2007年4月28日。ゴールデンウィーク最初の日に彩野の出番がやってきました。 昨秋同様に臨時の東武線直通特急に順当されました。東武100系による臨時列車もあったので、直通特急は都合6往復になりました。 ただしただの直通特急ではありません。それまでJR側の始発・終着駅はずっと新宿駅でしたが、彩野の順当された「日光83・84号」は横浜駅発着となりました。 これはずっと昔・昭和の国鉄時代に運転されていた特急「湘南日光」さながらの列車で、それを意識してか彩野にもヘッドマークの上部に特製シールが張り付けられました。 この臨時列車はゴールデンウィークいっぱい続けられました。
それが明けて一週間ほどした5月14日、久々に彩野が代走を務めました。本来では東武100系での運転日でしたが、都合がつかなくなったのでしょう。 そして3日後の17日より「編成変更」として彩野が定期運用に就きました。これは485系きぬがわ編成が検査のため運用を離脱したためです。 基本的に木・金・土・日曜日に彩野が、その他がスペーシアで運行され、この状態はきぬがわ編成が戻ってくる6月中旬まで続きました。 7月からは臨時直通特急が週末に運転されるようになり、これに彩野が順当されました。 8月以降も運転が続けられ、ゴールデンウィーク同様に横浜発着の列車も設定されました。 また団体専用列車や臨時快速列車にも順当されることはありましたが、前年に比べるとその数は激減しており、臨時直通特急運用に押された形となっています。
その後の特筆事項としては2009年7月に運転された「はちおうじ日光号」が挙げられます。 これは新宿発着の臨時直通特急を中央線経由で八王子まで延ばして運行されたものです。 前面の幕こそ通常通りでしたが、側面には特製のシールで行き先と列車名が表示されました。 中央線は彩野にとっては「あずさ」時代に走りなれた路ですから、久々に戻ってきたとも言えるでしょう。 この「はちおうじ日光号」は長期の連休を中心にその後も運転され続けています。
また同年のお盆には平日にも関わらず直通特急が増発され、この任に彩野が就きました。 秋には金曜の下り列車と月曜の上り列車が増発され、これも彩野の持ち分となりました。
以降週末の臨時直通特急やきぬがわ編成の代走が彩野の主な任務となっており、団体列車や他の臨時快速の運用は少なくなりました。