このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


むざんやな甲の下のきりぎりす

出典は『奥の細道』。

 元禄2年(1689年)7月24日(陽暦9月7日)、芭蕉は金沢より小松へ入る。翌25日、 多太神社 に詣でる。27日、山中温泉に向う時に再び多太神社に詣で、句を奉納。

 此所、太田の神社に詣。実盛が甲・錦の切あり。往昔、源氏に属せし時、義朝公より給はらせ給とかや。げにも平士(ひらさぶらい)のものにあらず。目庇より吹返しまで、菊から草のほりもの金をちりばめ、竜頭に鍬形打たり。真盛討死の後、 木曾義仲 願状にそへて、此社にこめられ侍よし、樋口の次郎が使せし事共、まのあたり縁起にみえたり。

むざんやな甲の下のきりぎりす

『奥の細道』

多太神社


群馬県沼田市の 観音堂

埼玉県本庄市児玉町の 雉ヶ岡城跡 、熊谷市の 妻沼公民館

石川県小松市の 多太神社中央緑地

加賀市の 首洗池尼御前SA(下り) に句碑がある。

妻沼公民館の句碑


首洗池の句碑


『卯辰集』 には「あなむざん」とある。

多田の神社 にまうでゝ、木曾義仲の願書、並に實盛がよろひかぶとを拝す。

   三句

あなむざん甲の下のきりぎりす
   芭蕉

幾秋か甲にきへぬ鬢の霜
    曽良

くさずりのうら珍しや秋の風
    北枝

『卯辰集』

石川県小松市の 多太神社 に句碑がある。

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