No. | 種(動物の名前) | 学名 | 門・亜門 | 綱・亜綱 | 目・科 | 備考 |
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192 |
ヒグマ(II)
日本最大の陸上動物で、エゾヒグマともよ
ばれる。体色は意外に黒っぽい個体が多
く、頭から肩にかけて金色の毛が混じる。
胸に白い月の輪模様をもつ個体もいる。
エゾシカを襲って食べることもあるが、
ふだんは草や木の実などの植物質が主食
だ。サケも大好物だが、クマは前足の爪で
サケを引っ掛けたりせずに直接口でくわ
えて捕らえる。
| Ursus arctos yesoensis | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
クマ科 | |
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193 |
キクガシラコウモリ
もっとも身近なコウモリ、アブラコウモリ
が家屋のすき間などをすみかにしている
のに対して、キクガシラコウモリは洞窟を
ねぐらにする、一般のイメージどおりのコ
ウモリだ。名前のもとになっている奇妙な
形をした鼻は「鼻葉」とよばれ、自ら出し
た超音波の受信に役立っていると思われ
る。集団で繁殖し、冬には皮膜で頭をおお
う独特の姿勢で冬眠する。
| Rhinolophus ferrumequinum | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 翼手目
キクガシラコウモリ科 |
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194a |
マダラトカゲモドキ(完全尾)
徳之島〜沖縄島近辺で見られるクロイワトカ
ゲモドキの亜種。最近になって3亜種から5
亜種にさらに細かく分けられていて、現在マ
ダラトカゲモドキは伊江島や渡嘉敷島等のも
のをさす。地上性で夜になると活動し昆虫な
どを食べている。天敵の攻撃や同種同士の
争いで尾を失うことが多く、再生した尾は模
様も形もだいぶ変ったものになる。日本固
有種で沖縄県の天然記念物。
| Goniurosaurus kuroiwae orientalis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 爬虫綱・
鱗竜亜綱 | 有鱗目・トカゲ亜目
ヤモリ科 |
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194b |
マダラトカゲモドキ(再生尾)
徳之島〜沖縄島近辺で見られるクロイワトカ
ゲモドキの亜種。最近になって3亜種から5
亜種にさらに細かく分けられていて、現在マ
ダラトカゲモドキは伊江島や渡嘉敷島等のも
のをさす。地上性で夜になると活動し昆虫な
どを食べている。天敵の攻撃や同種同士の
争いで尾を失うことが多く、再生した尾は模
様も形もだいぶ変ったものになる。日本固
有種で沖縄県の天然記念物。
| Goniurosaurus kuroiwae orientalis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 爬虫綱・
鱗竜亜綱 | 有鱗目・トカゲ亜目
ヤモリ科 |
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195 |
エゾシカ
日本〜台湾、大陸にかけて広く分布するニ
ホンジカの亜種。北海道だけでみられ、日本
にすむ亜種の中では最も大型になる。角の
長さも最大で、歳を経るごとに巨大な角がは
えてくるようになる。シカの繁殖期は秋で、
袋角の皮がはがれ落ち、夏毛から冬毛に換
わる頃からオスジカの気性は荒くなり、メス
を求めて鳴くようになる。ライバルとのはげ
しい角突き合いが始まるのもこの頃だ。
| Cervus nippon yesoensis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 偶蹄(ウシ)目
シカ科 |
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196a |
ハコネサンショウウオ(東日本タイプ)
流れの急な川の上流部で産卵する「流水
性サンショウウオ」の代表種で、本州と四
国の山地にすんでいる。体が細長くて、肺
をもたないのが特徴で、地域により体色も
異なり、大きく2つの型に分けられている。
普段は陸上で暮らしているが、繁殖期にな
ると手足に爪がはえ、渓流に戻ってくる。
爪は流れに流されないためのもので、幼生
のうちも同様に爪をもっている。
| Onychodactylus japonicus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 有尾(サンショウウオ)目
サンショウウオ科 |
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196b |
ハコネサンショウウオ(西日本タイプ)
流れの急な川の上流部で産卵する「流水
性サンショウウオ」の代表種で、本州と四
国の山地にすんでいる。体が細長くて、肺
をもたないのが特徴で、地域により体色も
異なり、大きく2つの型に分けられている。
普段は陸上で暮らしているが、繁殖期にな
ると手足に爪がはえ、渓流に戻ってくる。
爪は流れに流されないためのもので、幼生
のうちも同様に爪をもっている。
| Onychodactylus japonicus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 有尾(サンショウウオ)目
サンショウウオ科 |
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197a |
エナガ
エナガは日本各地の林にすむ小鳥で、北海
道のものは顔が白くて亜種シマエナガとさ
れている。身体は小さくて丸く、細長い尾羽
をもつかわいらしい小鳥で、冬になるとシ
ジュウカラやコゲラなどと一緒に行動する
ようになるため特に眼につきやすくなる。
春になるとつがいになり、コケとクモの巣
糸で小さな家のようなかわいい巣を作る。
| Aegithalos caudatus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | スズメ目
エナガ科 | |
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197b |
シマエナガ
エナガは日本各地の林にすむ小鳥で、北海
道のものは顔が白くて亜種シマエナガとさ
れている。身体は小さくて丸く、細長い尾羽
をもつかわいらしい小鳥で、冬になるとシ
ジュウカラやコゲラなどと一緒に行動する
ようになるため特に眼につきやすくなる。
春になるとつがいになり、コケとクモの巣
糸で小さな家のようなかわいい巣を作る。
| Aegithalos caudatus japonicus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | スズメ目
エナガ科 |
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198 |
ゴイサギ
本州〜九州で一年中みられる中型のサギ。
夜行性で暗くなると水辺に飛来し、ザリガ
ニや魚を探してたべている。首をすくめた
ような格好で佇んでいる姿が印象的だが、
伸ばせば首は意外に長い。成鳥はツートン
カラーのはっきりした体色をしているが、
若鳥は枯れ草色をしていて、一見別の種類
にみえるほど印象は異なる。
| Nycticorax nycticorax | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | コウノトリ目
サギ科 |
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199 |
タイマイ
おもに熱帯から亜熱帯のサンゴ礁の海に
すむウミガメの仲間。国内での状況はよく
しらべられてないものの、八重山諸島の
黒島などで産卵が確認されている。岩に張
り付いたカイメンを食べるために尖ったく
ちばしをもち、カワラのように重なった甲
らが特徴だが、甲らの方は、老成するとア
オウミガメに似たなめらかなものになる。
| Eretmochelys imbricata | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 爬虫綱・
双弓亜綱 | カメ目
ウミガメ科 |
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200a |
コノハズク(灰色型)
日本でみられるフクロウ類では最も小型
で、耳のような羽角をもつ“ミミズク”の
一種。平地から山地の林にすみ、鳴き声が
“ブッポーソー”と聞こえるため、本来の
ブッポウソウに対して「声の仏法僧」とも
よばれる。おもに昆虫類を食べるため、秋
になると南へ渡る夏鳥。南西諸島にはリュ
ウキュウコノハズクがすむが、こちらは一
年中みられる。
| Otus scops japonicus | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | フクロウ目
フクロウ科 |
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200b |
コノハズク(赤色型)
日本でみられるフクロウ類では最も小型
で、耳のような羽角をもつ“ミミズク”の
一種。平地から山地の林にすみ、鳴き声が
“ブッポーソー”と聞こえるため、本来の
ブッポウソウに対して「声の仏法僧」とも
よばれる。おもに昆虫類を食べるため、秋
になると南へ渡る夏鳥。南西諸島にはリュ
ウキュウコノハズクがすむが、こちらは一
年中みられる。
| Otus scops japonicus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | フクロウ目
フクロウ科 |
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201 |
オオウナギ
西日本の太平洋側や南西諸島などでみら
れるウナギの一種。名前のとおり大型で全
長2メートルを越えるといわれ、ウナギよ
りも体型が太いため実際のサイズよりもさ
らに巨大に見える。よほどその姿が印象深
いのか、いくつかの生息場所が国の天然
記念物に指定されているほどである。南に
行くほど数は多くなり、南西諸島では、ウ
ナギよりもずっと生息数が多い。
| Anguilla marmorata | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | ウナギ目
ウナギ科 | 天然記念物
(生息地限定) |
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202 |
イリオモテヤマネコ(仔)
日本には2種類のヤマネコが生息しているが、
その生態に関してはいまだ謎が多い。オトナの
ヤマネコの暮らしについては徐々に明らかにな
りつつあるものの、子育てや子ネコの成長に関
しては偶然に発見されたり、保護されたりした
子猫からの情報くらいしかないのが現状だ。イ
リオモテヤマネコでは1979年に保護された“
ケイタ”という子ネコの飼育観察からヤマネコ
の生態や能力の一端が明らかにされている。
| Felis iriomotensis | 脊椎動物門・
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
ネコ科 | 特別天然記念物
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203 |
コイ
日本を代表する淡水魚。大陸からの移入種
との説もあるが、元々、在来の個体群もい
たらしい。いわゆる“野鯉”とよばれる野
生型は養殖物と比べて体高が低いと言わ
れるが、一方、毎年各地で大量のコイ(+
ニシキゴイ)が“放流”されており、その
境界は曖昧になりつつある。コイは悪食で
水草から貝まで、何でもたべるのでむやみ
な放流は慎むべき魚種なのである。
| Cyprinus carpio | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | コイ目
コイ科 | |
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204 |
コブダイ(♂)
本州〜九州の温帯の海域でみられる巨大な
ベラの仲間。幼魚のうちは愛らしいが、オス
の老成魚はとんでもなく迫力のある面構えと
なる。額にコブをもつ魚は意外に多いが、こ
の魚のように下アゴまで大きくなるのは珍
しく、このアゴでサザエをも噛み割って食べ
る。小さな群れをつくってくらしているが、
基本的にメンバーは全てメスで、このうち最
も優勢な個体が性転換をしてオスとなる。
| Semicossyphus reticulatus | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | スズキ目
ベラ科 |
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205 |
イシカワガエル
奄美大島〜沖縄島北部にのみ生息するカエ
ルで類縁関係もよく分かっていない特異な
存在。大きなヒキガエルほどもある大型種で
、日本一美しいカエルと称えられることも多
い。主に地上性で昼間は木の根元などの巣
穴に潜んでいて、夜になると姿を見せる。繁
殖期は2月頃で、この頃になると渓流付近の
あちこちから鳴き声がきこえるようになる。
日本固有種で沖縄、鹿児島県の天然記念物。
| Rana ishikawae | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 無尾(カエル)目
アカガエル科 |
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206 |
アメリカザリガニ
最も有名でなじみ深い帰化動物の一つ。
もともとウシガエルの餌として輸入され
たと言う逸話も有名。農業や在来水生植
物に一部被害を与えているものの、水鳥
や大型水生動物の貴重な食糧として今や
しっかりと根をおろした感がある。ごくあ
りふれた存在ながら、ここまで強烈な赤色
を持つ種類はザリガニ類全体を見渡して
もなかなかいない。
| Procambarus clarkii | 節足動物門・
大顎亜門 | 甲殻綱・
エビ亜綱 | 十脚(エビ)目
アメリカザリガニ科 | 外来種
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207a |
トカラノコギリクワガタ(黒化型)
トカラ列島〜沖縄、久米島まで分布するリュ
ウキュウノコギリクワガタのトカラ列島産亜
種。体色は黄色に近いオレンジから赤茶、
黒まで変異があるものの、間違いなく日本
一美しいクワガタのひとつだ。一見すると
本土のノコギリクワガタに似ているが、大
アゴの内歯や口元の形などで区別できる。
別亜種のアマミノコギリは日本のクワガタ
中最大クラス。
| Prosopocoilus dissimilis elegans | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | 甲虫(コウチュウ)目
クワガタムシ科 |
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207b |
トカラノコギリクワガタ(オレンジ型)
トカラ列島〜沖縄、久米島まで分布するリュ
ウキュウノコギリクワガタのトカラ列島産亜
種。体色は黄色に近いオレンジから赤茶、
黒まで変異があるものの、間違いなく日本
一美しいクワガタのひとつだ。一見すると
本土のノコギリクワガタに似ているが、大
アゴの内歯や口元の形などで区別できる。
別亜種のアマミノコギリは日本のクワガタ
中最大クラス。
| Prosopocoilus dissimilis elegans | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | 甲虫(コウチュウ)目
クワガタムシ科 |
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