このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

ヨーロッパ鉄道博物館巡り

【ドイツ】 ドイツ博物館

Deutsches Museum”

 

●アクセス(ドイツ博物館本館)

 ミュンヘン中央駅(München Hbf)から

  S1か8のIsartor駅下車 徒歩5〜6分

 または、トラム18番 Deutsches Museum下車すぐ

 
●URL
  http://www.deutsches-museum.de/
 ※営業日、営業時間、入場料などはこちらでお調べください
 
●見学所要時間(あくまで「いのさん的」に…)

 2〜3時間は欲しいです。全部見るなら1日以上!!

 

 注意! ドイツ博物館の鉄道、自動車部門は、ミュンヘン市内別の場所の「Deutsches Museum Verkehrszentrum」に移転しました。

 Deutsches Museum Verkehrszentrum

 Theresienhöhe 14a
 80339 München

 ●アクセス Uバーン(U4、U5)Schwanthalerhöhe下車、徒歩約5分

 内容も充実し、広々とした楽しめる博物館です!!(2007年訪問 ホームページは上記のドイツ博物館URLへ)

 

 

(以下は、2003年訪問時のドイツ博物館本館のものです。)

 ここの博物館は、名前の通り「ドイツの博物館」なのです。まぁ、言ってみれば「ドイツ人としてはこういうものを観て頂きたい。」という想いが博物館の名前を通じて伝わってくるものがあります。この「ドイツ博物館」の展示物は、ドイツで発達した産業や技術を中心に展示してあります。ですから、絵画だとか彫刻とか芸術を中心としたところではありません。ミュージアムガイドに紹介されている展示物は。鉄道をはじめ、自動車、航空機、船舶、天文学、宇宙開発、土木技術、製鉄技術、印刷技術等々。とにかく「機械モノ。」が多いです。鉄道目当てで行った私も、ついつい他の展示物に興味がいってしまいました。男の子なら1日居ても飽きないでしょう。

 

 エントランスを抜け、右手の壁を沿って順路を行くと、架橋技術のコーナー、次がトンネル技術のコーナー、そこを抜けると現れるのがなんと「鉄道模型のコーナー」!!、そう、ドイツは世界に冠たるメルクリンの国ですからねぇ。巨大レイアウトは子供たちの人気の的です。ここにはショーケースがあり、中にはドイツの模型を中心に、さまざまな模型車両が展示されています。驚いたのは高速列車のコーナーに、ICEやTGVと並んで、日本製の新幹線(Nゲージ)まで並んでいました。う〜ん、こんなところで日本でおなじみのメーカーに逢えるとは…。そしてその奥からホンモノの車両が展示してあります。まずはラック式の蒸気機関車が2両のコーナー。その奥が2本の留置線に堂々と本線用の車両が展示されています。主な展示車両は、ラインゴルト牽引機として有名なS3/6型蒸気機関車、E16型電気機関車、V140型ディーゼル機関車…など、堂々たる顔ぶれです。ドイツの鉄道で活躍した車両だけでなく、オーストリアやスイスで活躍したものも展示されています。この鉄道コーナーの上を囲むように回廊が設けられていて、車両たちを見下ろすことができます。この回廊は模型やパネルでドイツ鉄道の歴史を紹介するコーナーにもなっていて、アドラー号からICEまでざっと観ることができます。館内は比較的明るいですが、写真を撮る時は手ブレに注意!! また、これはオマケのようなものですが、中庭のようなところにミートローパの食堂車が展示されています。こちらは以前に休憩所として使われていた形跡がありましたが、現在は鎖錠されています。

 

 せっかくドイツ博物館へ来たのなら、鉄道だけ観て帰るのももったいないです。もちろん鉄道だけでも見ごたえ十分ですが、鉄道コーナーから下へ降りるエスカレーターを下りると、そこは自動車コーナー。ここからは、鉄道車両を下から見上げることもできます。自動車コーナーには、創世記のベンツから、なんとニッサンのフェアレディーZまで置いてあります。またエンジンのコーナーへ行くと、ドイツ製NSUのロータリーエンジンの隣に、われらがマツダ製ロータリーエンジン「13B」が置いてあります。鉄道模型コーナーにも日本製の車両が置いてあると前出しましたが、なんと懐の深い博物館なんでしょうか…。航空機のコーナーも必見。飛行機マニアなら、鉄道マニアと同じく、飛行機だけのために来る方もいるでしょう。第2次大戦中の戦闘機や、エアバス社の旅客機などが展示されています。

 

 他にもいろいろな展示があり、じっくり観るとやはり1日じゃ足りません。「大きな博物館だけど、鉄道だけなら大したことないだろう。」と思っていましたが、大きな間違いでした。鉄道だけでも、規模、内容に十分満足できましたし、他の展示物にも随分興味を惹きつけられました。最初は鉄道コーナー目当てで来ましたが、結局はここで半日潰してしまいました。ドイツ博物館を訪問する際は、特に時間に余裕を持った方がよいかと思います。

 

※オススメ情報&オマケ

 ミュージアムショップは館外にあり、その規模はとても大きいです。特に書籍は充実。小物から、大きいプラモデルまで、おこちゃまが(もちろんマニアックな大人も)喜びそうなものがいっぱいです!! ここだけで1時間ぐらい余裕で潰れそうな勢いでした。鉄道好きのオススメとしては、やはり入館記念貨車(HO)でしょうか?お金に余裕がある人はドイツ博物館限定モデルの機関車はいかが、私が行った時はROCO製のE16が200ユーロ超で売ってましたが…。が、諦めてはいけません。もっと安く欲しいという人は、トラム、カールスプラッツ(Karlsplatz)の停留所から見えるおもちゃ屋さんへ行ってみてください。(でかいメルクリンの看板があるのですぐに分かると思います。)ここでも入館記念貨車や限定モデルを扱っていて、私が行った時は、なんと30%以上引きで限定モデルが出ていました!! まぁ、こればっかりは時の運ですけどねぇ…。ちなみにこのお店、鉄道模型だけではなく、書籍やビデオ、DVDなども扱っているので、鉄道好きの方は行って損はないと思います。

 

2003年訪問

 

ラインゴルト牽引機S3/6S3/6のキャブ内
回廊から車両を見下ろすアドラー号の模型
E16型電気機関車屋外に展示されているミートローパの食堂車

 

ヨーロッパの鉄道博物館

●  ヨーク国立鉄道博物館 【イギリス】
●  ロンドン交通局博物館 【イギリス】
●  ミュールーズ国立鉄道博物館 【フランス】
●  DBミュージアム ニュルンベルク 【ドイツ】
●  ドイツ蒸気機関車博物館 【ドイツ】
●  ドイツ博物館 【ドイツ】
●  スイス(ルツェルン)交通博物館 【スイス】
●  ウィーン産業技術博物館 【オーストリア】
●  オーストリア鉄道博物館ストラスホフ  【オーストリア】

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