No. | 種(動物の名前) | 学名 | 門・亜門 | 綱・亜綱 | 目・科 | 備考 |
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145 |
カワウ
よく知られた水鳥で川や海辺でみられ、
岸辺の林などに集団で営巣する。潜水
が得意だが羽毛が水をはじかないため、
水から上がると翼を拡げて羽毛を乾か
さなければならない。ちなみに「鵜飼い」
で使われるのはカワウではなくウミウ
の方。
| Phalacrocorax calbo | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | ペリカン目
ウ科 |
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146 |
ツシマテン(夏毛)
対馬にすむテンの亜種で体色は西日本
のスステンタイプに似ているが胸に不
規則な黒斑があることが異なる。冬毛
も頭に白毛が混じる程度で体はホンド
テンのように黄色にはならない。生態
はホンドテンと同じで意外に木の実な
どの植物質を多くたべる。
| Martes melampus tsuensis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イタチ科 | 天然記念物 |
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147 |
ミコアイサ
冬になると九州以北の河川や湖に渡っ
てくる小型のカモ。オスは目立つ白黒
模様で“パンダガモ”と呼ばれること
もある。細めのくちばしと頭の冠羽が
アイサ類の特徴で、この仲間は水中に
潜って魚や水生動物を捕らえるのが得意。
| Mergus albellus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | カモ目
カモ科 |
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148 |
トラフズク
頭に「羽角」とよばれる耳状の羽をも
つ「ミミズク」の代表種。中部日本以北
で繁殖し冬になると西日本へも渡って
くる。昼間は木の枝にとまって休んで
いるが、目を閉じ、体全体を伸ばして樹
皮の一部のように擬態するので、なか
なか気づかれない。
| Asio otus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | フクロウ目
フクロウ科 |
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149 |
ニホンアシカ
かつては日本各地の海岸にすんでいた
海獣で、本州以南に定住していた唯一
の鰭脚類。カリフォルニアアシカの亜種
とされているが、体は最も大型になる。
日本海にある竹島が最後の繁殖地だっ
たが、現在ではほぼ絶滅状態となって
いる。
| Zalophus californianus japonicus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 鰭脚(アザラシ)目
アシカ科 | |
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150 |
エゾモモンガ
北海道に住むモモンガの仲間で、本州
以南にすむモモンガとは別種のタイリ
クモモンガの亜種とされている。南方
系のムササビに対してモモンガは北方
系の動物。冬の間は集団で巣穴を利用
する習性もみられる。
| Pteromys volans orii | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 齧歯(ネズミ)目
リス科 |
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151 |
アオウミガメ
熱帯〜温帯の海にすむウミガメで国内
では小笠原諸島や屋久島以南が産卵地
として知られている。基本的に植物食で海
草が好物。そのためか生息域は沿岸部
が中心で子ガメもアカウミガメのよう
な回遊生活は行わない。
| Chelonia mydas | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 爬虫綱・
双弓亜綱 | カメ目
ウミガメ科 |
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152 |
キタキツネ
北海道にすむキツネ(アカギツネ)の亜
種。本州以南にすむホンドギツネに比
べ四肢の黒い斑紋が濃いのが特徴で、
まれに毛の黒いギンギツネタイプもみ
られる。個体数は多く耕作地や市街地
周辺にも出没する。
| Vulpes vulpes schrencki | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食肉(ネコ)目
イヌ科 |
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153 |
オヤニラミ
西日本の河川にすむ中型淡水魚。エラ
ブタにある一対の眼状模様が特徴で「ヨ
ツメ」「カワメバル」ともよばれる。一
生を淡水ですごし、5月頃、水中の枝や
植物の茎に卵を産みつけ、オスが卵や
稚魚の保護をする。
| Coreoperca kawamebari | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | スズキ目
スズキ科 |
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154 |
クロアカコウモリ
日本では対馬のみで生息が確認され
ている美しいコウモリ。名のとおり体
色は褐色〜オレンジと黒のツートンカ
ラーで皮膜のほとんどは黒い。朝鮮半
島、台湾にも生息するが、国内の生息
数は極めて少なく、生態もよくわかっ
ていない。
| Myotis formosus tsuensis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 翌手(コウモリ)目
ヒナコウモリ科 |
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155 |
タカアシガニ
岩手県〜九州西岸の水深200〜600m
の海底にすむ巨大なカニで、肢をひろ
げた長さでは節足動物中最大といわれ
る。オスは成長に伴いハサミ肢が長く
なり拡げると幅4mにもなる。泥の多い
海底を歩いて餌の小動物を捕らえてた
べている。
| Macrocheira kaempferi | 節足動物門・
大顎亜門 | 甲殻綱・
エビ亜綱 | 十脚(エビ)目
クモガニ科 |
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156 |
リュウキュウイノシシ
奄美大島〜西表島の南西諸島にすむ
イノシシの亜種。本州などのイノシシ
に比べるとずっと小型で体重はオス
でも40kgほど。以前は人間が持ち込
んだものと考えられたこともあったが、
現在では原始的な南西諸島固有の亜
種であることがわかっている。
| Sus scrofa riukiuanus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 偶蹄(ウシ)目
イノシシ科 |
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157 |
ハス
本来は琵琶湖、淀川水系特産で日本
唯一の魚食性コイ類。コイ科の魚の特
徴として歯をもたないため「へ」の字
の切れこみのあるアゴで小魚を捕らえ
てたべる。近年アユの稚魚放流に混じ
って各地の河川や湖に分布を拡げて
いる。日本固有種。
| Opsariichthys uncirostris uncirostris | 脊椎動物門・
魚類亜門 | 硬骨魚綱・
条鰭亜綱 | コイ目
コイ科 |
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158 |
ワカケホンセイインコ
インド・スリランカ原産の中型インコで、
市街地を中心に帰化している。東京都
に最も多く生息するのは営巣に適した
洞をもつケヤキなどの大木が多いた
めだと考えられている。他の野鳥とともに
庭先の餌台にもやってくるが、常にそ
の中では最強の存在。
| Psittacula krameri manillensis | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | インコ目
インコ科 |
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159 |
ヒメアマガエル
日本最小のカエル。奄美以南の南西
諸島でごく普通にみられ、落ち葉の下
や地中に潜んでいることが多い。後肢
は長く意外にジャンプ力がある。カエ
ルらしくない小さな頭が特徴で、オタ
マジャクシは透明で、魚の稚魚のよう。
| Microhyla ornata | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 無尾(カエル)目
ジムグリガエル科 |
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160 |
トガリネズミ
モグラに近い仲間の小さな哺乳類。北
アジアに広く分布し、国内では北海道、
本州、四国でそれぞれ亜種に分けられ
ている。本州や四国では高山の林にす
み、昆虫やクモなどを捕らえてたべて
いる。寿命は短く最長でも17ヵ月ほど。
| Sorex caecutiens | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 食虫(モグラ)目
トガリネズミ科 |
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161 |
ニホンザル(II)
本州・四国・九州から屋久島までの山
地に群を作ってすみ、木の芽・葉・実な
どが主食で雑食性。サル類では世界で
最も北に分布する種類で、尾は短く、
冬には、長い毛で被われる。日本固有種。
| Macaca fuscata | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 霊長(サル)目
オナガザル科 | 天然記念物
(地域限定) |
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162 |
カスミサンショウウオ
西日本にすむ小型サンショウウオ。低
山地の林床の落ち葉や石の下に潜み、
夜になると出てきてミミズや虫を捕ら
えてたべている。晩冬から初春にかけ
てが繁殖シーズンで、産卵は湿地や池、
流れの少ない水域で行われるため、こ
れらは“止水性サンショウウオ”と呼
ばれる。
| Hynobius nebulosus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 両生綱・
平滑亜綱 | 有尾(サンショウウオ)目
サンショウウオ科 |
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163 |
ザトウクジラ
大型のヒゲクジラの仲間で巨大な胸
ビレが特徴。日本では小笠原や沖縄の
近海で繁殖が確認されている。夏の
間にアリューシャン列島付近で餌を食
べ栄養をたくわえたクジラは冬になる
と繁殖地に現れ、ほとんど絶食状態で
出産・育児・交尾をするといわれる。
| Megaptera novaeangliae | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 哺乳綱・
真獣亜綱 | 鯨(クジラ)目
ナガスクジラ科 |
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164 |
オオミズナギドリ
海での生活に高度に適応した水鳥で、
アホウドリの小型版といった雰囲気。
離島で繁殖し、林床に2m以上の深い
巣穴を掘ってねぐらや子育てに使用する。
早朝、斜めになった大木を滑走路がわ
りにして飛び立っていく姿は有名。繁
殖地のいくつかが天然記念物に指定
されている。
| Calonectris leucomelas | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | ミズナギドリ目
ミズナギドリ科 | 天然記念物
(地域限定) |
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165 |
アカマタ
奄美〜沖縄に生息するマダラヘビの
仲間で、このグループでは最大種。山
地から平地、耕作地までと生息域は広
く、主に地上性。爬虫・両生類を中心
に様々なセキツイ動物をたべていて、
ハブをも襲ってたべることで有名。か
なり気の荒いヘビだ。
| Dinodon semicarinatus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 爬虫綱・
鱗竜亜綱 | 有鱗目・ヘビ亜目
ナミヘビ科 |
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166 |
オキナエビスガイ
駿河湾〜小笠原にかけて、水深300m
の海底にすむ原始的な巻貝の仲間で、
殻にスリット状の切れこみがあるのが
特徴。表面の火炎模様が美しく、採集も
困難なため、その貝殻はたいへん珍重
されている。敵に襲われると白い液を
出して身をまもる。
| Mikadotrochus beyrichii | 軟体動物門・
介殻亜門 | 腹足綱・
巻貝亜綱 | 原始腹足目
オキナエビスガイ科 |
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167 |
スズメ
日本全国で普通にみられる、なじみ深
い小鳥。人間の生活に深く関って生
活していて、常に集落や市街地を中心
に暮らし、巣づくりも人家の軒先などを
利用する。雑食性で昆虫や草の実など
をたべていて、昔からイネの大敵なの
は有名。
| Passer montanus | 脊椎動物門
四足動物亜門 | 鳥綱・
新鳥亜綱 | スズメ目
ハタオリドリ科 |
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168 |
ミクラミヤマクワガタ
伊豆諸島の御蔵島、神津島のみに生き
残った奇跡のクワガタ。原始的な小型
の種類で、成虫は5〜6月に最も多い。
地上種でほとんど餌をとらずに林床を
歩きまわるという変わった習性をもつ。
体色は全身黒一色だが、中には頭と胸
が赤いものや翅に黄色の紋をもつもの
もいる。
| Lucanus gamunus | 節足動物門・
大顎亜門 | 昆虫綱・
有翅昆虫亜綱 | 甲虫(コウチュウ)目
クワガタムシ科 |
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