八丈島地熱発電所・地熱館
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の見所スポット林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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日本で唯一離島にある八丈島地熱発電所

都215号線沿いにある中田商店前バス停から三原山方向に坂道を登っていくと現れるのが八丈島地熱発電所です。 日本で唯一離島にある地熱発電所で、 平成11 (1999)年3月に出力3300kWで東京電力が運転を開始しています。 八丈島の大切な電力供給源であると同時に、地熱館なる見学施設があって観光スポットにもなっています。

八丈島には八丈富士(西山)と三原山(東山)の2つの火山がありますが、三原山の地下には地下水を通さないキャップロックと呼ばれる構造があって、発電に利用できる熱水を地下に保っていることから、三原山に近いこの場所に建設されました。

発電所が運転開始した翌年の平成12 (2000) 年3月からは、 敷地内にドイツのエネルコン社製出力500kWの風車1基の八丈島風力発電所が建設されています。 2種類の発電所が同じ敷地内にある珍しい場所でしたが、不安定な風による発電量の変動と、風車の破損や落下、 タワーの倒壊などの事故が相次いだことによって平成26 (2014) 年に風車は撤去されています。

観光案内系のサイトやパンフレットの中には現在も風力 ・ 地熱発電所と案内しているものもありますが、風力発電はすでに廃止されているのでそのつもりで・・・。






訪れた時にはなぜか閉まっていた地熱館

八丈島地熱発電所の敷地内には地熱館があります。発電所の各設備の説明がパネルで確認できるほか、地熱などの自然エネルギーと八丈島の海底地形などを紹介するビデオを放映しており、希望すれば館内を案内してもらえるそうです。 以前は100円の入館料を徴収されていましたが、平成28(2016)年3月18日からは無料となっています。

開館時間 / 9:30〜16:30(最終入場は16:00)
休館日 / 無休(臨時休館する場合があり)






眺めているだけでワクワクする発電所の風景

パイプが複雑に絡み合い、眺めているだけで凄さが伝わって来る八丈島地熱発電所。発電の仕組みはマグマで熱せられた水を地下から汲み上げ、その蒸気でタービンを回して発電しますが、 八丈島地熱発電所では深さ1650mの井戸で熱水を汲み上げています。地熱貯留層と呼ばれる断層に溜まった熱水の温度は300度もありますが、汲み上げる途中で温度が下がって蒸気になるそうです。

タービンの入口での水蒸気の温度はおよそ170度。 発電を終えると温度はさらに下がって40度ほどの温水となり、 還元井を通して再び地中に戻しているそうです。 その一部は発電所のそばにある 「えこ・あぐりまーと八丈地熱利用農産物直売所」の温室に送られて利用されています。再生可能エネルギーというやつですね。

八丈島の電力供給は内燃力発電所 (11.100kW)と地熱発電所 (3.300kW)から供給されています。 メインは内燃力発電所ですが、 地熱発電所が最低需要分として3.300kWを供給することで内燃力発電所と組み合わせて効率的、安定的に電力供給ができるようになっています。

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