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| ☆榊原温泉にて☆ |
| 京都の娘の家へ来て、気候も良いので暫く滞在し、方々へ出かけていた。 平成14年5月13日少し遠出をして見たいと電車に乗る。 目指すは三重県・榊原温泉である。パソコンで調べたら特急を利用すれば乗り換え時間を含めても２時間２０分で到着という事がわかり、日帰りで充分と考えて身軽に家を出る。 榊原温泉口駅で下車、駅前にはホテルや旅館の送迎バスが待っていたので、｛榊原館｝と書いてあるバスに乗ったが隣席に座った女性が 「小学校の同窓会の集まりで榊原温泉に来たのですが、大阪から一緒に来る友達が急に来られなくなり私は一人で来たのです。一泊の準備はしているのですが、そのような事情で同窓会が終わったら帰ろうかと迷っているのですが、奥さんは日帰りですか」 と話しかけてきたので 「私は京都から来ましたが、日帰りの予定です」と答えると 「友達が欠席と分かったのでホテルには今朝キャンセルの電話はしたのですが、奥さんが良かったら一緒に泊まりませんか」 と誘われたのであった。 「そうですね、泊まる予定で来ていないけど、泊まりましょうか」 と答えたが、一人旅の気楽さはこのようなときに誰に相談することも無く即答できることである。こうして予定外の一泊旅行となったのである。 毎年同窓会を方々の温泉で一泊して親睦をはかっているそうだが、ご夫婦で来ている人たちや遠方からの参加者が三々五々と集まって会場の大広間では話が弾んでいるようであった。 私は温泉に浸かったり近所を散策して過ごし、同窓会がお開きになった頃に彼女に誘われて、話の仲間入りをすることになったが、皆さんほんとに気さくで、私も同じ小学校を卒業したような錯覚を覚えるような雰囲気の中で楽しい一夜を過ごさせて頂いたのであった。 翌朝、朝食はご一緒にと誘われ、辞退したが再度是非にと言われ皆さんと同じ大広間で朝食となったのであった。 「私は徳島で生活していますが、京都に住んでいる娘の家から日帰りの予定で榊原温泉に来たのですが、バスで偶然隣り合わせになったＲ・Ｋさんに誘われて一泊することになり、そのようなご縁で同窓会に参加された皆様にお目にかかれ ることになり楽しい時間を過ごされて頂きました。有難う御座いました」 と自己紹介を兼ねてお礼の言葉を述べたのであった。 昭和５年生まれ・三重県美杉村八知尋常小学校卒業同窓会に出席されていた皆様や大阪府堺市で住んでおられるＲ・Ｋさん、京都市伏見区からご夫婦で参加されていたＫさんご夫婦、その後もお元気でご活躍のことと思います。その節はほんとに有難う御座いました。 上へ 
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