このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 
 
 

相生の中国蒸機
☆3度目の訪問 〜桜花漂漂 最期の春〜


桜も終わりかけの4月中旬、何だか落ち着かず相生へ。
これが最後にならぬよう願いながら、
中国蒸機の姿を、名残の桜とともにおさめてきました。

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桜咲く頃・・・
桜咲く頃・・・
風に揺れる桜の樹。
花を付けた枝が強い風に押されて止まった僅かな瞬間、人民型の黒いキャブが、淡い桃色を引き立ててくれました。
絶好のシャッターチャンスだったにもかかわらず、露出オーバーで撃沈・・・。
 
人民型(左)と前進型
人民型(左)と前進型
駐車場から2台の中国蒸機を望みます。
以前と比べて見通しが良くなり、撮りやすくなったなと不思議に思ってましたが、これは、機関車の周りや駐車場脇に植えてあった樹木が切られてしまったせいだと気が付いたのは、撮り始めてしばらくしてからでした。
それほど、蒸機の姿に夢中で・・・。
 
割れてしまったガラス窓
割れてしまったガラス窓
前進型のキャブの窓ガラスが割れてしまってました。
ガラスの代わりに貼り付けられた透明のビニールシートが、風に煽られて音を立てていました。
 
“機関車跡地”
“機関車跡地”
工事を知らせる看板には、すでに“機関車跡地”の文字が・・・。
 
西日と桜と人民型
西日と桜と人民型
少し西に傾いた太陽が、桜の樹と人民型を照らします。
お昼寝したくなるような穏やかな春の空の下、この桜の花が散るのと、中国蒸機が行ってしまうのはどちらが早いのかと、ふと頭を過ります・・・。
 
最期の春・・・
最期の春・・・
残念ながら、この訪問から間もなく、彼らは解体されてしまいました。
20年に渡ってこの地に佇んできた貴重な中国の蒸気機関車でしたが、アスベスト問題という非常に厚い壁の前に、彼らはこの地にとどまり続けることができませんでした。
今となっては写真で振り返ることしかできませんが、中国の鉄道を、そして、蒸気機関車を愛好する者にとって、こんなに素敵な場所があったということを、この『中国蒸機を観に行こう!』の“相生中国蒸機3部作”としてホームページに公開し、相生中央公園の2台の中国蒸機の姿を、せめて写真で残していこうと思います。
 
解体撤去という大変残念な結果になってしまいましたが、これまでの間、この2台の中国蒸機を美しく保守整備してこられた関係者の皆様に、最大の敬意を表したいと思います。
早春のあの日、はじめて訪れた相生中央公園で、美しい姿で迎えてくれた彼らと、彼らを眼の前にした時の感動は忘れられません。その感動を味わえたのも、彼らを美しく保守整備してくださった皆様のおかげです。
末筆になりましたが、心から感謝いたします。
本当にごくろうさまでした。ありがとうございました。
 
(訪問日:平成18年(2006年)4月16日)
 
※写真について
このコーナーで使用している写真は、全て柵の外側から撮ったものです。
カメラは広角35mmまで対応のズームレンズを装備したデジカメを使用しています。
 
最後までご覧いただきありがとうございました。


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