このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記2007年

榛名湖〜小林一茶〜
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伊香保温泉から県道33号渋川松井田線で榛名湖へ。


湖畔に 竹久夢二 の歌碑がある。


延享元年(1744年)4月、建部涼袋は榛名山を訪れた。

   ひと日榛名山に詣ス。道すがら五月雨のあやめと読る沼を見る。
   風景いとよし。小富士と云やまあり。

時しらぬ山かと涼しとまり鷺


榛名湖と榛名富士(標高1,391m)


榛名富士の右に見えるのは蛇ヶ岳(標高1,229m)だろうか。

加舎白雄 は榛名湖を句に詠んでいる。

伊香保の沼にて

、 雨はこぶあらしの沼のかつみ哉

「鎌都」

文化5年(1808年)5月28日、小林一茶は 榛名山番所 を過ぎて榛名湖へ。

 又跡にもどりて、茶店より右に下りて行き、山の番所を過ぐるに、波淼々(べうべう)として閑に、雲片々として水底いそぐ御池有。廿丁四方もありなん。


一茶は 大戸 を通り、 草津温泉 へ。

榛名湖と紅葉


 大正8年(1919年)5月31日、 若山牧水 は前橋の山崎斌を訪れ、2泊。6月3日、榛名湖まで出かけた。

草津を経て榛名山に登り山上湖畔なる湖畔亭に宿る、鳥多き中に郭公最もよく啼く。

山の上の榛名の湖のみづぎはに女ものあらふ雨に濡れつつ(その一)

みづうみのかなたの原に啼きすます郭公の声ゆふぐれ聞ゆ

『黒土』

 昭和7年(1932年)7月31日、 高浜虚子 は伊香保に遊び、榛名湖へ。

榛名湖のふちのあやめに床几かな

      昭和七年七月三十一日 伊香保に遊び、榛名湖にいたる。

『五百句』

 昭和14年(1939年)10月6日、 与謝野晶子伊香保温泉 から榛名湖へ。

秋の日の空の曇りて恐しき氣(け)に包まれし山のみづうみ

湖や手など人振り小舟來ぬ新月ならばいかにしてまし

『白桜集』 (伊香保遊草)

天神峠を越えて帰京。

十月の天神峠うす墨の雲の中にてこほろぎの鳴く

『白桜集』(伊香保遊草)

県道33号渋川松井田線で天神峠を越え、 榛名神社 へ。

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