このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
俳 書
『鹿島詣』
附録 | ||||||
名月や畳の上に松の影
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其角
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名月やたしかに渡る鶴の声 |
嵐雪
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岩はなや爰にも月の客ひとり
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去来
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野山にもつかて昼から月の客 |
丈艸
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頓て染る山を晒すやけふの月 |
麦林
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名月や空にはきえて鷺の影 | 希因 | |||||
名月や丸太はしらの添ひ安く |
柳居
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影坊は蚊になふられてけふの月 | 五竹
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名月や椽に棹さす竹の影 |
止絃
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他郷 | ||||||
名月や松のよし野は只一夜 | 武蔵 |
柳几
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名月や背戸にも敲く引板の音 | 常陸 | 青郊 | ||||
朝起になりて戻りし月見哉 | 之六 | |||||
名月や我か乗る影もうさき馬 | 亀文
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軒端からうらみの滝や雨の月 | 越中 |
麻父
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名月や昼のきけんの泊り鳥 | 近江 | 千栴 | ||||
名月や折て見たれは只の枝 | 加賀 |
麦水
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名月や灯のある船は台ところ | 伊勢 | 麦浪
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出汐から見れはや月の根本寺 | 秋瓜
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