このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

みい子 の ひとり言

徳島県シルバー大学校 意見発表

自薦・他薦で持ち時間8分間・テーマは「生き甲斐について
長い間、各分野で活躍されていた方達の個性あふれるスピーチです。
(敬称略)

近藤 栄克 谷本 惣平 重本 隆博 市村 素子
野崎 陽子 村本 裕子 妹尾美代子 新居すみ子
       生き甲斐について  重本隆博
   ★★★スピーチの前に下記の3点を回覧★★★
☆(脳を鍛える大人の計算ドリル)の本。
☆脳が活性化した体験談を掲載した新聞(読者の手紙欄)のコピー。
☆徳島新聞アドネット(有料広告欄)脳の活性化でボケ防止・物忘れ・人の名前が出てこない人、自宅で簡単に出来る、脳活性化の方法を教えます。電話でOK。相談無料。0883-25-2319 重本

 一斑の重本です。テーマは生き甲斐と云う事ですが現在の私はもう、棺桶に片足どころか両足はもとより、胸まで浸かっており、何とか首だけ出している状態でございますが、一斑の最年長89才という事で生き甲斐についての意見発表を致します。

 私は最近、テレビ雑誌などで評判の「脳の活性化」についてのボランティアをしておりますので、これを発表することにします。年を取るに従って体力や記憶力の衰えるのは自然の法則であります。少年期、青年期、壮年期の個人差は極めて少ないようでありますが、老年期になると大きな差がつきます。特に脳の思考力、記憶力の減退は著しいものがあると云われております。この衰えのある脳の活動を復活させる事が可能なのかと云うことについて、東北大学医学博士の川島隆太教授の研究機関が、その復活は出来ると云う事を実証されたのであります。私は川島教授の教えの通りやって見ました。結果、二ヶ月近くで確かに脳が活性化してくる事を体験致しました。僅かの努力によってこんなに素晴らしい効果があるのかと、驚き、且つ喜んだ次第であります。一人でも多くの高齢者達にもこの喜びを味わって貰いたいものだと思いまして徳島新聞のアドネットを利用して、このボランティア活動のPRを始めたのであります。

 次にド忘れとボケでありますがド忘れは脳の働きが悪くも無く、記憶力の低下でもありません。それが再現されないだけであります。物の置き忘れ、人の名前や漢字が思い出せない、アノ・ホラ・ソレとか二階へトントントンと上がって来て、アラ、私、ここに何をしに来たんかいなー。これはボケではありません。では、脳とはどのような構造になっているのか、私は専門的に勉強した者でないので詳しい事は存じませんが、脳とはおにぎりのようなものと考えると分かり易いと思われます。おにぎりは一つに見えますが一つではなく、二つに割って見ると御飯粒が一杯ついています。このご飯粒の一つ一つが細胞であります。これを神経細胞と云うのですがこの細胞の数は一千億から一千五百億以上あると云われています。この神経細胞から神経細胞へとあらゆる情報を伝える電線が複雑に絡み合って脳のネットワークを作っておるので御座います。ところが、この神経細胞の「死滅」即ち神経細胞の減少であります。二十才を頂点として一日に十万個づつこの細胞は死滅して行くと云われております。どんどん減っていくこの細胞の死滅を止めることは出来ません。出来ないとすれば、頭を使って残った細胞に死滅した細胞の代わりを務めてもらうと云うことでございます。

 では、脳の活性化を図るのはどうすれば良いのか?(脳を鍛える大人の計算ドリル)を回覧しておきますから見て下さい。閲覧頂いた通り簡単な問題をすらすらと解く事、又は声を出して読む事で脳の効果的な働きを促します。一日に五分間このドリルをやる事によって衰えつつある脳を改善することが出来るのであります。現在この方法で脳の活性化に取り組んでおられる方は県内のあちこちで24,5人居られます。今年中には50人まで伸ばしたいと考えております。脳の活性化に有効なものとしては、運動と深い睡眠であります。何れもホルモンと脳の細胞を活性化させます。次に安心感です。不安やストレスは脳の細胞を減らします。異性への強い関心を持つ事も大切です。私は週に一・二回徳島へダンスに行っております。パートナーは60才前後の感じの良い未亡人です。音楽に合わせてこの未亡人達との楽しいダンスのひと時は、誠にこの世の極楽で長生きはするものでございます。次は食事で、何と云っても栄養分を充分に摂取して健康であることです。私の健康法としてはある程度の限度はわきまえながら、出来る限り身分不相応と思われる贅沢な食生活を送っております。

 この他にも次のような事を日課としております。先ず起きぬけに梅茶を飲み乍らタバコを一本、10時頃には生卵に酢を少し入れて飲みます。卵といっても一つ1円とか、1
000円買ったら1パックサービスの卵は駄目なので念のために申し上げておきます。午後の3時ごろには牛乳に大さじ一杯のきな粉に、すりゴマと蜂蜜を入れて飲んでおります。最後に健康法の仕上げはオシャレでございます。オシャレは自分自身を人に呈示する手段であってそれなりの、格好の良さを主張するもので、オシャレは年齢に関係有りません。オシャレは心の若さであります。年を取ると、年寄りの醜さをさらけだし、着たきり雀で目くそに鼻くそ、をたらし所謂老醜を漂わせ、子供や孫にクサイ・クサイと云われない、美しい感じの良い年寄りになることです。私も年を取ったら、ジイチャン・バアチャンの様に素敵な年寄りになりたいと、云われる為にも皆さん方には、特にオシャレ心を大切にして頂きたいと、思うところでございます。以上を持ちまして私の「生き甲斐について」の発表を終わります。

 ☆ みい子の感想
 重本様は24期生の最年長者です。いつもかくしゃくとして、姿勢正しく、オシャレな服装で教室に現われます。
「生き甲斐について・意見発表」は自薦と聞いていますが、声も凛として笑いも入れ混ぜて堂々の発表でした。
 四国放送の「おはよう徳島」にも出演されて「脳を鍛える大人の計算ドリル」を
毎日実践していて大きな効果を上げていることを説明されていました。
 一家言をもって生活をされてきた方とお見受けします。
 人間誰しも加齢と共に、望むと望まざるは関係無しに老醜が忍び寄ってくるのは確かですが、常にそのことを意識して、周囲の人たちに不快感を与えないように「感じの良いお年寄り」になるように日々努力をする事は大切だと教えられました。
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