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俳 人
安田以哉坊
落葉つかやいとなみ事も有のまゝ | 以哉坊 | |||||||||||||||||||||
けふといふけふ光る初霜 | 無三 | |||||||||||||||||||||
母か手に着て来た衣装風入れて | 麦士 |
過し比北越経回ありし折から、我亭にもやとし参ら | ||||||||||||||
せける以哉老師のもとを尋ねて | ||||||||||||||
世理 | ||||||||||||||
旅姿春の山にも笑われん | ||||||||||||||
届く誠の笠ハ霞ます | 以哉坊 |
一年一年と雅師のもとへ訪ひおくれし | ||
かことし菊の莟めるころ来杖の折から | ||
例の教戒の浅からさるより猶はたした | ||
はしかりしかしはらくのいとまを得し | ||
も風雅の幸ひならんと此冬はしめて雪 | ||
炊庵を窺ひ侍りて | ||
無三 | ||
寒菊やなつかしい香も秋以来 | ||
秋以来また塵に置く霜 | 以哉坊 |
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