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三峰山



三峰山  みつみねやま 2003/11/2登頂 2011/9/12公開 かなりマイナーな山です
標高:1887メートル  所在地:長野県松本市 登山適期:4月下旬〜11月上旬 日帰り可能 最寄駅:松本駅  登山レベル:3


この山は三峰山展望台に車を止めてそこから歩いて登りました。正式な登山道ではなかったかもしれません。


ここは長野県の中央部に位置する美ヶ原。今回の山はちょうど諏訪湖から北北東に10キロほど進んだ位置にあります。


今回特にこの山に登ろうということだったわけではありません。たまたま近くを通ったので「ちょっと行ってみよう」というノリでの登山です。


決して「ノリ」で登山をすべきではない。そのことは今はよくわかっている。ただ、この時は2003年であり私は24才。
まだ若い頃なので、友人と二人でよく無茶をしていた頃だ。特にこの「勇作」という男は私を無茶なことをする世界へと引き込んでいった人物なのである。



まず、11月に1800メートルの山をこの格好と無装備で登っている時点でアウトである。この日は登山中誰にも会わなかったが、登山可の人に会っていたら「山をなめるな」と怒られていたに違いない。とにかくこの時は寒かった、本当に寒かった。
シャツの上に長袖を羽織っているだけであり、11月の長野だと気温はおそらく10〜15度くらいだと思う。ちなみに標高が100メートル上がるごとに気温は0.6度下がるという法則に基づくと、1800メートルで約10度くらい下がっていることになる。
気温はひと桁だったのではなかろうか?
それに写真をよく見ると影が長く写っているのがわかると思う。
実際このとき既に日が沈みかけていたので「
もうじき暗くなる」という状態でした。
そして左の写真が物語っているのはもう一つ。それは木が一本も生えてないということである。森林限界よりも標高が高いので遮蔽物がなく、常に強い風が吹き付けるので
体感温度が下がるという点。
しかし、危険を犯すものが勝利する。危険を犯さないと得られない感動がある。
安全な登山をすることは当然かもしれないが、この焦り、時間との戦い、寒さ、不安感などを克服してたどり着く結末には、それ相応の悦びが待っている。決して無茶を推奨するわけではないが、男は冒険心、探究心を忘れてはならない。



なおも登り続ける。既に日は沈みかけていた。ここまで来て引き返すのは確かに癪だ。


そうしてたどり着いたのがこの山頂。見事になにも無かったが、私はいろんなものを得た気がする。
それは文章で書き綴ることが難しく、今の自分を形成するきっかけになった何かというか、積極的に自然に立ち向かってく現在のスタイルのようなものだと思う。下山時にはどんどんと空は暗くなっていき、当然のごとくそれが怖かった。

でも後悔はしていない。また同じことをするのはマズい気もするが、状況を見極めて引くか行くかの判断力は養われたような気がします。




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