石碑のある分岐(ということになっている)箇所に戻ってきた。
戻る途中、どうやら親子連れのハイカーの会話が聞こえてきたのだが
、どうやら子供の方がせろーさんのナンバーが気になったらしい。
「ナラシノって、どこー？」

ナラシノ、それは全国より集まり猛者たちが『習いし』『志』を胸に、天空より『野』に降り立つ地、それが習志野だ！！
ちなみに陸上自衛隊習志野駐屯地、習志野市と見せかけて実は船橋市と八千代市に属しているという罠。(習志野市東習志野が隣に面しているが)
あと、習志野ナンバーを発行している習志野陸運局も船橋市(船橋市習志野台)

まあ、アレだ。
改めてこんな発言を聞いちゃうと異郷の地に居るんだなぁ、と感じちゃう。

関東と中部という次元を切り裂く亜空間移動マシーン『セロー２５０』を再起動。
東海遊歩道と言うガワを被った県道を往く。
カーブのむこうから２st音。
砂埃を上げCRMがやってきた。
多少減速する程度で、勢い良く僕の横を走り去っていく。
極悪区間抜けてきたのか・・・？
それよりもハイカーも多いこの道をかっ飛ばしていったのが気になる。
フラットで気持ちがいいダートだが、ブラインドカーブも多い。
色々グレーな(どちらかと言うとやや黒色の)立場で走っているんで気をつけてもらいなぁ。
トコトコ行きます

いやでも、ここホント走ってて気持ちがいい。
『遊歩道』としてはそれなりに整備されているようで、前述の通りハイカーやチャリンコに気をつければ安心して走れる。
ずーっと、この状態が続けいいのになぁ。

しばらく行くと階段状に上へと上がっていく箇所があった。
少々寄り道が多かったので早く先へと進みたかったが、それでもやっぱり気になってしまうので、様子だけちょっと見に行く。

木製ベンチが置かれる休憩ポイントだった。
椅子の正面が開けているようだ。
行ってみる。

なるほど見晴らしが良く一息するには良い場所だ。
しかし、ビューポイントとしては『峠』の鉄塔下程ではないな。
素性は分かったのでさっさと先に進むとしよう。

路面両脇が植物に侵食され、やや幅員が狭まって感じて見える。
しかし、路面変わらずフラットで走行には不具合を感じない。
快調に前へと進んでいく。

丁字路状の分岐点にでた。
無警戒に進むと直進してしまいそうだが、r１６の進路は左折である。
ここまでも微妙な分岐があったが、その都度GPSに連動したスマホ地図でルートを確認。
ああ、「世の中便利になったものだなぁ。」と思うと同時に『この先も』何食わぬ顔して県道と示しているあたり「やはり機械は信用しすぎてはいけない」と感じたりする。

巨大な水溜り２連発。
前方の水溜りを中央突破したら意外と深くて、ちょっとびっくり。
泥に少しばかり足を取られながら抜け、後方のものへと向かう。
此方は前方のより大きめ。
不要に突っ込むと危さそうな気がしたので外側を迂回。
だが、水溜りは路面の大部分を占めており、崖っぷちスレスレを通らざる得ず、慎重な運転を求められた。
このあとも数箇所に巨大水溜り。

明らかに状況が悪化してきた。。
近年に整備された形跡がなく、荒れまくりで伸び放題の草木がトンネルの様に道を被っている。
r１６が本性を現し始めたか。
間違っても親子連れのハイカーが通るような雰囲気ではなく、先程の丁字直進路の方が『東海自然歩道』のルートとなっているようだ。
そして、放置され見捨てられた県道にごく一部の物好きが逝く
ごろつく小石、ビシビシとヘルメットに叩きつく枝木。
9月が過ぎとは言え30度近い熱気に、湿った緑の臭気が立ち篭る。
進むたびに幾度も小枝や蔦が引っかかり、その都度外して行くのだが、ふと横をみると「あって当然と言えば当然だが、なんだか不自然な人工物」に気付いてしまった。

コンクリの法面。
いや、至って当たり前で珍しくもない施工物なんだけど、ふとコレが現れた時に「やはりここは車道として造られた道」という事を強く訴えかけた。
軽自動車や、なんとか普通車程度なら通れた時があったのだろう。
なぜこんな状況になってしまったのか・・・。

現状でもムリヤリ通る四輪もいる。
おまいら、ナニカまちがってるぞ。
全くを持って人の事を言えないが。

あ、ジャングル抜けた。
前方に高速で車両が行き交う中央道。



・・・これは、勝てる。