名号墓
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の見所スポット林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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藍ヶ江集落内にひっそりとある名号墓

藍ヶ江集落内にある名号墓。島内に数多くある流人墓だと伝えられており、藍ヶ江港へと降りていく道の途中から少し外れた地点にあります。てっきりそして名号という名の流人のお墓なのかとも思ってしまいますが、ちょっと違うようです。

すぐそばに足湯きらめきや藍ヶ江港といったメジャーな観光スポットがあるため、付近では観光客の姿も見かけますが、ここだけは訪れる人の姿もなくてひっそりとしていました。案内板が掲げられていてもわざわざ足を運ぶ観光客は少ないようです。






名号墓の案内板

名号墓(みょうごうばか)
正面に「南無阿弥陀仏」と彫りつけた四つの卵形の石塔があり、
この辺では「オミョウボウサマ」と呼ばれていて、一説には流人墓と伝えられている。

飛魚漁時期の2月から5月の間の一日を選び、長楽寺の住職を呼び、
施餓鬼のための棚に、おむすびにシイの気の枝をさしたものを供え、
お経をあげて魚供養をして、おむすびを海に流し、飛魚漁にでかけたそうである。






名もなき流人のお墓だという説も・・・

案内板脇の草むした階段を上がると丸く摩滅したような4つの卵形の石がありました。一説では八丈島に流されて朽ち果てた流人のお墓だとされているようですが、誰のお墓であるのかも分かりません。なにかを祀った石塔のようにも見えます。

飛魚漁の時期にオムスビを供えてお経をあげて魚供養をするそうですが、普段はほとんど放置状態なのでしょう。供える花もなく生い茂る雑草に埋もれかけていました。

ちなみに「名号」とは仏や菩薩の名前のことをいい、浄土宗では「阿弥陀仏」の4文字を、浄土真宗では「南無阿弥陀仏」の6文字をもって阿弥陀如来の名号としています。この名号を聞いたり唱えることに功徳があるとされているんですね。

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