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蕉 門
長谷部桃妖
山中の桃妖
子ははせを行脚の折か | |||||||||||||||||||||||||||||
ら桃の一字をゆつりたまひけると | |||||||||||||||||||||||||||||
や。されは其したしみもあさから | |||||||||||||||||||||||||||||
ねは | |||||||||||||||||||||||||||||
爰にはや馴て幾日そ蚤虱 | 惟然 |
湯本の山中に移る。主の桃妖
子と紙面 | ||||||||||||||||
に談(マゝ)る事廿余年、其宅に入て雜 | ||||||||||||||||
話の口を失ふ。 | ||||||||||||||||
五月雨の爰ぞ噺の無盡藏 | 居士 | |||||||||||||||
何某長氏は先師授名の門人、四十有餘 | ||||||||||||||||
にして流行に後れざるは、是桃妖の二 | ||||||||||||||||
字むなしからざる物か。 | ||||||||||||||||
植られて涼しや竹の獨だち | 無外 |
加州山中 | |
気晴ては風の若葉や裏表 | 魯九 |
初雪や匂ひの失ぬ其あい(ひ)だ | 桃妖
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山中 | ||
武矩主は貞室叟に教へ、桃妖主は | ||
祖翁に習ふ。 | ||
松高き風にさらすや蝉の衣 | 幾暁 |
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