Let's talk about Nagoya's regional common sence to find out whole Japan.
(Sorry, only Japanese.) [3/21 1998 UP]

ひところお決まりの「さる芸能人(猿に似た...という意味ではない)が話題にし、それが盛り上がって...」という接頭句で形容された名古屋ネタの流行。バッシングとも評されたこの現象、かの地ではそれを逆手に取って、草の根を中心に文化的側面で盛り上がりを計っているようで、地元ではいわゆる「名古屋本」も、現在でも相変らず発刊されているようです。結構なことなんですが、その一方で東京においては、名古屋ネタは完全に鎮静化したと言っていいでしょう。

最近名古屋へお連れした知人は、色んな物を食べて遊んで「名古屋は楽しい」と言い切っています。別の知人は「名鉄電車はスゴイ」とホメまくっています。私が名古屋で何げなく経験したことは、独特の感性、合理性の賜物だった、なんてことが多々あります。食べ物も美味しいし（一方で、名古屋には何もない、と酷評する人がいるのも事実です）。

思うに、愛知県は恵まれ過ぎています。日本全体で見ると交通至便、気候は概して温暖です。工業も農業も盛ん、需要も多くてサービス業も繁栄し、産業のバランスも取れている訳です。グローバルに見れば税収が悪いワケもなく、大雑把な表現ですが「危機感がない」風土にあるんじゃあないでしょうか。そんな中で、或いは前時代に知恵をフル稼働して成功を収めた方々もいらっしゃいますので、決して名古屋圏〜愛知県のポテンシャルは侮れないと考えています。

メディアが面白可笑しく取り上げただけでは本質は解らないでしょう。作り上げられたイメージに受け手の評価が固定されてしまうことは危険だし、各々の生き方としてもイージー過ぎてもったいないと思います。このページも言わば、メディアに乗ったひとつの手掛かりに過ぎず、私の主観がタップリ入っています。皆さんにも色々考えてもらうキッカケとしての位置付けを望んでいます。