このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北京めざして (3)
宿はバックパッカーの間では有名(らしい)な浦江飯店にしました。ここは外白渡橋の北側にあり、外灘(バンド)まで歩いて10分程度ととても便利な位置にあります。新鑑真号の船内でも他の安宿の手配を出来たのですが、中心部からやや離れているのでまずここを当たってみて部屋が無ければそちらに移ろうと思っていました。船を下りて入国手続きを済ませると出口に送迎のマイクロバスが待っていてそれに乗って5分程度で到着しました。

ご覧の通り租界時代に建てられたことが明らかな建築様式で、入り口に埋め込まれたプレートを見てみたら1864年竣工とのことでした。一人一泊55元の格安ドミトリーは満室だったのですが、77元の五人部屋が空いていたのでそこに決めました。一戸君は二泊分を前払いし、私は翌日に済南に飛んで王菲のコンサートに行く予定だったので、一泊分の料金だけを支払ってチェックインをしました。
安宿ながらもさすがにこの時代の建物は天井が高く造ってあり、木の床も味があっていい雰囲気です。廊下の窓からは裏手にある民家が見え、洗濯物なんかが掛かっていてこのアンバランスさがなんとも言えません...

さて、部屋に入ってみたらベッドが四つしか無いのです。すでに三人の日本人が我々よりも早く部屋に着いており、私と一戸君があれえ、という顔していると、彼らが奥にもう一つベッドがあると教えてくれました。

下の左の写真が入り口から見た部屋の様子で、手前に一つベッドがあって、見た目は四人部屋です。で、写真の奥の出窓の外に下の右の様な一人分の小部屋があるのです。これって日本の旅館で客間の障子戸の向こうに一対のソファとテーブルがよく置いてあるようなあのスペースでは?
結局この秘密の小部屋には私が寝ることになりました...

でもこの値段でシャワーとトイレがちゃんと付いているのは有り難いことです。ドミトリーの場合は廊下を出て何室か共同で使うようでした。
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