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田中千梅
『鹿島紀行』(千梅林亜靖)
芋洗フ脛に落馬のはしめかな | 文千 |
待宵を唐黍こしの入湯かな | |||||||||||||||||||||||||||||||
弱キ蚊にくはれ次第や小望月 | 文千 |
露なから声に色なし朝烏 | 雪刀 |
野を押て雲に雫や萩の浪 | |||||||||||||||||||||||||
女郎花側に野菊の了(カフロ)かな | 雪刀 |
山は筑波水も名高し利根の月 | ||||||||||||||||
梢にも船さし上せ月の松 | ||||||||||||||||
旅船や小倉羽織も月の客 | 文千 | |||||||||||||||
水の面照月に魚のおとり哉 | 雪刀 |
いさよひはまたこつからの鹿島哉 | ||||||||||||
十六夜やまだ月代の露もひす | 文千 |
立待の今宵は腮に力ミかな | ||||||||
弦管の薮ちから也十七夜 | 文千 |
此方にもくさめいくつか後の月 | 如泡 |
まつ問フや笠も脱せす二度の月 | 千弐 |
于時享保元丙申暮秋天 | 千梅林亜靖述 |
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