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安房の合併破綻・・・・経過と論点

 

はじめに
 
2002年(平成14年)3月25日に千葉県は、安房地域(2市9町村)を合併支援重点地域に指定、それをうけて
安房一本の合併を目指して、11市町村は「安房地域合併協議会」(任意協)をつくりました。しかし、この安房地域11
市町村の合併協議は失敗、破綻しました。
その後、鴨川、天津小湊を除いて(鴨川市と天津小湊町で独自の合併協を作りました)、他の9市町村は「館山・安房
9市町村合併協議会」を2003年4月につくりましたが、これも失敗し解散しました。(2004年4月)
 
現在、館山市を除く8町村で合併協議会をつくりましたが、これまでの経過と論点を整理しておくことは、これからの論
議にも大きな役割を果たすことになるのではないかと思われます。
 
そこで、合併問題のこれまでの経過の年表とあわせて、その時々の論点を中心に全世帯向けに発行したビラや房日新聞
への投稿など11の資料をまとめました。これまでの論点の資料集という体裁ですが、なんらかの役に立てるのではないか
と思います。
 
なお、さらに詳しい資料は、神田もりたかのホームページに掲載してあります。参考にしていただければと思います。
 
☆☆☆神田もりたかの市政報告  http://www.geocities.jp/kandamoritaka/
館山市役所ホームページから神田もりたかの市政報告にとぶことができます。
(館山市役所HP⇒市議会⇒議員名簿⇒神田守隆をクリック⇒神田もりたかの市政報告)
 

2004.8.30

 

安房市町村合併を考える年表資料 04.08.30作成

 

 

年月日

内 容

メモ

 安房11市町村合併の経過 
02.02ただ単に「合併すればいい」ではなにも生まれませんの全戸配布ビラ 資料1
02.03.2211市町村長、議会議長、県議が合併重点支援地域の指定を要請 
02.04.12房日新聞に掲載「市町村合併 一方的な議論は危険」 資料2
02.05住民と自治6月号に論文「合併した途端に財政破綻」昭和の合併 資料3
02.03.25千葉県知事から「合併支援地域指定」通知受理 
02.09.04第1回「安房地域市町村合併任意協議会」開催 
02.09.18館山市議会総務委員会 会議公開を条件に補正予算凍結の附帯決議  
02.09.30第2回「安房地域市町村合併任意協議会」開催

館山市議会代表「安房一本論は市議会では少数」と報告

 
02.10.23房日新聞に投稿「安房11市町村合併に反対する」を掲載 資料4
02.10.25第3回「安房地域市町村合併任意協議会」開催 合併の枠組み

本多鴨川市長「房日新聞掲載の論文に反論したい」と発言

 
02.11.14

12.25

第4回(11.24)、第5回(11.26)、第6回(12.12)、第7回(12.25)「任意協議会」で枠組協議。 安房一本の合併論は事実上崩れる。 
03.01.109市町村長会議、館山市・内房地区・朝夷地区との合同協議 
03.01.23第8回「安房地域市町村合併任意協議会」開催 任意協解散 
   
 館山・安房9市町村合併協議会の経過 
03.03「昭和の合併」館山安房9市町村合併を考えるのビラ全戸配布 資料5
03.04.01「館山・安房9市町村合併協議会」設置 
03.06.11房日新聞二日間に掲載「住民に大きな痛み9市町村合併」の投稿 資料6
03.09.30館山市議会 大型事業の抑制を求める決議を全会一致で議決 資料7
03.109市町村合併は財政危機で大増税の危険のビラ全戸配布 資料8
03.12.209市町村首長会議の議事録についての投稿房日新聞掲載 資料9
04.01.30第8回「新市の名称選定小委員会、南房総市を賛成多数で可決 
04.02.02館山市議会全員協議会 241で離脱を決定 
04.02.15館山市議会24名議員合同で離脱決議の説明ビラを全戸配布 資料10
04.02.25定例会冒頭に、合併協脱退を決議(212 
04.02.2612回「9市町村合併協議会」 館山市議会委員が冒頭に退席  
04.03.1813回「9市町村合併協議会」館山市議会委員欠席

今後の方向性について各市町村へ持ち帰り協議する事とする

 
04.03.18館山市議会予算委員会 協議会負担金を減額修正(24日に本会議議決) 
04.04.08会長、副会長会議 各副会長から正式解散の要請、会長は休止の姿勢 
04.04.098町村長・議長会議 8町村検討会設立で合意 
04.04.21富山町議会 法定協議会廃止を議決(以降全町村議会で廃止を議決) 
04.04.30館山市議会 法定協議会廃止を議決 解散となる。 
04.07住民と自治8月号に 安房の市町村合併のその後 資料11

 

◎注釈1、ビラ全戸配布: 新聞折込で館山市内全戸に配布。約2万部。

◎注釈2、房日新聞  : 館山、安房地域の日刊地方紙。発行部数約3万部。

 

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(2003年(平成15年)12月20日 房日新聞「投稿欄」に掲載)


合併協議会の首長会議(九市町村長会議)の議事録について

館山市議会議員  神田守隆

合併協議の首長会議について「市議会はしっかり検討追及」し、公表してもらいたいとの投稿(12月18
日付)に市議会議員の一人としてお答えさせていただきます。

館山市議会は九月議会で大型事業の一時凍結などを町村に申し入れて欲しいとの決議を全会一致で
決め、辻田市長に申し入れました。辻田市長は10月17日の首長会議でこの決議の趣旨を町村長に申
し入れると約束していました。

しかし、首長会議で辻田市長は町村長に申し入れなかっただけではなく、逆に町村長側から市議会の
決議について質問が出されると、「あの決議は市議会と市長の問題だ」「町村が決めたことを変更しろと
か、やめろとかは内政干渉と思っている」と市議会の決議を握りつぶそうとしていた疑いが今議会の質
問を通じて浮かびあがりました。

辻田市長の答弁にあいまいな点が多いために、首長会議の議事録(記録)を提出してもらいたいという
質問が出ましたが、辻田市長は「首長会議は私的な会合で正規の会議ではないので議事録などの記録
はない」と答えました。「そんなはずはないと思うが、本当に間違いないか」と4人の議員がこの点を繰り
返し確認しました。

議会としてこの真相を確かめるために、議長と総務委員長のとりはからいで、16日の総務委員会に「参考人」として合併協議会事務局長にきていただき、お話をうかがいました。

事務局長の説明では、「首長会議は合併協議会幹事会の確認により設置され、市町村長の情報交換
を主目的にしている。これまで3回開催した。日程の調整は事務局で行い、会長の決済をへて事務局長
名で召集通知を出している。会議の記録は正式の議事録ではないが、10月17日の首長会議は事務局
職員4名が参加し事務局長が議事メモを作った」ということでした。

事務局長の言によれば、首長会議は合併協議会の公式会議で「記録もある」ということになります。辻田
市長の「私的な会合で記録はない」との答弁は、事実とは違うことになります。どちらの言うことが本当な
のか、市長が議会で議員の質問に意図的に間違った答弁をくり返していたとすれば大変な問題です。

市議会の「大型事業についての決議」について首長会議でどんな論議がされたのか、その内容をなぜ
隠そうとしたのか、10月17日の議事メモの公開がぜひとも必要だと思います。

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