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  TOP  >  バスツアー(主催ツアー)  > 第10弾 ロイヤルハイデッカーで巡る晩夏の九州横断 ツアー


 

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2015年9月12日(土)、10回目となるバスツアーを開催することができました。 

2011年6月に第1回目を開催して以来、年2回程度のペースで開催を重ねた当ツアー。

最初は、見学の許可を頂いた営業所でも、きっと半信半疑の中、迎えてくださったのだろうと思います。。

しかし回を重ねるごとに、御参加の皆様の熱意、礼儀作法を身に纏った御姿、真摯なバスへの情熱が通じてか(?)、主催チームへ「うちのバスを借りてくれ」「皆さんを連れてうちに寄らないか」との有難いお言葉を頂戴するまでの場になりました。

(特に、自動車事業本部のさる御方には、第1回目のツアー開催の時より、社内や見学先の説得にまでご尽力を賜り心より感謝しております)

 

第10回を重ねる今回、どんな企画がよろしいのか検討を重ねてまいりましたが、今まで大変お世話になった某営業所の管理職の方が御昇進されたとの一報を頂き、お祝いと今までの御礼の気持ちを込めて、その営業所で申込を致しました。

(結果は、貸切車が空いている日と調整が付かず、西鉄バス久留米本社の車を借りることとなりましたが・・)

 

東は千葉、西は長崎、南は熊本。全国の西鉄バスファンにお集まりいただいた交流の場。その模様をご報告いたします。


▼もくじ

【前半】朝 久留米出発〜鳥栖〜吉井〜九重長者原



 

  【後半】九重〜瀬の本高原〜阿蘇〜久留米 着



 

 


 

 


今回のスタートは、JR久留米駅の南側に位置する久留米京町営業所

久留米を起終点としたツアーは今回初めて!関越道のツアーバス事故を受け、貸切バス運賃に関する法令改正が行われた結果、貸切バス運賃が大幅に上昇。また運転士の方の拘束時間の関係もあることから、福岡発着を断念した次第です。。(不当なダンピングを防ぎ、バス事業の安全と信用を守るための法令改正には賛成です)

 

久留米発着の高速車が配属される営業所ですが、日中はJR久留米折り返しのバスが頻繁に出入り。

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事務局は8時20分に到着。

いそいそと準備を進めています。。

 

いつも5名の事務局で運営していますが、

今回は1名が緊急入院のため、4名で頑張ります。

(無事退院しております。。)

 

いつの間にか96MCだらけのエリアになってしまいました。

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さて、今回貸し切るのは久留米営業所所属の1013号車。

(U-LV771R/1995年式)

 

実は第4回目のツアー「新緑の関門海峡を見に行こうツアー(今のところWeb非公開)」で貸切らせて頂いた際と同じ車です。

 

関門橋を前にめかりPAで撮影した際の1枚。。

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いすゞスーパークルーザーのコックピット。

棒ギアや古いタイプのスピードメーターが、少々レトロな味を醸し出しています。

 

しかし、運転士の方の腕前もあってか、

乗り心地や走りは非常に快適!

 

阿蘇の山道やヘアピンカーブを、実に滑らかに駆け下りていく様子は感動モノでした。。

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今回のツアーのタイトルでもある「ロイヤルハイデッカー」の醍醐味、後部サロン

 

普段は前を向いていますが、回転させればこの通り!

後部3列分を使った13名分の特別スペースの誕生です。

 

西工C−Ⅱの独自仕様の豪華スペースです。

他の客室部分より1弾高いハイデッキ、

スーパーハイデッカーと同じ高さのステップアップルーフ。

それに合わせて左右を大きく取り囲む大きな窓ガラス。

天井で輝くシャンデリア。

 

まるで金魚鉢にいるかのような、

特別でゴージャスな空間です。

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こちらは取り外し式のテーブル

上面は大理石調の仕上げ。

 

普段は床下トランクに収納されており。サロンにする際に車内へ運びます。

持ってみましたが、予想以上にずしりと重いです。

 

 

8:40 西鉄久留米駅バスセンター 乗車


土曜朝の空いた道を通って、

参加者の皆様が待つ西鉄久留米駅バスセンターへ。

 

福岡県内第3の都市、久留米地区の中枢となるターミナル。沢山の西鉄バスを乗客が東西南北へ旅立っていきます。

 

乗車は、乗り場表示のない「0番乗り場」

スゴイ人だかりができていたので目を疑いましたが、半分は別の貸切車(赤バス)へ吸い込まれていきました。

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ちょっと待機場で待ったうえで、0番乗り場入線!

(乗降には許可を頂いています)

各地から御参加頂いたバスファンの皆様の御乗車です!

 

何とか受付を済ませ、

運転士さんより挨拶を頂戴し、

いざ定刻で出発!

 

 

9:15 西鉄バス佐賀 鳥栖営業所 見学


バスは久留米から北上し、20分ほどで佐賀県鳥栖市にある、西鉄バス佐賀 鳥栖営業所へ。

今日最初の見学地です。

 

鳥栖周辺のローカル路線を担当するほか、

特定輸送の車が多く並ぶ、西鉄の中でも少々特殊なラインナップの営業所です。

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今回は初参加の方が7名いらしたのですが、

バスを見る熱い視線は皆さま同じ!

 

いつの間にかワイワイ楽しい撮影会が始まります。

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恐らく1番目を引いていたのがこちら。

 

ホワイトB高!

 

元佐賀営業所で福岡〜佐賀線「わかくす号」で活躍していた9245号車(KL-UA452TAN/2005年式

 

今年から鳥栖営業所に転属して、

佐賀県佐賀市の中高一貫校「弘学館」の特定輸送専用車として活躍しています。

佐賀市に本社を置く松尾建設の記念事業として設立された同校。金立SAからも見える山中に位置する、佐賀県トップクラスの私学です。

 

「アルビノ」かのような、1台だけの珍種。

B高が特定輸送とは、時代の流れを感じさせられます。

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鳥栖交通自社発注の5435号車

KC-RM211GSN/1999年式

 

内装は豪華なハイバックシートですが、

外装はちょっぴりくたびれ気味。

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デビュー以来、西鉄二日市駅東側の住宅街、星ヶ丘線の専用車や、宇美町コミュニティバス「ハピネス号」として活躍していた日デRN。

ハピネス号出身の5217号車です。

KC-RN210CSN/1997年式

 

地元鳥栖市を本拠地とするサッカーチーム「サガン鳥栖」のラッピングバスになっています。

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一見普通のスマートループに「Amazon」の広告が付いているように見えますが・・。

 

運転席下の「特定」の文字からお察しのように、アマゾン鳥栖物流センターの特定輸送車です。

 

鉄道や高速道路が集結する交通の要所として栄え、今も人口が増加し続ける鳥栖市。

アイリスオーヤマ、フランスベット、ブリジストンなど数々の工場が立地しますが、2012年にはアマゾンの物流センターがオープンしています。

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REDLINERやOMINIBUSではありません。

 

こちらは佐賀県基山町にある東明館学園のスクール専用車。風前のともしびとなりつつあるスペランが2台も在籍!

車内は子会社仕様のハイバックシートがならびます。

 

しかしなぜ真っ赤に塗っちゃたんでしょうか??

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日本タングステン基山工場の特定輸送として活躍する5756号車(KK-RM252GSN/2002年式

 

綺麗に洗車中。。

 

普通の西鉄バス営業所とは一味違うフリートへ次々とカメラを向けつつ、あっという間に時間が過ぎて行きました。。

 

 

10:10 西鉄久留米駅バスセンター 乗車


バスは鳥栖市から南下し、再び久留米市へ。

筑後川にかかる橋。交通量の割に狭く、大型車の離合にちょっぴりヒヤヒヤ。

 

以前、冷水特急も通っていた道です。

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再び西鉄久留米へ!

 

ここから遠方からお越しの方が乗車され、総勢25名の皆様がお揃いになりました

 

羽田からの始発便だと最初の集合に間に合わない時間・・福岡市内発着と同じ感覚で時刻設定をしてしまい失礼しました。。

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バスセンターに目をやると、

堀川バスのエルガミオ。

西鉄は全車LEDに吉井からの尿素車。

 

・・自分の知ってる久留米じゃない(涙)

 

 

11:10 吉井営業所 見学


久留米からひたすら東へ。

車内では恒例の自己紹介を頂き、賑やかな雰囲気に!

 

田園地帯を抜けて

古い町並みが立ちなび始めると、そこはうきは市の中心、吉井

 

イベントが行われているようで道は渋滞気味、バスも10分少々遅れています。

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待合所付の吉井営業所全景

西鉄の中でも歴史ある営業所です。

 

今では久留米行の幹線と、浮羽行の末端部が伸びるのみ。

 

以前は杷木・日田行の快速バスや、高塚行の急行バス、甘木行の通学急行、福岡行の高速バスが出るほど一大拠点でしたが、いまでは幹線に特化して存続。

 

その分大型車がそこそこの本数が走っています。

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バスを降りてまず行われたのは方向幕販売会

吉井営業所で特別に設定して頂きました。

 

本数こそ多くはない物の、吉井地区を走る20番や23番、24番、25番の方向幕を一挙に放出して頂きました。

巻き取り機を買う方の姿も。。

 

みなさま思い思いの車を撮影中。。

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販売された中には、久留米地区幻の方向幕、「25 吉井営業所」行も!

 

ご存知の通り、久留米と田主丸の間を山間部経由で結ぶ25番。一度も使われることなく、されど搭載だけはされていた、文字通り未使用のコマです。

 

方向幕購入順を決めるくじ引き(整理券番号順)で、見事ラストを引き当てた悪運ながら、この一コマの切り継ぎ用が残っていましたので、ありがたく購入致しました。

 

 

 

販売会が落ち着いたら、のんびり撮影タイム。

建屋も新しくなっています。

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廃バス停が営業所の隅に鎮座。

 

いま、何を思う・・?

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吉井営業所最後の58MCとなった7002号車。

 

さほど余命も長くは無いでしょうが、大型車の輸送力を活かして久留米行の幹線で使用されています。

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角目ライトが特徴的。

 

これほどまで単純な図形だけで、

シンプルながら締まった表情を見せるバス。

デザインの素晴らしさを痛感しています。

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今や吉井の主力はUD大型&いすゞV8。

 

福岡市内から尿素バスの転属しています。

 

営業所建屋から待合室方向を望む。

 

古き良き雰囲気を間取りに残す営業所でした。

 

 

12:10 吉井営業所→大石経由→杷木IC


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吉井営業所を出たバスは北へ針路変えます。

 

以前は久留米〜吉井〜大石〜杷木間の快速バスがS型の高速落としで走っていた道。結構狭いところもあり結構圧巻だったことでしょう。

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狭い交差点をするりと動くロイヤルハイデッカー。

 

運転席の後ろから、ドライビングテクに思わず見とれてしまいます。

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行程に余裕を持足せてありますので、

安全運転で、いざ杷木インターへ。

 

 

・・この頃車内では、初めて企画させて頂いた「参加者同士のバス部品市」が活況。

皆様がタブって購入されたり、ご家庭の都合で手放さざるを得なくなったものを、折角なら同好主の方同士で譲受できたらと思い品物を募らせて頂いたところ、40点近い方向幕や部品、貴重な資料等をご出展頂きました。

 

自分も、調子に乗って中身を見ずに大量買いしてしまった方向幕や、西鉄バスのバスコレを出品させて頂きましたが、おかげさまで無事にお譲りさせて頂くことが出来ました。

 

中古流通価格よりも大幅に安価な事もあり、3分の2ほどの物が、新しい主の元へお渡しできたようです。

 

 

12:50 玖珠サービスエリア 休憩


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杷木インターから大分自動車道を東へ向かうバス。

玖珠サービスエリアでひと休みです。

 

お昼ご飯まであと1時間。

空腹をちょっと満たすつもりで購入した軽食が、このあとお腹に溜まって昼食へ影響・・した方も?

 

窓からニョキっと伸びた白い筒状のものの正体、それは皆様が吉井営業所で購入された方向幕です。

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何とか雲が薄くなり、晴れ間が見え始めました。

 

サービスエリアの隅にあった丘へ駆け昇って撮影。

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改めてサロン部分を。

座席の枕と天井の間には十分すぎるほどの空間が用意されています。

 

天井まで広がる窓と併せて壮大な光景を楽しむことが出来ます。

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ドア周りの横顔。

 

曲線を多用した優しい顔つきです。

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今から挑む九重の山々を背景に。

 

ネオロイヤルの風情をたっぷり撮影。

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バスファン向けのツアーという事で、

運転士の方が前日にワックスをかけて頂いていたそうです。

おかげで車体はピカピカ。

 

車歴を感じさせない美しいボディ。

 

こうした心配り、利用者として本当に嬉しくなる限りです。

 

 

14:00 やまなみハイウェイ→九重長者原高原 休憩


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湯布院インターで大分道を降りて、バスは進路を南西方向へぐるりと転換。

絶景の「やまなみハイウェイ」を通って九重高原へと向かいます。

 

前半は鬱蒼とした森の中を進みますが、後半は壮大な高原の中をゆったりと進む風光明媚な情景

 

90年代前半、西鉄高速バス時刻表(冊子タイプ)には数々の高速バスの写真がおさめられていましたが、ちょうどこの辺りで九重牧の戸峠行「ゆふいん号(とよのくにカラーの旧S型)」が撮影されていました。

 

あまりにもカッコいい風景。

子供ごころを釘付けにした本でした。

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ハンドルを預かる運転士の方。

 

一部ではカーブが連続し、道幅も決して広くない道のりですが、なめらかで流れるようなドライビング。

 

観光バスの運転士の方を堪能させて頂く事の出来る道のりです。

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飯田高原にさしかかり、別荘地も増えてきます。

 

この区間、2005年までは福岡から「ゆふいん号」が一日2往復、湯布院経由で牧ノ戸峠まで乗り入れていました。

西鉄スーパーロイヤル落としのスーパーハイデッカーが運用に入ることも多かったようですが、さぞ絶景だったことでしょう。。

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晴天に恵まれた九重長者原に到着

 

九重登山口の別名通り、回りには山を降りてきたと思しき登山家の皆様の姿も。

 

九重高原の中心、大自然に囲まれたレストハウスで遅めの昼食です。

 

 

 

 


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バスが到着するなり一斉にバスを降りた皆様。

カメラを取り出し、九重連山・・ではなく、隣に停車中の宮崎交通ヒュンダイへ向けたカメラの放列が一瞬でできました(笑)

 

三度の飯よりも、壮大な風景よりも、バス。

 

御参加の方一同、心から親近感を感じてしまう瞬間です。

 

九重の山並みを背景に、初秋の爽やかな青空。

宮崎交通のブルーのカラーリングがより一層映えます。

 

車内はインバウンド観光客の皆様方。

運転士の方よると、九州を周遊するツアーの途中だったそうです。

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反対側からも撮影。

その時背後を九州産交の観光車が・・!

 

急いで振り向きカメラを向ける(写真下/やや失敗気味です)

 

バスを降りて10分近く、もう14時過ぎにも関わらず、昼食へ行く気配すらない一向。

これではいけぬと、後ろ髪をひかれる思いで昼食へ。

 

皆様で食事を頂きましたが、食べる物と量で、ジェネレーションギャップを感じてしまう御年頃。

バスの話をしていると年齢は関係ないのですが、食事かカラオケに行くと、歳の差が浮かび上がります(涙)

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腹も満たされたところで、ようやく自然にカメラを向けてみました。

 

九重に連なる山々の登山口でもあるここ「長者原」。

レストハウスや日帰り温泉、カーキャンプ場のほか、ビジターセンターも併設されており、九重山中のオアシスのような場所です。

 

この場所の標高は約1000m。

空の澄み具合は、今までの町並みとは確実に異なります。

 

南側に広がる1500mを超える山々。

今からこの山を越えて南側の阿蘇へと向かいます。

 

●参考/九重長者原 レストハウスやまなみ

●参考/やまなみハイウェイの自然と歴史・・横断道の歴史と苦節を記録したページ、圧巻です。

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あ、亀の井が来た!!

 

冬季を除き、土日祝日のみ一日2往復が別府から湯布院経由で乗り入れる、「37番 くじゅう高原線」

 

別府の街からはるばる2時間。2つの山を越えて中型の路線車がやって来ます。

 

偶然レストハウスのテラスに出たら撮れました。

幸運そのもの。

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バスに戻り、

フロントガラスに映る青空を見ながら再び撮影会。

 

アイスが美味しいようで、この先休憩ごとに各地特産のアイスクリームを楽しむ方もいらっしゃいました。

 

 

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15:20 牧ノ戸峠 通過


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九重を出発した一行、やまなみハイウェイを一路南へ進みます。

 

民家も無く、山の中をひたすらに進むバス。時折見下ろす景色は絶景です。

 

(写真下)対向車線から愛知県の鯱バスが!!

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途中、道路工事による片側相互通行も。

ギリギリの道幅ながら、スムーズな通行。プロだからこそなせる業です。

 

 

(写真下)峠のサミット「牧ノ戸峠」を通過。

なんと日田バスと亀の井バスが2台並んで駐車中!

標高は1330m。西鉄グループの路線バスが通る路線の中では最高峰に位置するのでは?

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牧ノ戸峠を越えてしばらく行くと、

今度は壮絶な下り坂。

 

巧みなハンドリングとブレーキさばきでスムーズにカーブと下り坂をクリアするロイヤルハイデッカー。

 

正面からは、熊本バスの観光車の姿が。

 

 

15:35 瀬の本高原 休憩


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九重から山を越えて熊本県。

標高1000mの瀬の本高原で再び撮影タイム・・ではなく休憩。

 

三愛レストハウスに停車。北には九重の山々、南は阿蘇に連なる大草原が広がります。

 

●参考/三愛瀬の本レストハウス

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本当は15:50分までの15分間の休憩のはずだったんですが、問題発生

 

九州産交が運行する『九州横断バス』の別府〜熊本直通便が、ちょうど15:50分過ぎに、この三愛レストハウスで上下便が揃って休憩する・・。

 

確信犯的に遅延を決定!

まずやってきたのは15:51分着の、九州横断バス7号 熊本発別府行

熊本市内を昼過ぎに出発、阿蘇・黒川温泉を経由してやって来ました。

車は中古のガーラ。リアの真ん中にくり抜かれて鎮座する方向幕は、大分交通のエアライナーを思い出させます。

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続いてほぼ定刻でやって来た、15:53着の、九州横断バス8号 別府発熊本行

横断バスオリジナルカラーのセレガがまだ残っていたとは!!

 

上下便の横断バスは、ここで10〜20分の休憩です。

 

それにしても、バスファンの好みが分かれそうな車ですね。

貴方はどっち??

 

(参考)九州横断バス・・九州産交ホームページ

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バスは再び南へ。

 

阿蘇も近く、周辺には大草原が広がります。

 

いつか外からも撮ってみたいです・・。

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バスはこの先、西に進路を変え阿蘇山の外輪山へ。

 

 

16:30 阿蘇山外輪山 大観峰 休憩


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標高約900m、阿蘇山の外輪山の名勝「大観峰」で休憩です。

 

隣には熊本バスの観光車。

オレンジを基調とした独特のデザイン、「Red boy」の姿も。

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(写真左)後部のサロンに目をやると、阿蘇の大草原が眼下に広がります。

高い天井に大きな窓。後部の窓が拡大仕様になっていることも、爽快な解放感の一因です。

 

 

(写真下)反対側に目をやれば、眼下にはカルデラの内部に広がる阿蘇の町。その向こうには中央火山群の山脈が見えます。

 

(参考)菊池阿蘇ドットコム 大観峰

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先ほどの熊本バスが大観峰を出発。

 

駐車場の光景さえクリアできれば、壮大な阿蘇の大自然を走るバスの姿を撮影できそうです。

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ここでも初秋の秋を背景にロイヤルハイデッカーの撮影会。

 

サロン室の大きな窓には秋の空と雲。

景色を楽しむには最高の空間です。

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スーパーハイデッカーと同じ高さまで嵩上げされたリア部分。

窓もその分大きくする発想はバブル期の物と言えなくもありませんが、何とも贅沢な空間を生み出しています。

個人的には、ロイヤルハイデッカーには、旧塗装である「ルーセント」のゴージャスなカラーが似合っていたように思います。

 

 

 

慌ただしくも、気が付けば出発時間。

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狭い駐車場を抜けて、阿蘇外輪山の北端を辿る「菊池阿蘇スカイライン」を快走。

 

 

 

 

 

17:10 かぶと岩展望所 休憩


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バスは阿蘇スカイラインから針路を変え、ミルクロードを南へ。

 

まもなく到着したのはかぶと岩展望所

阿蘇外輪山の西側に位置し、うっかりすると通り過ぎそうな小さな休憩所です

 

以前、早朝深夜に通過した際、靄の中に浮かび上がるこの休憩所を見て以来、いつか立ち寄ってみたいと思っていました。

 

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かぶと岩展望台から見下ろす阿蘇谷の景色。

 

・・まるで模型のよう。

カルデラの中に小さな町が出来ている様子が目に焼き付きます。

これで鉄道が通っていたら、Nゲージのジオラマか、A列車で行こう(シミュレーションゲーム)の風景か。

 

手前中央の建物が集積している地区は阿蘇内牧温泉。

右奥方向が阿蘇駅の位置になります。

 

比較的マイナーな展望台と聞いていましたが、風景は大観峰よりも街に近く、ある種のリアル感があります。

 

(参考)福岡発九州観光ガイド「かぶと岩展望所」

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日も傾き始めた阿蘇の草原をバックに、皆様で集合写真を撮影。

 

今日のこの時間を、いつまでも思い出せますように。より鮮明な思い出を蘇らせるための欠片となりますように。

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本格的な撮影ができる休憩地としては、ここが最後。

 

阿蘇からの出発と、今日の日暮れを惜しむように、会話と写真を楽しむ。

 

ツアーの中で、一番胸が熱くなる時間帯こそ、クライマックスが近づく、この夕方かもしれません。

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17:30、予定より少し遅れてかぶと岩展望所を出発。

 

この後はサロンへお邪魔してバス談議に混ぜていただいたり、楽しませて頂きました。

 

バスに乗ることはもちろん楽しいのですが、こうして同じ趣味の方々とご縁を深めることが出来る・・実は一番の楽しみだったりします。

 

マイノリティな趣味=バス趣味である現状。

まだ人数は少ないながらも、全国各地にいらっしゃる皆様と知り合うことが出来て、なにより幸せです。。

 

子供の頃、BUS MEDIAを初めて見つけた時の喜び。

バスラマの西鉄バスの本出版の衝撃。そして近年の、方向幕販売会、食事会の開催、ホームページやTwitterでのご紹介、バスツアー。

 

・・趣味は一人でやっても十分楽しい物ですが、皆様でやるとより一層楽しさが倍増すること。バス趣味も同じであることに、ここ数年で気が付かせて頂きました。

 

 

18:45 北熊本サービスエリア 休憩


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阿蘇からの帰り道。国道57号線の渋滞もあり、約20分遅れで最期の休憩地、北熊本SAに到着です。

 

ココを休憩場所に選んだのは、お察しの通り「フェニックス号」や「さくらじま号」の休憩地であるため。

 

運が良ければ見えるかなー程度に思っていましたが、既にフェニックス号が休憩駐車中!

福岡高速営業所の9906号車(2008年式)、宮崎発福岡行の各停便です。セレクトシート使用のC−Ⅰです。

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休憩を追えてまもなく出発というところに、今度は桜島号が到着!!

 

福岡高速営業所の3913号車(2004年式)、鹿児島発福岡行、西鉄の昼行高速車では4台しか採用されなかった、西工02MC&SD−Ⅰの組み合わせの車です。

 

まさかフェニックスと桜島の両方を楽しむことが出来るとは!

鳥栖での真っ白B高、吉井での7002、長者原での宮崎交通ヒュンダイ、牧ノ戸峠での亀の井と日田バスの並び・・。

今回のツアー、出会うバス達のタイミングの奇跡に恵まれすぎです。。

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車内では最後の懇談。

今日の一日を噛みしめるように、ゆったりとした時間が流れます。

 

・・ふと運転席に目をやると、夜になって降りだした雨の中、九州道をひたすらに疾走する光景。車内の賑やかさとは異なる静けさと緊張感。コックピットの回りだけ、客席と異なる張り詰めた空気が満ちています。

 

バスの魅力の一つは、最前列の座席に座れば、乗客もこの緊張感を一緒に味わえることでしょうか。

僅かなミスさえ許されない、暗くて、迫力があって、冷静な空間。この任を一手に背負うドライバーの方が出す威厳。

運転士の方の写真を撮らせて頂くときにいつも感じることですが、休憩中のお顔と、たとえ回送中でもハンドルを握られた時のお顔は、まったく異なるプロの顔。

カッコよさを超えた畏怖の念すら覚えます。

 

 

20:00 西鉄久留米 帰着


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途中の寄り道もあり、予定を30分ほど押して西鉄久留米バスセンター0番へ帰着です。

 

ここで下車する方と、JR久留米まで向かう方とでお別れです。

 

今日の出会いに心からの感謝を申し上げながら、名残惜し過ぎる時間。

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サロンは輝くシャンデリアでより一層特別な空間に。

 

ロイヤルハイデッカーの後部サロンが真に美しいのは夜の時間・・そう実感させられます。

 

これでウィスキーでも傾けることが出来たらば、此処は走るラウンジか?

 

(注:当ツアーでは車内での飲酒をご遠慮頂いてます)

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今日一日お付き合い頂いた運転士の方と愛車1013号車。

 

 

急カーブと高低差の続く九重・阿蘇。

交通量も多く、車線の幅も狭い久留米市街。

雨の夜の高速道路。

12mの巨体を巧みに、優しく、俊敏に操る技を堪能させて頂きました。

 

 

県南最大の都市、久留米の街の明かりがフロントに反射しています。

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気が付けば雨も上がっていました。

 

最後に全員で手を振ってお見送り。次回の再会を祈って。。

 

 

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この後、ご都合の許す方で久留米駅そばの居酒屋で懇談会を開催させて頂きました。

 

バスツアー終了後の安堵感に加え、バス好きの仲間が集えば酔いも回る回る回る・・。

ディアゴスティーニ「天神バスセンターを作ろう」の企画会議で大変な盛り上がりを見せていたような記憶がありますが、詳細不明です。(エスカレーターの手すり??)

 

あっという間に時間も過ぎ、危うく皆様の終電を奪う寸でのところでお開きとなりました。

 

またこうした懇親会だけでもやりたいところです。。

 

 

 

 

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見上げれば、秋の空。

見渡せば、バスの姿

振り向けば、友(同好主)の声。

 

バスに乗ることが楽しみなバスツアー。いつの間にか、皆様とお会いできることを楽しみにする日になっていました。

 

一日安全運転を頂いた運転士の方、ご縁を繋がせて頂いた皆様に、心より御礼を申し上げます。

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▲御参加の空北様より、素敵なイラストを頂戴いたしました。・・柔らかな絵と個性のあるキャラクター、独特のストーリー構成、西鉄趣味系では注目の作品です。

 

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