No. | 種(動物の名前) | 学名 | 門・亜門 | 綱・亜綱 | 目・科 | 備考 |
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097 |
ニホンイタチ
もとは、本州・四国・九州にすん
でいたが、人によって各地に放さ
れ、今ではほぼ全国に分布してい
る。山林から人家近くまで広くす
みネズミや小動物をとらえてたべ
ている。現在、西日本では、帰化
種のチョウセンイタチにすみかを
奪われつつある。日本固有種。
| Mustela itatsi | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イタチ科 |
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098 |
トノサマバッタ
河原や野原にすむ大型のバッタ。
地上性で頑丈なあごを使ってイネ
科植物などをたべている。体色は
緑〜灰色までいくつかのタイプが
あり、特に密生して育つと群生相
と呼ばれる翅の長い黒っぽいタイ
プに変化することが知られている。
| Locusta migratoria | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | 直翅(バッタ)目
バッタ科 |
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099 |
メガマウス
1976年に発見された全長5m近くに
もなる大型ザメ。世界中で9頭しか見
つかっていないが、日本では、うち3
頭が記録されている。鼻づらが極端に
短い奇妙な顔つきをしたサメで、大き
な口をあけてプランクトンを食べてい
るらしい。口の中は銀色で上あごつ
き出すと白い帯もようがあらわれる。
| Megachasma pelagios | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 軟骨魚綱・
板鰓亜綱 | ネズミザメ目
メガマウス科 |
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100 |
アライグマ
北アメリカ原産。もともとは、ペ
ット用に購入されていたが、頭が
よくて、成長すると気が荒くなる
ため、脱走したり、捨てられたり
した個体が各地で野生化している。
北海道や本州中部では繁殖もして
いるらしい。雑食性で水辺から木
の上まで活動範囲は広い。
| Procyon lotor | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
アライグマ科 |
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101 |
アユカケ
神奈川・秋田以南の本州・四
国・九州・に分布するカジカの
仲間。河川の中流の石の多い
川底にすんでいて、水生昆虫
や魚をたべている。稚魚の間
は海ですごし、成長すると川
に上ってすむようになる。
日本固有種。
| Cottus kazika | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | カサゴ目
カジカ科 |
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102 |
カンムリカイツブリ
頭に目立つ飾り羽をもつ大型のカ
イツブリの仲間で、水中に潜って
小魚をたべている。日本では主に
冬鳥として見られるが、冬羽では
頭の飾り羽はなくなってしまう。こ
の仲間は水辺の草を利用して浮島
状の巣をつくるが、青森県や琵琶
湖では近年繁殖も確認されている。
| Podiceps cristatus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | カイツブリ目
カイツブリ科 |
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103 |
オオダイガハラサンショウウオ
雨が多く清流の多い日本には小型サンショウ
ウオの種類が多く、ほとんど全てが日本固有
種。オオダイガハラサンショウウオはこの中
では最大級の種類で、近畿南部から四国山地、
九州中部に分布している。2〜5月にかけて渓
流で産卵し、幼生の成長はかなり遅い。
成体は普通森林の石や落葉の下に住んでいて、
小さな虫やミミズなどをたべている。
| Hynobius boulengeri | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 有尾(サンショウウオ)目
サンショウウオ科 |
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104 |
ライチョウ(♂)
本州中部の高山地帯にのみ生息す
る“氷河期の生き残り”。1年を通
して高山にすみ、きびしい冬に耐
えるため羽毛は厚く、足指まで羽
毛におおわれている。植物食で様
々な高山食物をたべていて、冬に
は小さな群れをつくって行動する。
国指定の特別天然記念物。
| Lagopus mutus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | キジ目
ライチョウ科 | 特別天然記念物 |
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105 |
キレンジャク
冬鳥として全国でみられる小鳥。頭に冠羽が
あるのが特徴でよく似たヒレンジャクとは尾
の先が黄色いなどの点で区別できる。冬が近
づくと、木の実だけを食べるようになり、餌
を求めて移動するので意外に見る機会は少な
い。ケヤキなどに寄生するヤドリギの実を好
んでたべ、結果的にその種子を各所にばらま
くという、ヤドリギにとっては大切な鳥。
| Bombycilla garrulus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | スズメ目
レンジャク科 |
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106 |
ゼニガタアザラシ
北海道東部の沿岸でみられるアザラシ。
流氷にのってやってくる他のアザラシ類
とは異なり、海岸の岩場で休息・子育て
もする。そのため仔は白い産毛をもたず、
生まれた時から親と同じ模様をしている。
これは母親の体内にいるうちに産毛がぬ
けてしまうためだ。肉食性で海中に潜っ
て魚やタコなどを捕らえてたべている。
| Phoca vituina | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 鰭脚(アザラシ)目
アザラシ科 |
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107 |
アオミオカタニシ
徳之島以南にすむ小型の陸性巻貝。
主に樹上性で雨あがりの日などにた
くさん見られる。うすい緑色の殻が
とても美しいが、これは内部の外と
う膜の色が透けて見えるためで殻の
色自体は白っぽい。ヤマタニシの仲
間でカタツムリとは異なり殻にはフ
タがあり目もつのの根元にある。
| Leptopoma taivanum | 軟体動物門・
介殻亜門 | 腹足綱・
巻貝亜綱 | 中腹足(ニナ)目
ヤマタニシ科 |
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108 |
アズマモグラ
地中生活に高度に適応した哺乳類のひとつ。
シャベルのような前肢で地中にトンネルを作
り、定期的にその中を廻ってはい出たミミズ
や昆虫をたべている。体は柔軟かつ器用でト
ンネル内での前進・後退・方向転換など自由自
在。アズマモグラは本州の中部以北を中心に
して住み、それより西にはコウベモグラが住ん
でいるが外見からの区別は困難。日本固有種。
| Mogera wogura | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食虫(モグラ)目
モグラ科 |
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109 |
スルメイカ
日本で最もなじみ深いイカのひとつ。
イカやタコは、貝殻を失った貝の仲
間で、そのうちイカ類は遊泳生活に
適応したグル−プ。スルメイカなど
のツツイカ類は特に泳ぎが上手く、
泳ぐ姿は魚のようだ。小魚を主食と
していて、あしの間から伸縮自在の
触腕を伸ばして捕らえ、たべている。
| Todarodes pacificus | 軟体動物門・
介殻亜門 | 頭足綱・
イカ亜綱 | ツツイカ目
アカイカ科 |
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110 |
ムササビ
本州・四国・九州にすむ大型のリスの仲間。
モモンガに比べるとはるかに巨大で、皮膜
を拡げて飛ぶ姿は“空とぶ座ぶとん”のよ
う。大木の洞を寝ぐらにし、“飛ぶ”ための
空間も必要とするため、山間部の神社の境
内などにも好んで住み、モモンガよりも見
る機会は多い。夜行性で木の葉や花、実な
どをたべている。
| Petaurista leucogenys | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 齧歯(ネズミ)目
リス科 | |
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111 |
イシイルカ
日本中部以北の海にすむ小型のイ
ルカ。独特の黒白模様をもち、模
様のパターンはイシイルカ型と、白
い部分のより大きなリクゼンイル
カ型の2つがあり、かつては2種に
分けられていたこともある。外洋
性で小さな群れをつくって行動
し、小魚やイカなどを食べている。
| Phocoenoides dalli | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 鯨(クジラ)目
ネズミイルカ科 |
イシイルカ型、
リクゼンイルカ型
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112 |
アカショウビン
東南アジアに分布する美しいカワセミで
日本には夏鳥としてほぼ全国で見られる。
目立つ赤いくちばしはカワセミにくらべて
太く、主にカエルやトカゲ、昆虫、サワ
ガニなど林床にいる動物を捕らえてたべ
ている。深い森を好むため、本州などで
は観察は難しい。南西諸島には別亜種、
リュウキュウアカショウビンが分布。
| Halcyon coromanda | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | ブッポウソウ目
カワセミ科 |
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113 |
クサフグ
国内の沿岸部で最も普通にみられる小型
のフグ。河口付近から海岸まで浅い水域
にすんでいて、強力なくちばしで様々な
小動物をたべている。5〜7月にかけて海
岸に集まり、波打ち際に集団で乗り上げ
て産卵する変わった習性をもつ。フグの
“毒”は有名だが、このクサフグも同様に
“テトロドトキシン”をもっている。
| Takifugu niphobles | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | フグ目
フグ科 |
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114 |
アオバト
九州以北の森林にすむハトの仲間。
緑色の体とオスの翼に赤かっ色の
部分があるのが特徴。おもに樹上
性で、小さな群れを作って行動し、
木の実などをたべている。時折集
団で海岸に集まり海水を飲む習性
が知られているが、その意味につ
いてはわかっていない。
| Sphenurus sieboldii | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | ハト目
ハト科 |
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115 |
カブトエビ
5〜6月に水田でみられる甲殻類の一種。
日本ではアメリカカブトエビ、アジアカブ
トエビなど3種ほどが住みついている。
泥の中の有機物などをたべて成長するが、
寿命は1ヵ月ほどとたいへん短く、長い乾
燥にも耐えられる「耐久卵」を産む。姿や
泳ぐ姿が一見オタマジャクシに似ている
ため、屋外では以外に気づかれない存在。
| Triops granarius
| 節足動物門・
大顎亜門 | 甲殻綱・
ミジンコ亜綱 | カブトエビ目
カブトエビ科 |
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116 |
ウミネコ
北海道〜九州の海岸や河口、島などで見
られる中型のカモメ。ネコのような声で
鳴くことから「ウミネコ」の名がある。
おもに小魚をたべているが、他の海鳥の
捕らえた魚を横取りすることもよくある。
日本を中心とした北東アジア沿岸固有の
カモメで、日本各地の繁殖地は天然記念
物に指定されている。
| Larus crassirostris | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | チドリ目
カモメ科 |
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117 |
エラブウミヘビ
西南諸島の沿岸にすむウミヘビの
仲間。ウミヘビ類の中では原始的
で、陸上で産卵する他、普段も海
岸の岩場などに隠れていることが
多い。餌は海中に潜ってさがし、ア
ナゴなどの“飲み込みやすい”魚が
好物。強力な毒をもっているが、性
質がおとなしくてほとんど無害。
| Laticauda semifasciata | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 爬虫綱・
鱗竜亜綱 | 有鱗目・ヘビ亜目
コブラ科 |
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118 |
モリアオガエル
沼などの水面に張り出した木の枝に泡状の
卵塊を産むことで有名な樹上性のカエル。
一見、アマガエルに似ているが、実際にはず
っと大きなカエルで手足の吸盤もより発達
している。木の上でフ化したオタマジャク
シはそのまま下の水中におちてそこで成長
する。各地の繁殖地が天然記念物に指定さ
れている。本州でのみで見られる日本固有種。
| Rhacophorus arboreus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 無尾(カエル)目
アオガエル科 |
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119 |
アカザ
宮城・秋田県以南の河川にすむ小
型のナマズ。水のきれいな川の中
流から上流にかけてすみ、石や岩
のすき間に隠れて暮らしている。
夜行性で水中昆虫を主にたべる。
ヒレにあるトゲには毒があり、刺
されるととても痛い。
日本固有種。
| Liobagrus reini | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | ナマズ目
ギギ科 |
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120 |
ハタネズミ
平地の草原から山地まで広く分布する野ネズ
ミの一種。頭が丸っこく尾が短めなのが特
徴で地中にトンネルを掘って暮らしている。
トンネル内にはいくつかの部屋があり子育て
はそこで行う。植物性で、植物の葉や実、耕
作物の野菜などもたべる。いわゆる「モグラ
の食害」とはこれらのネズミ類の仕業。本州・
九州に分布する日本固有種。
| Microtus montebelli | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 齧歯(ネズミ)目
ネズミ科 |
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