このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

イタリア44 ポポロ広場編

  アラ・パチス を出たら,、すっかり日も暮れていた。長かったイタリア旅行も終わろうとしている。地下鉄に乗るために北へ向かって歩くと、ポポロ広場に出た。ポポロとは「People」の意味である。

 ここにもオベリスクが建っていた。 サン・ピエトロ広場ナヴォーナ広場パンテオンコロンナ広場スペイン広場 に続いて6本目だ。 WIKIPEDIA で検索したところ、オベリスクは世界に30本しかなく、そのうち13本がローマにある。したがって、世界の5分の1、ローマの約2分の1を見たことになる。
 ポポロ広場のオベリスクは高さ24m、土台の部分も含めると36mだ。アウグストゥスの指示により当初は チルコ・マッシモ に建てられ、1589年にポポロ広場に移設された。

オベリスク

 ポポロ広場は交通の要衝になっている。下の写真はオベリスクから振り向いて南側を撮ったものだ。同じような形をしたバロック建築の教会が建っている。
 写真の左側(東)がサンタ・マリア・イン・モンサント教会で、1679年に完成している。この教会の左側からバブイーノ通りが出ており、歩いていくと スペイン広場 に出る。
 写真の右側(西)がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会で、1681年に完成している。この教会の右側からリベッタ通りが出ており、歩いていくと アラ・パチス に出る。
 教会の間の道がコルソ通りで、歩いていくと コロンナ広場 、さらに進むとヴェネツィア広場があり、左に曲がると フォロ・ロマーノ だ。

双子教会

 ポポロ広場の東側に階段があり、見晴らしがよさそうだったので登ってみた。階段の上はナポレオン1世広場というが、ナポレオンはローマに来たことがないという。ナポレオン1世広場から西を見たところ、ローマ市街の向こうに サン・ピエトロ大聖堂 があった。写真では小さいけれど、実際に見ると際立って大きい。さすがカトリックの総本山という威容であった。
 ナポレオン広場から歩いてすぐの所にピンチョの丘があり、そこにもオベリスクが建っているとのことで、見逃したのが悔やまれる。

ナポレオン1世広場から見たポポロ広場

オベリスクと教会

 ポポロ広場の北にあるのがポポロ門だ。ポポロ門はフラミニア街道の起点となっている。フラミニア街道の敷設は紀元前220年だ。イタリア北方からローマまで歩いて来た旅人は、この門からローマ市街に入った。そして、この門から故郷に帰り、または次の目的地に向かった。今回の旅行の締めくくりにふさわしい。そう思いながらポポロ門を通り抜けた。

内側外側




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