このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
イタリア37 サン・ピエトロ大聖堂編(その2)
サン・ピエトロ大聖堂の内部は、「静寂」という言葉がふさわしい。私語厳禁というわけではないけれど、厳粛な気分になる。ちなみに撮影禁止ではなく、他の観光客も写真を撮っていた。
サン・ピエトロ大聖堂の内部
内部の装飾は実に見応えがある。キリスト教徒であれば何時間あっても足りないと思われる。右下の写真、天蓋から前方は撮影禁止であった。ここにはガードマン(制服を着ているわけではないが)が立っており、カメラを持ったり大きな声で話したりすると注意を受ける。
天井 天蓋
サン・ピエトロ大聖堂には芸術品も多く展示されている。ミケランジェロの「ピエタ」はその中でも有名だ。死んで十字架から降ろされたイエスを抱く母マリアの像である。
世界史用語集によれば、ピエタの完成は1501年、26歳の頃の作品だ。ミケランジェロはこの次に1504年まで掛けて「 ダビデ像 」を作成し、1508年から12年までかけて「 天地創造 」を作成している。そして1535年から41年にかけて作成したのが「 最後の審判 」だ。
ピエタ
サン・ピエトロ大聖堂の出口から回り込むと、クーポラを登ることができる。
今回のイタリア旅行では、とにかくいろいろなものを登った。ヴェネツィアの 鐘楼 (但しエレベーター)、ピサの 斜塔 、フィレンツェの 鐘楼 と クーポラ 。最後を飾ったのが、サン・ピエトロ大聖堂だ。両足に張りを感じつつ、階段を上った。
円屋根
階段の途中から天井をアップで見ることができる。当ページの上に記載した天蓋の上にある天井だ。
天井
天井の側面に描かれているモザイク画は、驚くほど精密であり、立体的だ。
モザイク画
さらに登り続けると、屋根裏にいることが実感できる。二重の構造は、フィレンツェのクーポラを模したものだと思われる。斜めの空間はけっこう歩きにくく、壁に手を付きながら歩いた。
屋根裏
最上階まで登り詰め、展望台から見下ろすヴァティカン市国とローマ市街の眺めは素晴らしい。永遠の都・ローマを実感できる眺望だ。
サン・ピエトロ広場
広場から先に走っているコンチリアツィオーネ通りをまっすぐ歩いていくと、サンタンジェロ城がある。
サンタンジェロ城
サン・ピエトロ広場の左を見ると、ヴァティカン美術館が見える。右前方は コロッセオ 方面だ。中心の白い建物がヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂、そのやや左にフォロ・ロマーノとコロッセオがある。
ヴァティカン美術館 コロッセオ方面
ヴァティカン市国の成立は1929年、ラテラン条約による。言わずと知れた世界で一番小さい独立国だ。その面積は、0.44平方キロメートル。奇しくも天安門広場と同じ広さだ。東京ディズニーランドが0.52平方キロメートルなので、これよりも小さいということになる。
そんな小さな国はカトリックの総本山であり、貴重な芸術品の宝庫であり、世界中の人を引き付ける。
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