「なかなか面白い情報もあるなー」
富士急ターミナルビルを運営する富士急百貨店は11月30日、核店舗のイトーヨーカドー撤退に伴う全館リニューアル計画を発表した。それによると、地上6階、地下1階建てビルのうち5階にクリニックモールを開設する。耳鼻咽喉科、眼科、脳神経外科、整形外科などの医療機関や調剤薬局が並ぶ予定。 一方、地下の食料品売り場には鮮魚、野菜など複数の専門店が入り、1階には新たにドラッグストアが入居する。あわせて、ファッション関係の大型専門店の誘致も進めている。 イトーヨーカドーは12月末に閉店するが、全館リニューアルオープンする来年3月末には、33のテナントが約50に増える。 イトーヨーカドー側でも同日、全国で5か店を閉鎖すると発表したが、この中に富士吉田店も含まれている。
山中湖観光協会は来年1月15日まで、花の都公園でイルミネーションイベント「ファンタジウム」を開いている。会場には高さ約8mのピラミッド型ツリーや全長約100mの光のトンネルなど、大型作品が並んでいる。また、アートイルミネーションコンテスト出品作品82点をはじめとして会場全体で約170点のオブジェが設置され、幻想的な雰囲気をつくりだしている。 イルミネーションの点灯時間は午後5時から9時まで。期間中の点灯時間帯には公園駐車場が無料となるほか、公園内にあるフローラルドーム「ふらら」の入場も無料になる。 この時期、山中湖の夜はかなり冷え込むので、出かける際には十分な「寒さ対策」をしていくこと。 写真上=高さ約8メートルの「ピラミッド型ツリー」 写真下=全長約100mの「光のトンネル」
富士急行では11月21日、中央本線のダイヤ改正にあわせて12月10日にダイヤの改正を実施する、と発表した。 改正の概要は次のとおり。 ①JR直通列車の速達化 平日夜間の東京発河口湖行直通列車2本の停車時分を短縮し、河口湖までの所要時間を7分短縮する。 ②ホリデー快速河口湖号の速達化 土休日運転の大宮発ホリデー快速の運転時刻を見直し、河口湖到着時間を7分短縮する。 ③区間運転列車の延長運転 土休日午前中に運転している大月発東桂行普通列車を河口湖行に延長する。 なお、これに伴い、折り返し東桂発大月行は廃止する。 ④JR上り東京方面最終接続列車の繰り下げ JR中央線東京方面行最終列車の繰り下げに伴い、東桂発大月行の最終接続列車を最大35分繰り下げる。 ⑤その他 夜間、JR線列車の大月到着時刻にあわせ、河口湖行列車の発車時刻を変更する。 (※)今回のダイヤ改正にあわせ、「運行研究室」の内容を更新しますが、作業量が大きいため、12月末頃までかかる予定です。
富士急行では11月17日(木)と18日(金)、ワイン電車「ル・トランブル」号を運行した。ワイン電車は両日とも18時48分に河口湖を発車して東桂で折り返し、20時50分に河口湖へ戻ってくるというもの。車内にテーブルをセツトし、富士河口湖産と富士吉田産のワインを楽しむ。料金は一人3000円、おつまみの持ち込みは自由としている。また、参加者へは「オリジナルワイングラス」のプレゼントもある。この企画は昨年に引き続き2回目で、初日は約30人の参加があった。ちなみに、11月の第3木曜日(今年は17日)は、ボジョレ・ヌーボーの解禁日である。
10月28日から11月20日まで、河口湖畔で第7回紅葉まつりが開催されている。メイン会場は河口湖美術館通りの「もみじ回廊」。ここでは、地元特産品や農産物の販売のほか、様々な催しが行われている。ライトアップは連日午後10時まで。土休日には夜8時まで、ステージイベントが行われる。また期間中、湖畔周辺の各ポイントでもライトアップが行われる。 メイン会場へは河口湖駅からバスで約10分
NHK日曜朝の紀行番組「小さな旅」で富士急行沿線が紹介された。放送されたのは10月23日午前8時から25分間。禾生駅のママさん駅長・川口さんと、富士急女性運転士第1号の鹿糠さんを軸にした構成で、沿線の人々の“生活”と“温かさ”が伝わってくる番組であった。
9月5日(月)、平日早朝の河口湖発東京行電車2本に女性専用車(先頭車1両)が登場した。この電車は富士急行線内は4両で運転するが、大月で後部に6両を増結し10両で中央線快速電車として東京へ直通する。 この日からJR中央線に女性専用車が導入されたため、富士急行線内でもこれに合わせての運用となった。 写真上は、先頭車両の窓に「女性専用車」のステッカーを貼った201系電車が6時3分に下吉田駅に到着したところ。 写真下は、どことなく風情のある下吉田駅。 〈女性専用車のある電車〉(平日) 河口湖発 大月発 東京着 5:51 → 6:52 → 8:46 6:21 → 7:21 → 9:18 (※)富士急行線各駅の表情については、「路線研究室」内の“ 駅点描 ”をご覧ください。
毎年9月4日から6日までの3日間、山中諏訪神社(山中明神)の例大祭が執り行われる。主祭神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は安産・子育ての神として地域の信仰が厚く、この祭りは“安産祭り”として知られている。 祭りの前夜、山中湖対岸の明神山奥宮から、湖上にできた道を通って豊玉姫命がお越しになる。 9月4日、宵祭りの午後6時過ぎ、豊玉姫の魂をのせて神輿が神社を出発する。担ぎ手は当番の男性氏子50人。衣装は風折烏帽子に白丁(千早)である。神輿は、およそ2kmほど離れた村中の御旅所まで、青年団の担ぐ幣束を露払いに5時間近くかけて練り歩く。狭い参道(産道になぞらえているのか)を抜け出し、村内を行ったり来たり。お産にも似てなかなか前へ進まない。しかも安産祭りのためか、途中で神輿を降ろして休むことができない。この間、担ぎ手の男性は神輿を担ぎ通しで、お産の大変さをいやというほど味わうことになる。こうして神輿が御旅所へ着くのは日付が変わる直前になる。 明けて5日は本祭り。御旅所には朝早くから参拝する若い夫婦の姿も見られ(写真上)、昼ごろからは太鼓や神楽で賑わう。また通りでは山車が牽かれ、子供の踊りが披露される。午後6時過ぎ、神輿が御旅所を出発する。昨日の道を逆にたどり、神社に還幸するのは、やはり午前0時頃になる。このとき、大勢の妊婦や乳児を背負った母親が神輿に群がる。「諏訪の宮 御影さす 左龍がいにも 右(や)龍がいにも もそろ げにもそろ」という御神歌を唱えながら神輿をあおり、御神木を3回まわる(写真下)。子供を思う親の気持ちが切ないほど伝わってくる伝統の祭りは、クライマックスをむかえる。 6日は後祭り。奉納相撲や稚児行列があるが、今年は台風接近で天候に恵まれず、本祭りの行事も含め、子供を主役にしたいくつかの行事が中止された。 晩年を山中湖で過ごした俳人の富安風生は、この祭りに寄せて“女とは 母とハ 安産まつりかな”の一句を残している。 山中諏訪神社=富士吉田から御殿場・平野方面行バスで約20分、ホテルマウント富士入口バス停下車徒歩5分
8月26日、“吉田の火祭り”当日、富士急行線では臨時電車を運転して見物客の輸送に当たった。17時30分頃から23時30分頃の間、下り10本(富士吉田→河口湖)、上り12本(河口湖→富士吉田8本、河口湖→大月4本)を増発した。今年の人出は約15万人と伝えられ、富士急行線も大活躍であった。 吉田の火祭りは、静岡県“島田の帯祭り”、愛知県“国府宮のはだか祭り”とともに日本三奇祭の一つで、北口本宮富士浅間神社と境内社諏訪神社の秋祭りであるとともに、富士山のお山じまいの祭りである。 写真上=神輿が御旅所へ到着すると市中に立てられた約80本の大たいまつ(直径90cm、高さ3m)と氏子各戸の前に井桁に組まれたたいまつが一斉に点火される。 写真下=赤富士を模した神輿で御影というが、一般には親しみをこめて「おやまさん」と呼ばれている。重さ約1トンである。
浅間神社は“せんげんじんじゃ”と読む。富士急行線の富士吉田駅から山中湖・忍野方面行きのバスで約5分、杉林に囲まれた古社である。 長い参道を行くと大鳥居が見え、神楽殿、拝殿(写真上)へと進む。拝殿の手前、左右にそびえる太郎杉と夫婦檜はともに樹齢千年といわれる大木である。熔岩の上に立っているからであろうか。いずれも根は直径4、5mものロート上に隆起していて見事である。 当神社は富士山信仰とともにあり、今でもここで身を浄め、昔ながらの装束で頂上を目指す信者も見かける(写真下)。 毎年7月1日には富士登山の安全を祈る山開きの祭事があり、8月26日にはシーズンの終わりを告げる“吉田の火祭り”が行われる。火祭り当日、神社を出た宮型と富士山型の神輿が御旅所に着くと、通りに列をなした大たいまつに火が入る。華やかななかにもどこか侘しさのある祭りは最高潮に達し、集まった大勢の人々は短かった北麓の夏を惜しむ。
夏恒例のビール電車が運転されている。富士北麓の夏、夜の涼しさは格別である。大都会では味わうことのできない至福の時を味わう。 ビール電車は大月発着と河口湖発着の2系統がある。大月発着の運転日は7月15日と7月22日。18時44分に出発して富士吉田で折り返し20時30分に戻ってくる。一方、河口湖発着の運転日は7月8日、8月12・19日と9月2日。河口湖を18時48分に出発して都留市で折り返し、20時50分に戻ってくる。 料金はビール飲み放題で2,500円。ビール1杯400円、プラス運賃のお手軽コースもある。
富士急行線の出来事や沿線の行事・名所などをご案内します。所長が気づかないこともあると思いますので、皆様からの情報をお待ちしています。
2005年