No. | 種(動物の名前) | 学名 | 門・亜門 | 綱・亜綱 | 目・科 | 備考 |
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025 |
オコジョ(夏毛)
北日本の山岳地帯にすむ小型の
イタチの仲間。
高山の岩場などでよく見られ、鳥、
哺乳類、昆虫など体の割に大き
な動物まで襲って食べる。
冬には尾の先の黒以外、全身純
白に変わり美しい。
| Mustela erminea nippon | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イタチ科 |
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026 |
ハシブトガラス
おそらく現代人の生活に最も適応
した野鳥のひとつ。夜は山や公園
の樹上で集団で休み、早朝、人里
や市街地のエサ場へと飛び立って
いく。ハシブトガラスは、もとも
と森林性の鳥で立体活動が得意な
ため、ビル街では、ハシボソガラ
スより圧倒的に数が多い。
| Corvus macrorhynchos | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | スズメ目
カラス科 |
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027 |
ヒグマ
北海道にすむ日本最大の肉食
動物。他の動物を襲って食べ
ることもあるが、普通は主に
植物質の餌を食べている。
冬には穴に入って「冬ごもり」
をし、メスはこの間に1〜2頭
の子供をうむ。
| Ursus arctos yesoensis | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
クマ科 |
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028 |
ムツゴロウ
九州の有明海などにすむハゼの仲
間。泥の多い干潟を好み、干潮に
なると潮の引いた泥の上に現れ、
活発に活動する。胸ビレを足のよ
うに使って移動し、泥の表面をな
めるようにして、けい藻などを食
べている。
| Boleophthamus pectinirostris | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | スズキ目
ハゼ科 |
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029 |
オビトカゲモドキ
南西諸島特産の地上にすむヤモリ
の仲間。
オビトカゲモドキは、沖縄島のク
ロイワチカゲモドキの亜種とされ、
奄美群島の徳之島だけにすみ、ピ
ンク色の帯模様が美しい。夜行性
で地表の小動物を食べている。
| Goniurosaurus kuroiwae splendens | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 爬虫綱・
鱗竜亜綱 | 有鱗目・トカゲ亜目
トカゲモドキ科 |
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030 |
アホウドリ
現在では、鳥島と尖閣列島でのみ
繁殖が知られている大型の海鳥。
かつては無数にいたらしいが乱獲
により一時は絶滅寸前まで追い込
まれた。
繁殖期以外は海の上ですごし、
イカや魚などを食べている。
| Diomedea albatrus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | ミズナギドリ目
アホウドリ科 | 特別天然記念物 |
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031 |
アカネズミ
主に山地にすむ野ネズミの仲間
で、北海道から九州まで分布する
日本固有種。
夜行性で、種子や実、昆虫、植物の
芽などを食べる。地上性で長めの
後ろ足を使ってジャンプするよ
うに移動する。
| Apodemus speciosus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 齧歯(ネズミ)目
ネズミ科 |
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032 |
トノサマガエル
小川や水田などの水辺にすむな
じみ深いカエル。本州中部より西
の地域に生息し、関東で見られる
のは、よく似たトウキョウダルマ
ガエルという別種のカエル。警戒
心がつよく、人の気配を感じると、
すぐに水底に潜ってしまう。
| Rana nigromaculata | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 無尾(カエル)目
アカガエル科 |
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033 |
ゲンジボタル
「光る虫」として有名で、夏の
初めに山地の川辺などでよく
見られる。幼虫は水中で暮ら
していて、カワニナなどの水
生巻貝を食べて育つ。成虫は
お互いの「光」によってコミュ
ニケーションをとっている。
| Luciola cruciata | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | 甲虫(コウチュウ)目
ホタル科 |
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034 |
ニホンカワウソ
かつては日本全国の川辺などで普
通に見られたが、護岸工事や水質
悪化、乱獲などにより現在では絶
滅の危機にある。高知県西部の海
岸などに少数生き残っているとい
われているが、その数は不明。
イタチの仲間だが、全長1m以上
と、かなり大きな動物だ。
| Lutra nippon | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イタチ科 |
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035 |
シマドジョウ
本州・四国の川にすむドジョウの
仲間。砂地を好み、口で砂を吸い
込んでは砂中のエサをよりわけて
食べている。体の模様は地域によ
って異なり、他にもタイリクシマ
ドジョウ、スジシマドジョウなど
の近縁種がいる。
| Cobitis biwae | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | コイ目
ドジョウ科 |
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036 |
アカハライモリ
日本各地の水田や用水路などに住
む。幼生はエラをもち、オタマジャ
クシのように水中で育つが、成長
して一度上陸するとしばらくの間
は陸上で暮らす。
幼生、成体とも小動物を餌として
いて、腹の赤と黒の模様は地域に
よって異なる。
| Cynops pyrrhogaster | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 有尾(サンショウウオ)目
イモリ科 |
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037 |
カブトガニ
「生きた化石」として有名で、日本
では瀬戸内海や九州北部の砂浜に
たくさんすんでいたが、現在海岸
の工事などで棲み家が減り、急速
に数を減らしている。甲らの下に
ある足で砂底をさぐり、ゴカイな
どの小動物を食べている。
| Tachypleus tridentatus | 節足動物門・
鋏角亜門 | 節口綱・
剣尾亜綱 | 剣尾(カブトガニ)目
カブトガニ科 | 天然記念物
(地域指定) |
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038 |
イヌワシ
おもに本州北部の山岳地帯に
すむ大型のワシ。空を飛びな
がら獲物をさがし、ノウサギ
や大型の鳥などを捕らえて食べ
る。岩場や大木の上などに小
枝を積み上げた巣をつくる。
| Aquila chrysaetos | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | タカ目
タカ科 | 天然記念物 |
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039 |
ウサギコウモリ
おもに中部地方より北にすん
でいる小型のコウモリ。
名前のとおり耳が大きく長い
のが特徴。昼間は木の穴や洞
穴にかくれているが、人家の
すき間などに入っていること
もある。
| Plecotus auritus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 翼手(コウモリ)目
ヒナコウモリ科 |
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040 |
クチベニマイマイ
近畿地方にすむカタツムリの
仲間。殻や体にしま模様があ
り、美しい。樹上性で、夜に
なると活動し、餌を食べる。
体色や模様にはいくつかの
タイプがある。
| Euhadra amaliae | 軟体動物門・
介殻亜門 | 腹足綱・
有肺亜綱 | 柄眼(マイマイ)目
オナジマイマイ科 |
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041 |
フクロウ
主に山地の林にすむ、夜行性
の鳥。肉食で、目と耳がよく
発達していて、暗闇で、ネズミ
や鳥などを見つけ出して捕らえ
て食べる。大木の穴に巣を作
り、夫婦協力しあって子育て
をする。
| Strix uralensis | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | フクロウ目
フクロウ科 |
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042 |
タヌキ
北海道・本州・四国・九州の山地や
人里にすむ原始的なイヌの仲間。
雑食性で主に地上で餌をあさるが、
木に登って果実などを食べること
もある。キツネに比べて適応力が
すぐれていて、町中などにも現れ
ることがある。
| Nyctereutes procyonoides viverrinus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イヌ科 | 天然記念物
(地域指定) |
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043 |
タガメ
日本最大の水生昆虫。水田やた
め池、用水路などに住み、植物
のしげみに潜んで、魚やカエル
などを待ちぶせて捕らえる。
水の上につき出した木や草など
に卵をかためて産み、オスが卵
を守る。
| Lathocerus deyrollei | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | カメムシ目
コオイムシ科 |
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044 |
モモンガ
本州・四国・九州の山地で見られる
小型のリスの仲間。北海道のエゾ
モモンガとは別種で、ホンドモモ
ンガと呼ばれることもある。手足
の間にある皮膜を使って木から木
へ滑空することができる。夜行性で
目が大きいのも特徴。日本固有種。
| Pteromys momonga | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 齧歯(ネズミ)目
リス科 |
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045 |
コブシメ
南西日本のサンゴ礁にすむ
コウイカの仲間で、胴体部だ
けで50cmにもなる最大種。
肉食で魚やエビなどを捕らえて
食べ、秋から冬にかけてペア
を作りサンゴのすき間に産卵
する。
| Sepia latimanus | 軟体動物門・
介殻亜門 | 頭足綱・
イカ亜綱 | コウイカ目
コウイカ科 |
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046 |
ニホンオオカミ
1905年に絶滅したとされ
る野生のイヌ。古くから
「ヤマイヌ」と呼ばれ、分類
上も、いわゆるオオカミと
は別の種類であった可能性
が高い。生きていた時の
生態などはほとんど不明。
| Canis lupus hodophilax | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イヌ科 | 絶滅種 |
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047 |
ビワコオオナマズ
琵琶湖特産のナマズで全長1m
にもなる大型種。昼間は深い
湖底にいて、夜になると水面
近くまで上がってきて魚を捕
らえて食べる。初夏に岸辺近く
で産卵するが、詳しい生態
は不明。
| Silurus biwaensis | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | ナマズ目
ナマズ科 |
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048 |
リュウキュウヤマガメ
沖縄、久米島などで見られる
陸にすむカメで、山地の湿っ
た場所を好み、ほとんど水に
は入らない。
雑食性でミミズや昆虫、木の
実などを食べている。
日本固有種で、国の天然記念物。
| Geoemyda japonica | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 爬虫綱・
双弓亜綱 | カメ目
バタグールガメ科 | 天然記念物 |
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