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2010年12月21日(火)
「最後の忠臣蔵」

年末といえば「忠臣蔵」である。これまで何回となく映画化され、ドラマ化されたが、飽きることがない。話の筋が分かっているだけに安心して見ていられるのが何よりだ。
さて、今年の話題は、映画「最後の忠臣蔵」である。
私たち夫婦は19日(日)、ドライブがてら小田原(国府津)まで出かけ、コロナワールドで本作品を鑑賞した。ここは西湘貨物駅の縮小により出現した複合娯楽施設で、シネコンのほかにも、パチンコ、ゲーセン、日帰り温泉、ボウリング、カラオケ、マンガ喫茶、食堂と何でもありで、託児所まで完備している。子どもから年寄りまで、男女を問わず一日中楽しめる仕組みになっている。
さて、「最後の忠臣蔵」である。
大石家の家臣、瀬尾孫左衛門(役所広司)は浅野からすれば陪臣ながら討ち入りの一党に加わることを願い出て許される。が、何故か決起を直前にして姿を消してしまい、卑怯者のレッテルを貼られることになる。
一方、討ち入りに加わったものの、事後の処理を託された寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は切腹せず、浅野の旧臣遺族を尋ね、金子(きんす)を届ける旅を続けていた。
「最後の忠臣蔵」は、秘密の使命を帯びて生きてきた瀬尾の汚名を晴らすべく作られた物語である。
討ち入りから16年たった京都で、この二人が豪商・茶屋四郎次郎との縁を介して再会する。人形浄瑠璃の会場で、先に気づいたのは瀬尾である。瀬尾は逃げるように会場を去る。しばらくして後、今度は茶屋の店で寺坂が瀬尾に気づく。追ってみると、瀬尾は町の外れの一軒家で美しい娘、可音(かね)(桜庭ななみ)とともに暮らしていた。
要所で、人形浄瑠璃「曾根崎心中」がたびたび挿入され、話の先行きを暗示する。ハッピーエンドでは終わらないことを予感させる仕掛けである。
それにしても、封建制身分社会で主君に忠節を尽くすという生き方を“美しい”と感じるのは、日本人特有のものなのだろうか。

2010年12月15日(水)
5%の引き下げとは?

菅総理は、来年度予算の策定に当たり、「法人税の実効税率を5%引き下げる」と発表した。新聞・テレビなどでも報道され、賛否両論、論議を巻き起こしている。
ところで、この「5%」という数字はどういう意味で使われているのであろう。
例えば、法人税率40%の企業の場合、税率が5%引き下げられるとすれば、
   40%−(40%×0.05)=38%
で38%になる、と考えるのが妥当であろう。
しかし、いまの論調をみてみると、どうも
   40%−5%=35%
で35%になる、という意味に使われているらしい。
こういう場合、一般的には「5%引き下げ」ではなく、「5ポイント引き下げ」というのではないだろうか。
どうも気になっていけない。

2010年12月14日(火)
南アルプス市

12月12日(日)、南アルプス市の桃源文化会館でNHK−FMの公開録音があった。
南アルプス市は2003年(平15)4月1日、隣接した4町2村が合併してできた新しい市である。南アルプスという名称については、当時さまざまな意見があった。外国を模した地名の片仮名表記であること、山梨、静岡、長野3県の境界にあり山梨の独占物ではないこと、など命名に疑問の声があったが、慣れというのはよくしたもので、今では違和感なく受け入れられている。
ところで富士急行は、来年7月1日に富士吉田駅を富士山駅に改称するという。富士山観光に力点をおいた施策の一環だが、駅名変更を機に富士吉田市が富士登山の拠点として復活することを期待したい。
さて、翻って公開録音の件である。東フィルによるメンデルスゾーンの「スコットランド」とくれば満足のいかないはずがない。
もちろん、“無料”というのが −とくに中高年にとっては− 何よりありがたく感じた夕べであった。


南アルプス市の桃源文化会館
2010年11月16日(火)
禁煙継続中
タバコの大幅値上げを機に禁煙を志して1か月半が経過した。いまのところ初志を貫いているが、これまでの経験を記し、これから禁煙しようとする人へのアドバイスと自らへの励ましとしたい。
小生、成人のころから毎日1箱(20本)のタバコを煙にしてきた。喫煙歴40年以上である。ハイライトにはじまり、セブンスター、マイルドセブン、マイルドセブン10と種類に多少の変遷はあったが、喫煙本数は減らなかった。それが思い切って禁煙しようというのだから本人にしてみれば大英断である。
9月30日13時、ポケットのタバコが切れたところから禁煙をスタートした。支援ツールなどに頼ることなく、“きっぱりやめる”という単純な方法である。それが何とか今日まで続いている。
さて、タバコを吸わなくなってからの感想をいくつかあげてみよう。
もちろん個人差があると思うので、あくまで小生自身の雑感である。
①世にニコチン依存があると言われるが、禁断症状らしきものは自覚しなかった。
②それでも、口淋しさと手持ち無沙汰の感は否めず、ついアメなどに手を出してしまう。
③朝や食後など、一服したいという欲求はなかなか消えない。ここが禁煙の正念場。
④半月ほど経ったころから、喫煙している人が近くに来ると臭いを感じるようになった。
⑤しかし、長年慣れ親しんできたせいか、タバコの煙そのものは気にならない。
【結論】タバコを我慢すること自体、さほど難しいものとは思わないが、タバコのうまさはなかなか忘れられるものではない。つい手が出てしまうのをセーブするのが難しいのではないだろうか。
そういう意味で、禁煙は“難敵”と言えるだろう。
2010年11月8日(月)
三人旅

かつて同じ会社に勤めていた3人で、1泊2日の旅に出かけた。今回の行き先は北信州の野沢温泉。スキー場としても有名なリゾート地だ。
行きながら高山村の松川渓谷に立ち寄る。ここも温泉の宝庫である。“雷滝”という、裏側を通り抜けることのできる滝が多くの観光客の足を止めていた。
翌日は戸隠神社奥社へ寄って帰って来たが、ここが大変な混雑だ。車をはるか遠くに停めないと参拝することができない。2キロメートルにも及ぶ参道は、行き交う人でにぎやかだ。日本人の信仰心は何ともはかり知れないものがある。
ところで、その日の朝は単独、飯山線を撮りに出かけた。朝霧の中ではっきりしない空だったが、それはそれなりに良しとするしかない。

霧の中のキハ110系

【クリックで拡大
2010年10月20日(水)
東京スカイツリー

建設途中にもかかわらず、東京スカイツリーが観光スポットとして人気を集めている。というわけで19日、東京へ行ったついでに立ち寄ってみることにした。
降りたった押上駅周辺は槌音が響き、付近全体が工事の真最中といった感じである。タワーが完成するころにどのような光景が出現するのか、多くの人が楽しみにしているにちがいない。
現在、タワーの高さは488メートルとのことである。

 
     【いずれの写真もクリックで拡大】


京急1500形
(京成押上線)

東武100系
(東武伊勢崎線)
2010年10月2日(土)
禁煙貯金箱

10月1日からの値上げを機に、40年間親しんできたタバコをやめる決意をした。妻からは「健康のため」再三禁煙を迫られたものの屈することがなかったが、今回の値上げには正直ギブアップだ。マイルドセブン10の場合、300円が410円と約40%の値上げである。結果、低収入の者は否応なくタバコを嗜むことができない。「健康増進」を理由に増税を図る手法はまことに安易であり、国民に等しく与えられるべき喫煙の喜びを奪うものである。
とはいえ今回、これだけ値が上がっただけに禁煙を決意するきっかけになったことは確かで、ふんぎりをつけさせてくれた、という意味で政府の英断に感謝すべきかも知れない。
さて小生の場合、100円ショップで小さいボックスを購入し「禁煙貯金箱」と表示し、毎日タバコを買ったつもりで400円ずつ貯めることにした。1か月たてば12000円が貯まる勘定だ。これだけのお金が煙になって消えていくと思えば、バカバカしくてタバコを吸う気がしなくなるだろう、と考えて始めたものである。
さて、今日までで1200円貯まった。先は長いが、何とか続けたいと思っている。


100キンで
準備した
「禁煙貯金箱」
2010年9月24日(金)
甲府鳥もつ煮
9月18・19日の両日、厚木市で開催されたB級ご当地グルメの大会(B−1グランプリ)で“甲府鳥もつ煮”が初出場、初優勝の快挙を成し遂げた。鳥もつ煮は市内のソバ屋がサイドメニューとして始めたものだが、今では居酒屋などでも定番のメニューになつている。
大会の翌日から、甲府市内の飲食店へは鳥もつ煮目当ての客が殺到し、以前の5倍近い来店客で注文に応じきれない店もあるという。
この大会へ、山梨からは“大月おつけだんご”も出場したが、残念ながらこちらは注目を集めるまでに至らなかった。
ここはひとつ“吉田うどん”にも登場願いたいところだが、この業界、なかなか一本にまとまらない。というのも、吉田うどんは店それぞれのこだわりが強く、定義づけが難しいという壁があるからだ。
地域おこしのためにも、何とか知恵を結集できないものか、と思う。
2010年8月22日(日)
美人税

【富士三六】久しぶり。
【国税取男】こちらこそ。お互い歳をとったが体調はどうだい。
富士三六】おかげさまで元気にやってる。ところでお宅の業界ではいま、何が話題になっているのかな。
【国税取男】うーん。やっぱり国の歳入不足かな。そのために我々も一生懸命やっているんだけどね。
【富士三六】まあ、税務署というのは、あまり喜ばれる役所ではないからね。
【国税取男】現場とすれば、公平性を保つためにも脱税は許さないというスタンスだな。
【富士三六】ちょっと聴きたいんだけど、税金というのは課税の対象と計算の基準があって、それをもとに納付するんだよな。
【国税取男】基本的にはそういうことだな。
【富士三六】すると、自主的に税金を払いたいと思っている人がいても納付する方法がないわけだ。
【国税取男】いわれのない金を国庫に入れるわけにはいかないし、第一そんな人がいるわけないだろ。
【富士三六】そう決めつけるなよ。発想を変えて自主的に納めることのできる税金を考えたらどうだろう。
【国税取男】えっ、どういうこと。
【富士三六】例えば“美人税”というのはどうだい。
【国税取男】なんだい、それは。
【富士三六】美人は、ただそれだけで個人的にも社会的にもトクをしていると思うんだ。この点は認めるかい。
【国税取男】それはそうだろうな。
【富士三六】そこで、自分が美人でトクをしていると思う人は、自主的に税金を払う。
【国税取男】なるほど。話はちょっと飛ぶが、大阪駅に“ 美人時計 ”ができたらしいけど、大阪には、美人と“おばちゃん”しかいないから結構納める人が多いかも。
【富士三六】しかもこの税金については、本人が希望すれば納めた金額を公開する。
【国税取男】すると女優なんかは金額競争になるかもな。あの人が100万円なら私は200万円納めようとか。
【富士三六】納付期間中は税務署に美人の行列ができる。しかも、払う方も受ける方もニコニコだ。
【国税取男】強制的に払わされるのと自分から払うのではまったく雰囲気がちがうだろうな。
【富士三六】さらに、美人税を納めた人は“福引”ができるというのも考えたいね。
【国税取男】福引というネーミングは古臭いけど、特賞はブランドのバッグとか。これは夢が膨らむなー。

2010年8月17日(火)
アッツ観音

赤坂駅と禾生駅の間の線路沿いに保壽院という禅寺があり、その境内に建てられた観音像が、アッツ島で戦死した兵士の霊を護っている。
アッツ島とキスカ島はアリューシャン列島西端に位置する米国領だが、ミッドウェー海戦と並行して行われた作戦で日本軍が占領した。
昭和18年、そのアッツ島へ守備部隊2600余人の長として赴任したのが保壽院住職の二男で陸軍大佐の山崎保代である。
5月11日、キンケイド少将率いる米第51機動部隊の艦砲射撃の援護を受け、第7師団11000人が島東部へ上陸する。山崎部隊は水際抵抗を早めに切り上げ山岳陣地に引き籠って抵抗し、米軍の予想をはるかに超える大損害を与えた。
しかし戦闘力の差は如何ともしがたく次第に追い詰められ、29日、山崎を先頭に残存兵力150人をもって最後の戦いに挑んだが全員が戦死した。
アッツ島での生存者は、捕虜になったわずか29名とされている。
山崎部隊に対し何の支援もできなかった大本営は、この戦闘を「玉砕」と称し美化した。以後日本軍は終戦に至るまで、各地の戦場で玉砕を繰り返すことになる。


保壽院の庭の隅に
たたずむアッツ観音像
2010年7月23日(金)
生誕200年

【クラオタA】やあ、久しぶり。
【富士三六】こちらこそ。今年はショパン生誕200年ということで、君たちは随分盛り上がっているね。
【クラオタA】おや、君もその方面に関心がでてきたとは、なんだかんだ言っても世の中豊かになったということだろうな。
【富士三六】相変わらずの辛口だな。こうみえても、先月は調布音楽祭の山本貴志を聴きに行ったんだぜ。
【クラオタA】ああ、そのコンサートへはオレも行ったんだが、君には会わなかったな。東京シティ・フィルとの共演で協奏曲第1番。身体全体を使った、文字通りの熱演だった。彼は前回、2005年のショパンコンクールで4位になってるんだ。期待のショパン弾きだ。
【富士三六】いよいよお得意の薀蓄(うんちく)が始まったな。
【クラオタA】ところで、今年はシューマンの生誕200年でもあるんだぜ。
【富士三六】あれ、それはあまり話題にならないね。
【クラオタA】やっぱり人気の差かな。シューマンには気の毒だけど、一番人気でなければダメということだろうな。
【富士三六】シューマンといえばトロイメライくらいしか知らないけど、何か地味な印象だよな。
【クラオタA】インターネットの「第2日本テレビ」というサイトに「 深夜の音楽会 」というコンテンツがあって、読売日響の演奏が配信されているんだけど、その中にシューマンの交響曲第4番があるから聴いてごらん。正指揮者・下野竜也の解説付きでなかなか面白いぜ。
【富士三六】へー、それなら早速聴いてみよう。
【クラオタA】ところで、久しぶりに一杯どうだい。
【富士三六】いいね。今夜はシューマンに乾杯だ。

2010年7月10日(土)
ブランの日記 「雨上がりの朝」

夕べからの雨が上がり、久しぶりにさわやかなお天気になりました。湖畔をしばらく歩いて行くと、白鳥さんがたくさん集まっています。あるいは朝ごはんの時間かも知れません。
白鳥おじさんがエサをやりに来れば、ボクもパンをもらうことができます。それで、しばらく待っていたのですが、白鳥おじさんは現れませんでした。少しがっかりしたけど、いつまでいても仕方がないので帰ることにしました。
今日はパンをもらことができなかったので、白鳥さんにたくさん会えてよかった、と思うことにしました。


白鳥さんと富士山を背景に
2010年6月30日(水)
高速道路の無料化はじまる

6月28日(月)、全国の高速道路の一部で無料化の社会実験がはじまった。中央自動車道大月から東富士五湖道路須走までの41kmも無料になり、新聞報道によると初日は約1.3倍の交通量があったという。
当日、山中湖−大月間を利用したが、目立ったのは大型トラックの多さである。トラック業界は混雑による配送遅延を理由に無料化に否定的見方が多いといわれているが、個々の運転手にとっては有難いことに相違ない。
一方、中央自動車道の無料区間は富士急行線の路線と競合する。
中央本線への乗継客の一部が大月駅でのパーク&ライドへ移る可能性を否定できない。「大月往復きっぷ」の発売など様々な手を打ってきた富士急行線だが、今後さらに踏み込んだ対策が要求されるかも知れない。

2010年6月7日(月)
「写真展&鉄道トーク」開催のご案内

小生が所属する鉄道友の会静岡支部は、静ヌマ汽写クラブ、一脚会と共同で、日本国有鉄道発足60年を記念し、「写真展&鉄道トーク」を開催します。沼津駅前の東部パレットにて、6月29日(火)から7月4日(日)までの6日間、懐かしい国鉄色列車の写真30点を展示するほか、ビデオ上映や資料展示を行います。またこの間、7月3日(土)の14時から15時までは、鉄道友の会リーダーによるトークショーを予定しています。
近くにお越しの節は、是非お立ち寄りください。

              
【パンフレットはクリックで拡大】

2010年5月29日(土)
甲斐大和・諏訪神社の「ほうの木」

甲斐大和駅近くの「ほうの木」については、かつて本欄でもとりあげたことがある。
ことの発端は、中央本線が開通したとき、列車の振動と煙で線路脇にある諏訪神社の大杉が枯れたことにある。その後、すぐ近くにほうの木が芽を出し、大きく育って枝や葉が架線に触れるようになった。列車の運転に支障があるため、JRはこれを伐採しようとしたが、どうしたことか様々な不幸がかさなり、伐採することができない。
ほうの木は枯れた杉の化身なのか、あるいは杉になりかわって仇をうっているのだろうか。
JRでは線路際にネットを張り架線を守っていたが、いよいよそれでもささえきれなくなり、2008年8月、ついに立派なシェルターを建設した。


甲斐大和駅近くのシェルター
ほうの木の枝葉が覆いかぶさっている
2010年5月21日(金)
他山の石

富士吉田から甲府へ向かう国道137号線は、御坂峠を越えると10数キロにわたり下り坂になる。昨日、この道でモミジマークの運転者に前をふさがれ往生した。時速30キロほどのペースで悠々と走る軽自動車あとを10数台の車が供奉車のごとく従わされた。
運転しているのは高齢者だが、はたしてどういう心境なのだろうか?
①事態にまったく気づいていない。
②気づいてはいるが、特に異常だとは思わない。
③異常だとは思うが、特に対処する必要はない。
④対処しなければならないと思うが、どうしたらよいか分からない。
路肩が広い道なので、ちょっと脇に止めてやり過ごす、という配慮はとれないものだろうか。
高齢になれば、動きは鈍くなり視野が狭くなるのはしかたがない。要は、そうした現実に対する自覚の有無が肝心なのだろう。
還暦を過ぎた前期高齢者として、他山の石としたいできごとであった。


富士吉田から甲府へ向かう
国道137号線
山梨県の甲府盆地と
富士五湖地方を結ぶ
主要幹線道路である
2010年5月2日(日)
レイルウェイ マップル

地図の昭文社から鉄道地図帳「レイルウェイ マップル」(全7巻)が発売された。地図は全体的に淡い色調だが、鉄道路線のほか鉄道施設や撮影ポイントなど鉄道関連は目立つ色で分かりやすく描かれている。
巻頭には、鉄道遺産、車両基地・工場、橋梁、峠と難所などの紹介があり、読み物としても興味深い。

 
写真=レイルウェイ マップル
      「関東」「関西」
      (各800円+税)

2010年4月18日(日)
三春滝桜

4月17日(土)、友人二人と1泊2日の日程で「三春滝桜」(福島県)の見物に出かけた。当日朝は、この季節には珍しい雪となり出発が危ぶまれたが、旅館が予約してあるので、思い切って出かけることにした。4WDのウィングロードが頼りである。
ところが途中、圏央道、常磐道、首都高速などが雪で部分的に不通であることが分かり、予定していた経路や立ち寄り場所を修正しながらの旅行になった。それでも、夕刻には塩原温泉の旅館に到着することができて一安心。
翌日は早めに旅館を立ち、桜見物をした。三春滝桜は樹齢1000年以上のベニシダレザクラで、山高神代桜(山梨県)、根尾谷薄墨桜(岐阜県)とともに「三大巨桜」と称されている。今年は低温続きで開花が遅く二分咲きといったところだったが、この日は大勢の見物客で賑わっていた。


大勢の見物客が押し寄せた「三春滝桜」
畑には前日の雪が残っている
2010年4月11日(日)
富士北麓の野焼き

4月11日(日)、富士北麓の北富士演習場で、地元入会組合による野焼き(火入れ)が行われた。病害虫を駆除し、山菜等の生育を促すことを目的とした行事だが、今年は3月に行われた東富士演習場の野焼きで3人が死亡する事故があったため、いつになく慎重な取り扱いになった。
この野焼きが済むと、富士山は本格的な春を迎える。

  
写真=煙にかすむ富士山

2010年3月28日(日)
卒業

3月27日(土)、東京NHKホールで放送大学の卒業式(卒業証書・学位記授与式)があり、7年かけて教養学部(生活と福祉専攻)を卒業した妻の同伴で出席した。放送大学は幕張に本部をもつ通信制大学で全国に学習センターがあり、幅広い年齢層の学生が学んでいる。平成21年度の卒業者数は学部生4,635人、大学院生396人と、合わせて5000人を超えるという。
自学自習の大学だけに、卒業には本人の向学心と家族の協力が不可欠だ。
ホテルニューオータニで開催された祝賀パーティーは、達成感に満ちた参加者の笑顔であふれていた。


式典後、ホテルニューオータニ鶴の間で
開催された祝賀パーティー
2010年2月5日(金)
「アバター」

話題の映画「アバター」を、我が家のホームシアター「マウント劇場」(御殿場駅前)で観た。この映画は公開と同時に人気が沸騰し、観客動員記録を塗り替えているとのことだが、最近では口コミにより、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人々が劇場に足を運んでいるのだという。
反面、世界的にみると、この映画に対する反発もある。1月13日の読売新聞によると、米国内の保守層からはこの映画に対し「反米・反軍の映画だ」との批判が相次いでいるという。パンドラ星へ進出した人間対先住民ナヴィとの戦いは、アフガンやイラクでの戦争を連想させるからだろう。年配の人にはあるいは、ベトナム戦争を彷彿とさせるかもしれない。
「アバター」では、人間は圧倒的な軍事力で自然破壊をいとわない悪役だ。観客はいやでも、美しい自然と共生するナヴィに声援を送る仕掛けになっている。
また一方で、ナヴィの汎神論的信仰に対し、カトリック教会の一部からは懸念の声があがっているのだとか。
観る人によって様々な受け取り方ができるのは、この映画が優れていることの証であろう。
話題作が提供してくれる話題には限りがない。とはいえ、こうした話題作を娯楽大作としてつくることができるところが、“アメリカ”という国の懐の深さなのだろう。
さらに、この映画は技術面でも話題をさらっている。
私たちが見たのは「標準版」だが、並行して公開されている「3D版」が素晴らしいとのことで、2010年は「3D元年」になるのでは、という専門家の声も聞こえてくる。
森に棲む多種多様な生き物の美しさはまるで宮崎アニメのようで、ぜひとも3Dで観たいところではあるが、高齢者には2時間42分を通して観続けるのは負担が大きいかもしれない。
我々団塊世代以上の人間は、まずは「標準版」で観てみるのが無難かもしれない。

2010年1月26日(火)
鉄道ブームで快走

1月16日(土)の読売新聞家庭欄に「鉄道ブームで快走」という特集が組まれた。鉄道関連は、書籍や模型、博物館など各分野で盛況だという。
書籍では、中高年の郷愁を誘う内容のものに人気があるという。一方、配線やダイヤを取り上げた専門的な本も予想外に売れているらしい。
ちなみに、12月の紀伊国屋新宿本店での鉄道関連書籍の売れ筋は、1位「満州朝鮮復刻時刻表」(新潮社)、2位「東海道ライン全線・全駅・全配線第11巻」(講談社)、3位「数字でみる鉄道2009」(運輸政策研究機構)、となっている。
このうち、「数字でみる鉄道2009」は文庫サイズに細かい数字がびっしりと並んでいる。事業者ごとの比較など見てあきないが、なにぶんにも字が小さく、団塊世代にはルーペ必携である。

   
写真=数字でみる鉄道2009

2010年1月16日(土)
道祖神祭り

富士北麓では、小正月に合わせて道祖神祭りが行われる。道祖神は路傍の石神で、集落の辻々で地域の安全を守っている。当地の道祖神は極めてシンプルなつくりで、縦長の石に“道祖神”と刻まれただけのものが多い。
ちなみにここでは、どんど焼きも祭りの行事のひとつである。
祭りでは、道祖神を派手に飾り付け、五穀豊穣、無病息災などを祈願する。日本には多くの神様がいるが、道祖神は地元の人々にとって最も身近な神様ということができよう。
飾り付けの方法は集落によってかなり異なるので、見比べてみるのも面白い。

  
 【写真はクリックで拡大】

富士河口湖町河口
富士吉田市向原
(上下とも)
富士吉田市新屋
2010年1月10日(日)
寅年雑感

2010年が明けて、丑から寅へバトンが渡った。
ところで丑寅(北東)は、方位で言うところの“鬼門”にあたる。鬼に牛の角があり、虎の皮のパンツをはいているのは鬼門の方角に由来しているという。
話は飛ぶが、桃太郎が鬼退治に行くときに引き連れていった猿、鳥、犬は、鬼門の向い側にいる動物たちということらしい。本来なら羊も候補者だが、さすがに羊はおとなしすぎるので犬に変えた、というところだろう。
年明けの日本は相変わらず様々な問題に直面している。桃太郎が部下の持てる力を結集して鬼を退治したように、これらの難問を解決していってほしい。
一方、十二支は時刻にも使われていた、午の刻は昼の12時なので正午といい、午の刻より前を午前、後を午後というのはその名残である。
寅の刻は午前4時ころにあたる。“お江戸日本橋七つ(寅の刻)発ち”と歌われたように、旅立ちの時刻である。わが国が新たな旅立ちにより夜明けを迎えることができるかどうか・・・。
不安と期待が錯綜する新年の幕開けである。

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所長室です。写真は、ボクが所長のお供で岳南鉄道の岳南江尾駅へ出張したときのものです。岳南鉄道は、所長が好きな鉄道のひとつです。
所長は不在のときが多いのですが、部屋のドアはいつでも開いています。自由に出入りして構いません。机の上にある所長の雑記帳は〜たまにしか書いてないのですが〜自由にお読みください。

所長室

2010年

所 長 室 レポート集

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