このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
春なれや名もなき山の薄霞
出典は
『野ざらし紀行』
。「
奈良に出る道のほど
」と前書きがある。
貞亨2年(1685年)、
二月堂
参篭のために伊賀を発って奈良へ向かう途中で詠まれた句。
大和の歌枕である「天の香具山・佐保山」ではなく、「名もなき山」に眼をとめたところに、芭蕉俳諧の新しみがある。
埼玉県本庄市の
長谷観音堂
東京都新宿区の
花園神社
三重県伊賀市の
「旧大和街道」
に句碑ある。
『芭蕉庵小文庫』
、
『芭蕉句選』
、
『芭蕉翁發句集』
、
『風羅袖日記』
には「
朝霞
」とある。初案である。
福島県平田村の
関根寛宅
栃木県栃木市の
八幡宮
群馬県渋川市の
木曾三柱神社
、藤岡市の
椚山稲荷神社
千葉県鴨川市の
宮山神社
神奈川県相模原市の
倉子峠
岐阜県美濃加茂市の
祐泉寺
三重県伊賀市の
くれは水辺公園
に句碑ある。
八幡宮の句碑
木曾三柱神社の句碑
宮山神社の句碑
倉子峠の句碑
祐泉寺の句碑
『はせをつか』
(楓幻亜編)に「
霞 冢 同津久田 燕史・流水ゝ 春なれや名もなき山の朝霞
」とあるが、現存しない。
神奈川県座間市の
座間神社
に「
はるなれや名もなき山のあさのつゆ
」の句碑がある。
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