このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


閑さや岩にしみ入蝉の声

出典は『奥の細道』。

 元禄2年(1689年)5月27日(新暦7月13日)、 山寺(立石寺) で詠まれた句。

 梺の坊に宿かり置て、山上の堂にのぼる。岩に巖を重て山とし、松柏年旧土石老て苔滑に、岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。岸をめぐり、岩を這て仏閣を拝し、佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。閑さや岩にしみ入蝉の声

  『俳諧書留』 に「山寺や石にしみつく蝉の声」、 『初蝉』 (風国編)には「さひしさや岩にしみ込蝉のこゑ」とある。

芭蕉の名句がすべて「わたくし」ではないけれども、一見風景描写としてある作でも、たとえば奥の細道の

   閑さや岩にしみ入る蝉の声

ただ山中が静寂だということだけでなく、そこに旅人としての彼を点在することに依って、感吟となる。

荻原井泉水「わたくし文学」

山形県天童市の 天童タワー「原田歯科医院」前

 山形市の 山寺根本中堂仁王門の下山形蔵王PA(下り)

福島県郡山市の 大慈寺

栃木県佐野市の 妙音寺

群馬県藤岡市の 美国神社 、南牧村の 「蝉の渕」

埼玉県秩父市の 観音寺

山梨県甲州市の 観音山麓

岐阜県大垣市の 東外側橋 、恵那市の 長栄寺

滋賀県栗東市の コミュティセンター大宝

三重県伊賀市の ふるさと芭蕉の森公園

徳島県小松島市の 景岩寺

高知県高知市の 雪蹊寺 に句碑がある。

山寺の句碑


根本中堂の句碑


大慈寺の句碑


妙音寺の句碑


美国神社句碑


観音寺の句碑


雪蹊寺の句碑


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