このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
普通 はダブルデッカーと呼びます。本家英国のバスに比べたらかなり見劣りしますが、収容人数・本数の多さ・料金の安さを考えればまあ香港らしいかなといった気もします。同じ路線でもエアコン付きとそうでないのがあり、エアコン付きの方が料金が高くなっています。
(バスに乗る)
乗り方は簡単。バス停に立ち、目的のバスが近づいてきたら手を上げて合図します。何もしないとバスは通り過ぎてしまいますからご注意を。このあたり日本のように不必要に止まりすぎるバスと違って合理的です。乗る意思のない客は無視されるというわけですね。乗り口はバスの前の方にあり、”上”と書いてあります。
さてここで問題なのはそのバスが自分の目的地に行くかどうかですね。あらかじめ調べておくに越したことはないのですが、自分のいる場所がよくわからなかったり、路線の途中に目的地があるとか、路線の途中から乗ったりする場合などです。たいていバス停にはバスのNo.・行き先・途中で止まるバス停などを書いた立て札が立っています。それを見て自分の目的地が書いてあるバスのNo.を調べ、そのバスに乗ればOK。またバスの前面パネルには終点が漢字と英語で表示されていますので、自分の目的地がそこなら話はもっと簡単です。
ただ新界地区の田舎道では立て札がない場所も多く、そんなときはとりあえずバスを止めてパネルを確認するか運転手に聞いてみましょう。聞き方はあとで説明します。でも私としては緊急避難的にタクシーを使い最寄りの駅などに行くことをお薦めします。わけのわからない場所でハマッているよりその方がずっと時間を有効に使えますから。
(料金を払う)
さてようやくバスを止め乗り込みました。次は料金の支払いです。切符はありません。乗り口の階段を上るといきなり目の前に運転手がいます。その横に料金箱があり、料金も書いてありますからその金額を入れればいいです。料金は路線によってまちまちで3ドル〜20ドルまで。但し例外的に降りる時に支払う場合もあります。セントラル・
エクスチェンジスクウェア
から出る香港仔(アバディーン)行きや赤柱(スタンレー)行きのバスはスクェアの始発から乗りこむと降りる時に支払うようになります。
料金は路線の後半に乗ると安くなりますが、逆に始発やそれに近い所で乗ってすぐ降りたら料金はまるまる払わなければなりません。例えば15ドルの路線でも終点近くなら5ドルぐらいに下がりますが、始発から乗ってすぐ降りたら15ドルまるまるというわけです。
ここで料金の支払い方ですが、たいていは何ドル何十セントという細かい数字になり小銭がそろわないことも多いです。そんなときはやや多めに入れても構いません。おつりをもらえないだけですから。例えば3ドル20セントの料金で5ドル入れようが1000ドル入れようが運転手は文句言いません。(1000ドルだときっと驚くでしょうね)
尚バスの中には
オクトパスカード
を使えるものもあります。
(料金をまとめて払う)
友達と一緒に乗る時など二人以上の場合は、その料金X人数分をまとめて払ってもOKです。例えば3ドル20セントのバスに4人で乗るなら合計12ドル80セントで、細かいのがなければ13ドルを入れればいいわけです。20セントの損失なら日本円でわずか3円ですから怒ることもないでしょう。但しこの時何人分を入れたかを運転手に言わなければいけませんし、乗り込む時もまとまって乗らなければなりません。4人で乗るのに3人が先に乗って、残りの1人が遅れて乗ったりすると必ず運転手に「料金払え」って叱られますから。
人数分の言い方ですがこんなふうに一言言うだけで足ります。
2人・・・リョンゴ | 5人・・・ンーゴ | 8人・・・パッゴ | ||
3人・・・サンゴ | 6人・・・ロッゴ | 9人・・・ガウゴ | ||
4人・・・セイゴ | 7人・・・チャッゴ | 10人・・・サプゴ |
”ゴ”というのは個のことで人数を表す単位によく使われます。言いにくいのは5人のンーゴでしょうか。日本語には”ン”から始まる単語がないので、発音がちょっと難しいかもしれません。自信がないなら指5本を立てて見せてからンーゴといえば通じるでしょう。
ここで料金支払いの裏技を紹介します。まとめて払う方法の応用です。まず乗り込んで料金を払わずに運転手のそばに陣取り、続いて乗ってきた客から料金を徴収するんですね。例えば3ドル20セントの料金で10ドルコインしかない場合、後から来た客2人から料金をもらい”3人分”と言って10ドルを入れるわけです。これなら本来6ドル80セント損失するところをわずか40セントで済ませられます。3人から徴収して合計12ドル80セント払えば損失は0。ミニバスなんかではよく見かけますね。
でもこの裏技、あんまりお薦めできません。2階建てバスの場合このやり方を認めない運転手もいて(基本的には香港全土で認められていない)、以前それがもとでトラブルになり運転手が死んだなんて事件もありましたから。
(行き先を確かめる)
さてやっとこ料金を払いましたが果たしてこのバス、本当に目的地に行くんでしょうか?よくわからないなら運転手に聞いてみましょう。英語が通じればそれに越したことはありません。でも通じない場合旅行者が広東語でものを尋ねるなんてほとんど不可能なので、ここではメモを使います。こう書いてください。
”去唔去○○○?” または”去不去○○○?”
○○○へ行きますか?という意味でどちらでもわかってくれます。○○○は当然ですが目的地ですね。運転手はたいてい無愛想でYesなら頷きNoなら首を振るだけですが、それで目的地に行くかどうかはわかるでしょう。もしNoなら払った料金はあきらめてそのバスから降りて下さい。
Yesでも目的地がそのバス路線の途中にある場合、これは土地カンがないとどこで降りたらいいかわからないですよね。そんな時あなたが英語を話せるなら近くにいる若いやつをつかまえて、 「○○○に行きたいんだけど近くまできたら教えてくれない?」と頼んでみればいいでしょう。香港の若いやつは7割以上の確率で英語を話せます。英語がダメな場合、やっぱりこれはメモですね。運転手のそばに陣取りメモにこう書いて見せましょう。「○○○で降りるので着いたら呼んでください」 という意味です。
”○○○叫我落車、唔該”
運転手に忘れられたりしない限り教えてくれるはずです。最後の唔該はありがとうの意味です。この方法は ミニバス でも使えますから覚えておきましょう。
(気分に浸る)
さてバス乗り込みも成功し一安心。せっかくだから2階に上り海外気分を満喫しましょう。一番いい席は最前列の右隅です。ここだと対向車を見下ろして偉くなった気分に浸れたりします。2階建てバス同士がすれ違う時のぶつかりそうな迫力も楽しいですよ。ただ最前列は後ろの席に比べてやや幅が狭いので多少窮屈かもしれません。
ここで左側に座らないのは、すれ違いの迫力がないのと街路樹の枝がバシバシ当たるからです。香港は日本と同じ左側通行なので、特に山道に入ると道端に生えた木の枝がしょっちゅう当たります。以前窓を開けていると枝が飛び込んできたこともありました。まあそれが楽しいというならそれはそれでいいです。
座席は2人がけと3人がけですが大人ではその人数は座れません。だいたい1人半と二人半ぐらいの幅しかなく、端の人はハンケツ状態になります。
(バスを降りる)
楽しい気分に浸っているとそろそろ目的地が近づいてきました。目的地が終点なら他の人に続いて降りればいいです。目的地が途中の場合はベルを鳴らして降りる意思を運転手に伝えなければいけません。ベルのボタンの位置は2階なら階段の手すりにある柱、1階なら降り口にある柱と天井の黒いベルトです。バスによっては後部座席にもいくつか柱があって、そこにボタンが付いている場合もあります。天井の黒いベルトはどこを押してもベルが鳴ります。ベルが鳴るのと一緒に赤いランプもつきますからそれで止まってくれます。このあたりは日本のバスと同じですから簡単ですよね。止まったら降り口から降ります。この降り口はバスの中ほどにあるので入り口から降りたりしないように。
そうそう、香港のバスには1階だけの日本でよく見るタイプのバスもあります。乗降口は前の1ヵ所しかありませんが、乗り降りの方法は同じですので気楽に乗ってみましょう。それとこのタイプのバスには女性の運転手も多いです。
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