農業用ため池
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の見所スポット林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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八丈島に数多くあるため池の一つ

中之郷の都215号線沿いにある農業用のため池です。 八丈島は伊豆諸島の中で唯一、江戸時代の頃から水田耕作が行われていた島で、昔から農業が盛んでした。そのため水源としてため池が島内各地に数多く造られました。

かつては棚田での稲作なども行われ、昭和の頃までは島内各地に水田があったそうですが、現在はほとんど残っていないそうです。フェニックス・ロベレニーなどの花卉園芸が盛んになってくると、水田から畑へと転換されていったんですね。

なお、 三原山の裾にある落差36mの唐滝の手前にあってトレッキングコースとしても人気のある硫黄沼も実はため池です。







ため池の脇にあった田園空間博物館の石碑

農業用ため池 / 稲作の貴重な水源
三原山南麓は、海に向かって傾斜する台地で、かつては棚田として利用され、水田地帯になっていました。そこに水を供給するため、江戸時代からかんがい用のため池が次々と建設されました。

たとえば、 樫立のイブリヤの池は18世紀末の安永 ・ 天明年間に流人加藤又兵衛の指導で造られたと伝えられ、中之郷の銘六戸ため池は江戸末期、
銚子の口ため池は大正7 (1918年)安川ため池 (新堤)は昭和9 (1934年)、翌年には堤ヶ沢ため池が作られました。

なかでも最大の安川ため池(新堤)は貯水容量が2万5千立方メートル、ダム構造は土堰堤、取水口には「尺八」という構造物が採用されています。
田園空間博物館サテライト施設


農業用ため池の前にある田園空間博物館の石碑ですが、田園空間博物館とは美しい自然と農村風景にあふれた八丈島全体を一つの「博物館」としてとらえるこころみのこと。八丈島そのものが博物館なので、どこを探しても建物としての博物館はありません。そして農業用ため池はそんな博物館の展示物の一つとなっているんですね。

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