このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


目にかゝる時やことさら五月富士

出典は 『芭蕉翁行状記』 (路通編)。

 元禄7年(1694年)5月11日、芭蕉は江戸を発って上方へ最後の旅する。

五月十一日江府そこそこにいとまごひして、川がやどせし京橋の家に腰かけ、いさとよふる里かへりの道づれせんなと、つねよりむつましくさそひたまへとも、一日二日さはり有とてやみぬ。名残惜げに見えてたちまとひ給。弟子ども追々にかけつけて、品川の驛にしたひなく

    麥の穂を便につかむわかれかな    翁

箱根の關越て

   目にかゝる時やことさら五月富士

『芭蕉翁行状記』(路通編)

  『芭蕉翁發句集』 には「五月三十日の富士の思ひ出らるゝに」と前書きがある。

箱根宿 は東海道五十三次10番目の宿場。

 くもり空で、とても富士など見えないと思っていた所、山を越える頃ふとその雲が切れて、実に目にもおざやかに富士の姿が現れた。

 その山容の美しさ、このように予期もしない時にふと目に入った時こそ、殊更に美しく感じられるよ富士の峰は、という句である。

(芭蕉俳句大成)

群馬県大泉町の 高徳寺

東京都文京区の 学習院大学 、渋谷区の 宮益御嶽神社

千葉県御宿町の 浅間神社

神奈川県南足柄市の 東山停留所

静岡県小山町 六地蔵 、御殿場市の 六日市場浅間神社 、裾野市の 佐野原神社

 富士市の 源太坂クリニック

山梨県都留市の 宝鏡寺

長野県富士見町の 富士見公園 に句碑がある。

高徳寺の句碑



浅間神社の句碑



東山停留所の句碑



六地蔵の句碑



六日市場浅間神社の句碑
   
佐野原神社の句碑

   


源太坂クリニックの句碑



富士見公園の句碑



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