このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

189系としての役割は終わりましたが、車両としての役割はまだ終わっていません。 在来線特急「あさま」の廃止により189系は次のパターンに分けられました。

  1. 長野から信越本線経由で直江津まで結ぶ快速「信越リレー妙高号」用の車両
  2. 経年による廃車対象
  3. ほぼ共通設計の183系に混ざっての活躍
  4. 他形式への改造用種車

1.については6両編成に改められましたが、塗色はそのままとなりました。 2.は言わずもがなです。 3.では中央本線の特急「あずさ」に回され、一部は新あずさ色になるまでそのままの姿で活躍しました。 4.は他系列からの改造編入車を元に戻す改造の他、ジョイフルトレインの部品を提供した車両もありました。 189系の多くは3.が選択され、取り分けリニューアル車は積極的に「あずさ」へと回されました。 また非リニューアル車も自由席車を中心に組み換えが行われ、捻出された183系1000番台は房総地区で活躍していた183系0番台の一部置換え用の車両となりました。

10年近くこの状況が続いたのですが、特急「あずさ」用の183系1000番台も製造からかなりの年月が経ち、新型のE257系に置き換えられることになりました。 まずはあずさの区間便とも言える特急「かいじ」が置き換えられ、183・189系に多数の余剰車が出ました。 一部は前に述べたのと同様に房総地区で活躍する183系の置換えに供されました。 またある車両は「あずさ」として残る車両に組み替えて再度走り始めたものもあったようです。 もちろん廃車となる車両も存在しましたが、その多くは首都圏の臨時列車に用いられている急行形車両の置換え用車両となりました。 この際に国際的な観光地である日光と首都圏を結ぶ臨時快速「やすらぎの日光」号用の車両として6両編成が組まれました。 これにリニューアル工事を施し、装いも改められた189系のみでの6両編成…それが「彩野」です。

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