このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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唐山北駅からバスを乗り継いで約1時間、やっと着いたかと思って顔を上げると、 壁の向こうに蒸気を上げて佇む上游を発見! 素知らぬ顔で通り過ぎるチャリンコの人々を横目に見ながら、 思わぬ姿で登場した蒸機に、テンション上がりまくりの私たちです(笑)。 |
壁の向こうに姿を見せた上游はすぐに発車してしまい、残念ながら撮ることができませんでした。 こちらはこの日最初に撮ることができたカマ、1516号機です。 面潰れのうえ光線のコントラストが強すぎて、ボツ写真にしようと思ったのですが、 よく見ると、コントラストの強さがサイドのパイプなどの構造物を浮き上がらせていて、 なかなかかっこよく見えたので掲載しました。 |
入換え作業に忙しい1516号機の横には、 既にディーゼル機関車の姿が・・・。 |
発車を待つ列車を見つけました。牽引機は1090号機です。 |
このカマのキャブ窓下のナンバー表示はペンキ塗りではなく、 ナンバープレートが掲げられていました。 |
しばらくすると、バック運転で発車していきました。 カマの周りに程よく蒸気が漂って、蒸気を纏うように去っていくその姿に、 正方向に前進するときとはまた違う美しさを感じました。 |
鉄骨やパイプなど、無機質な構造物が交錯する姿を見上げながら、 水を飲み呼吸する“鉄の生き物”のような蒸気機関車が行き来する様子は、 人工物の対照的な姿を見るようでおもしろいです。 |
この1669号機は、ひたすらここで入換えに勤しんでました。 |
風が止まって、蒸気が左右に・・・。 西に傾きかけた陽光が、白い蒸気を明るく照らします。 |
金色に染まった空気の中を、蒸気が風に流されていきます。 帰り道に向かう足をちょっと止めて、しばらく眺めてました。 |
私が訪問した平成20年(2008年)冬には、まだ10台の上游たちが工廠内で活躍してましたが、 秋から年末にかけてディーゼル機関車の配備が進み、 ここの蒸機たちも間もなく終焉を迎えることになりそうです。 訪問当日に機関士氏から聞いた話では、 「北京オリンピックまでに全機引退と聞いているが・・・」 ということでしたが、その後に続けて、 「まだ10台も蒸機を運用してるのに、それは無いと思うけどな。ガハハハハ!」 と笑い飛ばしておられました。 確かに、北京オリンピックが終わっても、ここの蒸機は残りましたが、 その終焉の日は確実に近付いているようです。 「唐山機関車工廠で生まれた上游を、唐山で観たい。」 そんな私のわがままに応えてくれた友人たち、 そして、まるで私の願いを聞き入れてくれたかの如くこの地に残ってくれていた上游たちに、 心から感謝しながら北京への帰路に就きました。 ☆☆☆ 訪問:平成20年(2008年)2月 最後までご覧いただきありがとうございました。 |
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