このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北京めざして (2)
船内のロビーに設置してある航路図です。画面ではちょっと見にくいのですが、船のマークのところに「水(TUE) 07:00」と書いてあり、月曜に出航して三日目(水曜日)朝7時の時点での現在位置が分かります。このボードは数時間おきに船員さんが更新してくれます。

船はこのあと上海市を二つに分ける黄浦江という川を上って蘇州河と合流する外白渡橋近くの上海客運ターミナルへ向かいます。
後で地図で確認したところおそらく楊浦大橋です。(上海に詳しい方、間違っていたらご指摘願います。)

甲板で中国人がさかんにシャッターを切っていました。もちろん人が横切ろうとすると「ちょっと待ってくれ!」と大声で阻止し、柵に寄りかかって腰に手を当てて写る人が大部分でした。私もカップルに写真を撮ってくれと頼まれました。

ちょっと話はそれますが、前々からどうして中国人は写真に収まるときに木に手をついたり、スーツの上着を肩にかけたり、奇岩の上に跨ったりと気合いの入ったポーズを取るんだろうと思っていたのですが、ある日実家で両親の新婚時代の写真を見たらまったく同じようなことをやっていました。
上海はあいにくの曇り空でした。外灘(バンド)の旧租界時代の建築群を眺めながら入港したかったのですが、微かに影が見えるだけでした。まぁ、でもこれで晴れていたらちょっと話がうますぎますね。

写真はちょうど船が入港した際に撮ったものです。同行の一戸君の背後にそびえるシルエットは東方明珠塔というアジア一高いテレビ塔です。どうでもいいのですが、大阪の通天閣の展望室には「東洋一の大口径レンズ」と銘打たれた望遠鏡がありましたっけ。

左の写真には写っていませんが、この東方明珠塔のすぐ近くにデカデカと私の休職中の会社のロゴが掲げられていました。逃げるようにして日本を出てきたのに上海で待ちかまえているとは...思わず苦笑していたら一戸君もニヤニヤして「ホントに逃げられないねぇ」と突っ込んできました。
接岸の瞬間です。思っていたより小さな波止場でした。
「SHANGHAI」という文字と五星紅旗。大阪港から離れること約800海里、定刻通りに現地時間8月17日午前10時に無事上海に着きました。タラップが渡されて後は下船するだけです。

本当にいい船旅でした。これで片道18,000円(これは学割料金。大人の一般料金は20,000円)は安い!みなさんも是非一度は船で上海に行かれることをお勧めします。海が荒れていても責任は取れませんが...
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