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予備2

  調査レポート        駅と線路のこだわり調査                             2007.1.8
T O P 大 月上大月 田野倉 禾  生 赤  坂 都留市 谷村町 都留文科大学前 十日市場
東  桂 三つ峠 寿 葭池温泉前 下吉田 月江寺 富士吉田 富士急ハイランド 河口湖

1.大月⇒上大月⇒(田野倉)


 キロ程(大月起点)=0.0km
 標高=358m
 開業=1929年(昭4)6月19日
 駅員=有

大月(おおつき)駅

大月駅は大月線(大月−富士吉田)の起点で、JR中央線と接続している。富士急行線の駅はJR大月駅の西側40mほどのところにあり、1面2線のほかに留置線が1本ある。行止りのホームは、JR下り本線片面ホームと乗継用改札口をはさんでつながっている。ちなみに大月駅では、富士急行線が1・2番ホーム、中央線が3〜5番ホーム(2面3線)と通し番号になっている。
富士急行線の大月駅は極めて簡素なつくりで、入口から改札口まで単なる通路といった感じである。もともとJR(当時国鉄)との共同改札だったものを独立させたためスペースがなく、窮屈なつくりにならざるをえなかったものと思われる。
ところで大月駅は市が主体となり、駅周辺整備事業による駅舎橋上化と駅前広場の拡張等が具体化してきた。今後の展開を楽しみにしたい。
通路に沿って駅へ入るとすぐ左側に自動券売機が1台あり、その右奥に出札窓口がある。

ホームに入り、振り返ってみると改札口は、左側が中央線への連絡口、右側が出口となっている。中央線への連絡口には簡易Suica自動改札機が設置されていて乗換客の利便性を図っている。
ところで私鉄ではめずらしいことに、ホームで駅弁を販売していた。いかにも観光路線らしい。
先方をみると、ホームの先が限りなく細くなっている。これで、18m車4両がやっと停まることができる。

駅西側の歩道橋上から 右が富士急行線 左が中央線

JR中央線駅舎 「関東の駅100選」に選ばれた
駅前広場はせまくいつも混雑している

富士急行線大月駅 JR駅の西40mほどのところにある

ホームから見た改札口 JRの簡易自動改札機がある

左が自動券売機 右奥が出札窓口

ホームで駅弁を販売している

ホームの先端はあくまでも細い

ホームの駅名標

JRホームにはE233系が停車

【情報】E233系の富士急行線への入線は今年(2007)3月になる模様。
配線図

大月⇒上大月

大月駅を出た列車はすぐに踏切を通るが、この踏切は一般道の踏切ではなく、中央線と富士急行線にはさまれた市営駐車場への出入のためのものである。大月市は山間部に多くの集落をもつ。この駐車場は東京方面への通勤者のP&R用になっている。
富士急行線は、しばらく中央線を右手に見ながら進み、500mほど行ったところで中央線との連絡線に合流し、左にカーブしてすぐに上大月に着く。

ホームの目の前に踏切が見える 右奥が市営駐車場

左の線路が中央線へつながっている
 (上大月側から大月方面を見る)

上大月の手前 国道20号線をくぐったところにホームがある

上大月(かみおおつき)駅

 キロ程(大月起点)=0.6km
 標高=358m
 開業=1929年(昭4)6月19日
 駅名改称=当初「大月橋」
 駅員=無

配線図

上大月は国道20号線沿いの民家脇の坂を下ったところにある片面ホーム(1面1線)の目立たない駅。
無人駅なので駅舎はないが、ホーム中央付近に小さな待合所がある。
日中は閑散としており乗降客は少ないが、通学時間帯には近くの都留高校生が利用するため、一時にぎやかになる。

上大月駅の入口
手前が国道20号線

通学時間帯は都留高校生でにぎわう

坂道を下れば駅がある

上大月⇒田野倉

上大月を出た列車は、すぐに「都留高トンネル」に入る。富士急行線唯一のトンネルであるが、山岳トンネルではない。都留高校のせまい敷地を削らなくてもすむように、グラウンドの下を通っているのである。
大月駅周辺は山あいで平地が少ない。鉄道を通すためには、このようにさまざまな工夫が施されている。
都留高トンネルを抜けた列車は国道139号線に沿って33.3‰の勾配を駆け上がる。線路は山と川にはさまれた狭隘な場所に国道139号線と並行して敷かれている。やがて右に大きく曲がって盛土区間にでるが、この付近から都留市になる。

上大月駅ホームのすぐ先が「都留高トンネル」

都留高トンネルを出ると33.3‰の坂が待っている
ATSの切替表示もある

上大月を出た列車は、国道と並行しながら掘割区間を駆け上がる

 掘割区間を出て盛土区間を行く
(右上3分の1ほどに列車が見える)

盛土区間をすぎると切り通しになるが、ほどなく通り抜けると、左手に田んぼ、右手国道沿いに大型店の看板が見えてくる。実は、ここから進行方向正面に富士山が見えるのだが、先頭車の前側にいないと気がつかない。なかなかよい景色なので参考まで。
左手の田んぼが途切れて住宅が見えてくると、田野倉駅はもうすぐだ。

山際の集落「沢井」

盛土区間をすぎると切り通しになる

田野倉駅の手前 左手に田んぼ 右手に大型店の看板

田野倉駅のホームが見えてきた

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