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例えばこんなジャパニーズ(poroco2001年3月号) | |||
私は日本語教師という仕事柄、日本に興味を持つオランダ人に会う機会が割と多い。今も生け花や指圧を習っている人、柔術を教えている人などがクラスにいるのだが、彼らのその分野に関する知識は当然ながら素人の私とは比べ物にならないほどで、何か質問されても答えに窮することがしょっちゅうである。また、昨年は日蘭交流400年記念ということで日本紹介イベントがあちこちで行われたのだが、その度に剣道や弓道、書道に墨絵に手まり作りなどのデモンストレーションをしているオランダ人に出会い、「こんなことまで知っている人がいるんだ」とちょっと感激であった。 (写真上:生け花展覧会の写真。オランダで生け花師範の免状を取ることも可能なのだ) が、そういう人たちははっきり言って特殊な方で、普通のオランダ人には日本はまだまだ遠い国である。こちらは最近アジアブームということもあり、日本食やそのレシピを見かけることが多くなったのだが、正直言って「…これが日本食?」と言いたくなるようなものが多い。「すき焼き」はただの野菜炒め、レシピにしょうゆが含まれていたら「ジャパニーズ」という具合である。また鉄板焼きレストランがあちこちにあるのだが、これがまたシェフがアクロバットをしながら料理をする、日本では絶対に見られないタイプのレストランであることが多い。オランダ人に「これが日本流なんだ」と思われてしまうのはちょっと問題だが、アクロバットは見ていて面白いし、料理もそれなりにおいしいから、オランダ旅行の際には「日本では食べられない日本食」を食べてみる、と言うのもまた一興、かもしれない。 (写真左下:本屋のショーウィンドウ。なんで「会計所」? 右下:雑誌に載っていた「すきやき」の写真。材料はバター大さじ2、片栗粉小さじ2・・・) | |||
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