このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


うき我をさびしがらせよかんこ鳥

初案は「うきわれをさびしがらせよ秋の寺」。

三重県桑名市の 大智院 に句碑がある。

出典は 『嵯峨日記』

元禄4年(1691年)4月22日、芭蕉48歳の句。

 「さびしさなくばうからまし」と西上人のよミ侍るは、さびしさをあるじなるべし。又よめる、

山里にこハ又誰をよぶこ鳥独すまむとおもひしものを

 獨住ほどおもしろきはなし。長嘯隠士の曰、「客は半日の閑を得れば、あるじは半日の閑をうしなふ」と。 素堂 此言葉を常にあはれぶ。予も又、

うき我をさびしがらせよかんこ鳥

とは、ある寺に独居て云し句なり。

『嵯峨日記』(4月22日)

「長嘯隠士」は木下長嘯子。

この句は 『猿蓑』 にも収録されている。

   西行 のよめる。
   山さとにこは又たれをよふこ鳥ひ
   とりすまんと思ひしものを

うき我をさひしからせよかんこ鳥
 翁

   此句あまたの集に見え侍れと、自筆に
   てかく前書の有を見侍しなり


   山家呼子鳥

山ざとに誰を又こはよふこ鳥ひとりのみこそ住まむとおもふに


一茶の句

淋しさを我にさづけよかんこ鳥

『七番日記』(文化10年4月)

福島県矢祭町の 国道349号

埼玉県本庄市の 渕龍寺

神奈川県横浜市の 天宗寺

長野県上田市の 文殊堂 、塩尻市の 小野神社

山梨県大月市の 猿橋

京都府京都市の 金福寺

鳥取県倉吉市の 長谷寺

広島県尾道市の 千光寺

高知県香美市の 予岳寺

福岡県福岡市小竹町の 小竹地蔵尊 、の 称名寺

熊本県熊本市の 浄国寺 に句碑がある。

天宗寺の句碑
   
猿橋の句碑

   


金福寺の句碑



千光寺の句碑



小竹地蔵尊の句碑



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