このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

みい子 の ひとり言

徳島県シルバー大学校 意見発表

自薦・他薦で持ち時間8分間・テーマは「生き甲斐について
長い間、各分野で活躍されていた方達の個性あふれるスピーチです。(敬称略)


近藤 栄克 谷本 惣平 重本 隆博 市村 素子
野崎 陽子 村本 裕子 妹尾美代子 新居すみ子
      生き甲斐について  近藤 栄克

 私はこれまで「これが生き甲斐だ」などと考えたことが無かったのですが、よく考えて見ると「生きていく意義や、喜びを(心の支え)見つけることである」かと思います。そのように考えると3班の方々は、皆さんそれぞれに素晴らしい生き方をされている人ばかりで、話し振りも、「立て板に水」の如く大変上手な方が居られます。その中で私のような「横板にとりもち」のような話し下手な人間が発表することになりました。「一番前に座っている責任上」しゃべらせていただきます。聞き苦しいとは思いますが8分間辛抱してください。

 私の生き甲斐の一つには、このシルバー大学に通学することでもあります。これはお世辞でなく、週一日の授業を楽しみにしております。授業内容も勿論ですが、それ以上に皆さんに会えることに喜びを感じております。

 卒業の作文にも書いたのですが、還暦を過ぎてこれからの人生を、プラス思考に生きようとする気持ちと、マイナス思考に尻込みする二人が頭の中に存在し、この両者のバランスが悪く、落ち着かない生活を送っていました。

 つまり、プラス思考とは「何事にも積極的に取り組み何か行動を起こす。勤務しているときと同じ状態を送る。」ことです。それに対して、マイナス思考とは、「永いこと勤めたので、もう開放されて自分の好きな(釣り、囲碁など)ことをやりたい。」ことです。勤めている時はバランスの良い生活(月曜日から金曜日までが仕事・土日は遊び)を送っていたのですが、退職後は「サンデー毎日」の落ち着かない毎日でした。

 このような時、先輩や周りの人たちの薦めもあり思い切ってシルバー大学校に入学して見ました。始めのうちは週一日の授業がほとんど座学で、何となく自分の生活と歯車の合わない時間を過ごして、半ば登校拒否になりかけていました。しかし、一ヶ月、二ヶ月と経過するうちに、レクレーションや実習が入ってくると、それらを通して楽しい時間を過ごすことが出来るようになりました。

 今でも忘れられない、あの大学祭の芸能発表会に向けて何回となく繰り返された厳しい練習は、我々同志の絆をより強くし、いまでは「本当に入学して良かった」という気持ちばかりです。このシルバー大学校が、色々ある「生き甲斐」の一つになって居ります。職場を離れて、何のこだわりも持たない仲間同士で、自由に話すことこそ、喜びを見つけたりであり、その中に目標や、心の支えを見つけたり感じたりするものだと思います。

 つまり、生き甲斐というのは、「生きている意義や、喜びを見つけだすことで、心の張りを作る」ことや「生きていくための心の支えを見つけだす」ことで、そして「生きていて良かったなー、もっと強く長生きしよう」ということでなかろうかと思います。これからも、このような生き甲斐を作り出す会が永く続くように皆さんにお願いして私の話を終わります。

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