このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
☆2度目の訪問 〜蒸機の前で会いましょう〜 |
相生中央公園の入口から正面を見ると、前進型と人民型が並んで私たちを待っていてくれました。心配していたビニールカバーもかぶされておらず、威風堂々とした雄姿を観ることができました。まずは一安心。 写真は前進型の正面斜め前からのカットです。 初回訪問のコーナーの一枚目と同じアングルですが、その写真と比べると、正面に掲げられていたスローガンボードが外されているのがわかります。 解体への準備が確実に進んでいるのだと実感させられました。 |
真正面から撮ってみました。 機関車を取り巻く柵を入れずに撮ろうとすると、どうしても足回りの部分を入れて撮ることができません。 でも、なかなか迫力があって、バックの青空もきれいで、自分では気に入ってます。 |
キャブのアップです。 タブレットキャッチャーが渋い! 毎年5月のペーロン祭りのときには、祭りの一環として前進型と人民型のキャブが公開され、内部を見学することができるということですが、春頃に解体される予定とのことなので、もうチャンスは無いようです・・・。 |
中国の大同機車廠で製造されたこの前進型6200号機は、日中国交正常化10周年イベントのために製造されたカマで、実際には中国で運用に就いたことがありません。おそらくは、全ての前進型の中で最も走行距離が短いカマであろうと思われます。 このような経歴のカマですが、炭水車には、大同機務段に所属することを意味する『京局同段』の所属区表記がありました。 |
羊肉さん曰く 「前進型のスローガンボードが無いので、中国のどこかの機務段で廃車体を観ているような気分になりますね。」 なるほど! そう言われてみればそうです。 スローガンボードが外されていて、確実に解体への準備が進んでいるのだと実感させられたようでちょっとショックだった私でしたが、この言葉を聞いて少しショックがやわらぎました。 前進型(手前)と人民型(奥)が、機務段の片隅で並んで留置中・・・。 青空の下、2台の中国蒸機が並んでいる姿を観ていると、本当にそんな錯覚に陥りそうです。 |
美しく装飾された人民型(RM1163号機)の正面アップです。 『乗風破浪☆奮勇前進』 〜風雨に挑む船のように、強く勇ましく前進しよう〜 紅い鋼鉄のリボンに記された勇ましい言葉を乗せて、中国大陸の果てしなき大地を駆け巡っていた蒸気機関車。 爆煙、汽笛、ドラフト音・・・。 思いを巡らせると、胸が熱くなってきます。 「本当に解体するんですか?」 「はい・・・、解体です。」 「そうですか・・・。」 羊肉さんが、この人民型の周りで調査をしていた作業服姿の関係者の方に質問したら、やはり「解体」の答えが返ってきました。 |
人民型を斜め後ろから・・・。 デフレクターに反射する僅かな光を強調しようと、絞りをちょっとアンダーにして撮ってみましたが、中途半端だったみたいです・・・。 私も羊肉さんも、2台の中国蒸機を夢中で撮影。 楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。 名残惜しいですが、そろそろ帰る時間となりました。 私たちは、日本に居ながらにして中国の蒸気機関車を観ることができることに、やっぱり不思議な気持ちを抱きながら、相生中央公園を後にしました。 後ろ髪引かれながら歩く、蒸機の前の駐車場。 歩みを止めて振り返る羊肉さん。 そして、2台の中国蒸機を観ながら一言、 「さよなら。」 私も振り向き頷いて、 「さよなら・・・。」 もしかしたら、これで相生中央公園の前進型と人民型とはお別れになってしまうかもしれない。そんな思いで彼らに語りかけるように・・・。 不思議な思いと残念な気持ちを胸に、昼下がりの相生中央公園から、雪が融け始めた西相生駅への帰り道を進む私たちでした。 (訪問日:平成17年(2005年)12月18日) ※写真について このコーナーで使用している写真は、全て柵の外側から撮ったものです。 カメラは広角35mmまで対応のズームレンズを装備したデジカメを使用しています。 最後までご覧いただきありがとうございました。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |