御岳御厩野林道〜鞍掛峠に至る本道筋の探索調査は完璧、そして付随する膨大な支線群の存在箇所もバッチリ確認できました。ただし、その後御岳御厩野林道経由での林道退出まではかなりの時間がかかってしまいましたけどね。
なみに峠を封鎖ゲートの反対側から眺めてみるとこんな感じです。ぱっと見した感じではどこかに隙間でもありそうな雰囲気ですが、ここは寝かせく◯り抜け以外にはちと厳しいかも。ちなみに、原チャリでなら寝かせくぐりにて鞍掛峠の通過は可能であると先述しましたが、上段画像には悠々と退出する原チャリ釣りの師が写っているのが分かります?
→ゲート左手(斜面側)を調べる!
→ゲート右手(崖側)を調べる!
してさらに引いた画像がこれです。遮断バーの手前の路肩には巨大なテトラポットがこれでもかと置かれています。もうここは何がなんでも通らせないぞ、といった感じですね。というわけで、御岳御厩野線および五味沢線へは、やはり王滝村側からアプローチするしかないようです。ただし、それは一日がかりとなりますけどね。
※鞍掛峠より先の岐阜県区間については こちら を参照。
※後日の再探索調査にて、この峠地点には鞍掛林道なる分岐の存在を新たに確認したことを付け加えておきます。
→探索終了!
→鞍掛林道に突入!
→引き返して本谷林道に向かう!
→引き返して御岳御厩野林道に向かう!
→ゲート付近を探る!
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