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TOP > バスツアー(主催ツアー) > 2018.7.7 バスファンのためのバスツアー第16弾『格調高きルーセントの凱旋』
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2018年7月7日、西鉄バス那珂川営業所のご高配の元、第16回目のバスファンツアーを開催いたしました。
遠足に、修学旅行に、研修の旅に、ワクワクするようなイベントの時に出会えた存在、 それはゴールドの帯をまとった西鉄観光バス。
通称「ルーセントカラー」と呼ばれた、大変気品に満ちたカラーリングでしたが、 2004年に導入された新車よりカラーリングが変更され、(通称:青い鳥)。じわりと数を減らしつつあります。
残りわずかとなったルーセントカラーの中でも、西鉄観光バスの中ではナンバー2のグレードを誇った、 「ロイヤルハイデッカー(後部サロン付バス)」に乗って、 福岡の名所を巡り、在りし日の栄光の姿を回想するべく、ツアーを開催いたしました。
■貸切車輛:那珂川営業所所属7021号車 ・日野自動車工業U-RU2FTAB ・西工C−Ⅱ Royal High Decker 92MC/1995年式 ・4列シート×10列 後部3列はサロンシート+ハイデッキ
■コース:福岡市>太宰府市>福岡市 博多駅>櫛田神社>大濠公園>野方台>中央ふ頭クルーズターミナル>福岡空港>太宰府天満宮>那珂川営業所>那の津埠頭>博多駅 (関係の皆様方には、大変なご高配を賜りましたことを、この場を借りて御礼申し上げます) | ||||
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ツアー前日の2018年7月6日の金曜日。 普段であれば、ツアーの準備の詰めを行いあとは翌日の本番を待つだけ・・の筈なのですが。
朝から西日本各地で壮絶な降雨が発生。 当日は出勤しておりましたが、鉄道や高速道路の不通に加え、 九州北部でも河川の氾濫や土砂災害の一報が続々と飛び込んできました。 後に「平成30年7月豪雨」と名付けられた災害です。
ツアー代表以下、運営事務局では昼以降、この状況を鑑み、行程の変更や開催の可否について検討に入ります。 (帰宅難民の発生を防ぐために、会社は午後は必要最低限の人員の除き帰宅となりました) 夕方、福岡市内の雨はピークを越え小康状態となり、福岡市近郊の河川の水位も徐々に低下。 夜には雨も上がり、翌日の天気予報も「曇り」となりました。
そして開催当日(7月7日)の早朝、福岡市中心部のインフラに特に影響は無く、 福岡市内を走る西鉄バスは山間部のごく一部を除き、都市高速経由を含め全て平常通り運行を継続。 今後の天候も悪化の恐れが少ないことから、 被害情報の無い福岡市内の市街地、太宰府市内のみに行程変更を変更し、開催を決断。 ※当初予定していた、福岡市内の山間部や佐賀県佐賀市の旧三瀬村地区は、至る所で土砂災害が発生し、 また九州自動車道、長崎自動車道の通行止めの解除の見通しも立っていないことから、 残念ながら今回は訪問を中止しました。
このような突発的な自然災害に対応するノウハウがあるわけでもなく、 道路状況の確認、天候予測、参加者への連絡、キャンセルの調整など、全て手さぐりの状況。 参加者の皆様には、前日から急な連絡が重なったうえ、当日の運営で及ばないところもあったかと存じます。 そのような中、開催させて頂いた当日の模様について報告いたします。
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博多駅筑紫口 出発
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朝9時の博多駅筑紫口の貸切バスプール。 10年前であれば、この場で当たり前に見ることが出来た、西鉄観光旧塗装「ルーセントカラー」が入線。 JRの遅れもあり、少しだけ皆様をお待ちして出発となりました。
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日野の運転席回り。 新型セレガが数を増やす一方で、気が付けば、このインパネ・ステアリングもなかなか見なくなってしまいました。
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櫛田神社
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博多駅から約5分。 キャナルシティにも近い、最初の見学地「櫛田神社」。 参拝のため、境内の大型バス駐車場お邪魔します。 表の通りからはバックで進入。なお大型2種免許を持つ運営スタッフが誘導しております。
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博多の総鎮守に参拝し、今日の旅の安全を祈願。 平日の朝には、意外に出社前のサラリーマンが参拝している光景を結構目にします。
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ちょうど博多祇園山笠の期間中のため、この時期限定でしか販売されない、 「祇園饅頭」が境内の店で販売されていました。ほのかな酒粕のにおいも漂う、 地元の知る人ぞ知る、期間限定の博多銘菓です。
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参拝が終わった後は、出発まで短時間の散策。 7月上旬の博多祇園山笠開催期間中、大型バス駐車場を兼ねている神社の境内は、 山笠の「櫛田入り」の、まさにその場となります。 桟敷席に囲まれた中に鎮座する、ルーセントカラー。これぞ博多と西鉄バスの最高のプロモーション。
このバスが停まる、この場所。山笠の男衆で埋め尽くされます。 なおこの桟敷席の入場券は、文字通りプラチナチケットです。
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桟敷席の途中からそびえるものは、山笠のTV中継用のやぐらです。
めでたく、そして厳かな場所に駐車する西鉄バスの美しいこと・・。
(参考)今年の博多祇園山笠のフィナーレの終了後、片づけが行われる櫛田神社境内。 今回バスが駐車しているのは、この写真左手前側のスペースです。
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櫛田神社境内を出発する西鉄観光。 博多が一番博多らしい時期に、ルーセントカラーのある光景を絵にすることができました。
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大濠公園
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福岡城跡に隣接する、福岡の「セントラル・パーク」こと、大濠公園。 公園の遊歩道のそばに大型バスは2台だけ駐車できる駐車場があります。 入口が大型車が通れないほど狭かったのですが、流石プロドライバー様の腕前で慎重にするりと通過しました。 ジョギングに、散策に楽しむ福岡市民の憩いの場所です。 なお丁度この場所は、数年前には「ポケモンGO」でレアなポケモンが出没する場所として、人だかりができていました。
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30人近い参加者が一斉にカメラをバスに向ける光景、 何か特別なことがあるのかと、ジョギングの市民の方から質問をうけ、一緒に撮影をされる一幕も。。
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生松台中央公園
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続いてバスは福岡市内を西へ(写真は都市高速姪浜ランプに近い、石丸新町バス停付近)。 車内では自己紹介タイム。皆様おくつろぎの車内ではございましたが、事務方では精算業務に、 急遽組み立てたスケジュールで無理がないか、また各地の道路状況を確認しながら進行状況をチェック。 よって今回は、車窓の写真がほとんどありません(涙)
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大濠公園から約30分で、高台に広がる生松台団地の入口に到着。 バスは慎重に坂道を登ってゆきます。 | ||||
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前方には「504番 都市高速経由天神方面行」が停車中。 この近くの野方(壱岐営業所)から、天神や姪浜駅に向うバスが頻発しています。 | ||||
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さて、バスは団地の一番頂上にあたる「野方台」バス停で参加者を降ろし(希望者のみ)、 フォトランを実施します。 ロイヤルハイデッカーのサロン室、拡大窓はやはり目立ちますね・・。
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さて、参加者は野方台バス停に隣接する「生松台中央公園」へ。 福岡市街を眼下に一望! 待つこと約10分、福岡市街を眼下に、先ほど上がってきた道を、 再びルーセントカラーのバスが上がって来ました。 | ||||
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この生松台中央公園、福岡市民にとって「知る人ぞ知る」夜景スポットで、 生憎の曇り空ではありましたが、晴れた日は福岡タワー、博多湾、天神のビル群など、 福岡市の広範囲を一望できるスポットです(晴れた日の写真は下参照) | ||||
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(参考:12月の朝日。同じ場所より撮影。中央には荒津大橋も見えます。バスは写っていません・・)
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このアングルでピンとこられた方もあるかと思いますが、 西鉄グループ「まちに夢を描こう」のポスターやCM撮影にもこの場所が使われています。 また2003年のエコルカード発売開始の際にも、この坂を使った広告撮影が行われました。
そんなロケ地を駆け上がる、福岡の名車「ルーセント×ロイヤルハイデッカー」。 引退前の涙雨・・といった風情でしょうか。
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再び野方台から乗車。再び山を下り、都心へと向かいます。 なおこの野方台バス停が立っているところは歩道が途切れていますが、 この先の住宅地が開発されるまでは、ここがバスの折り返し場(野方台終点)だった名残です。。
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中央ふ頭ー博多港クルーズセンター
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さて、一行は西区の福重ランプから都市高速に入り、一気に博多湾岸へ。 中央ふ頭の先端、「クルーズセンター」に到着。
背景は、最近できたマンション・・ではなく、入港中の外航クルーズ船。 世界で2番手の巨体を誇るクアンタム級の1隻、 「オベーション・オブ・ザ・シーズ(ロイヤルカリビアンインターナショナル社)」です。 全長約350m、乗船定員は4000名を上回る超巨大船です。
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背後の博多ポートタワーが、遠近の関係もあるとはいえ、小さく見えてしまいます。
日本各地で活況を見せている「クルーズ船」ですが、 実は日本で一番海外からのクルーズ船が来港しているのは、横浜でも東京でも神戸でもなく、博多港です。 ここ中央ふ頭でも、さらに大型のクルーズ船を受け入れるための工事が行われています。 そのクルーズ船と西鉄バスの組み合わせ・・、新しい福岡の街の姿といえる光景を写真に納めたくて、 この場所を見学地に選びました。
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博多港のクルーズ船は、朝に入港→夕方〜夜に出港し、昼間は観光に出られていることから、 日中のクルーズターミナルはのんびりしています。 | ||||
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なんと均整のとれたライト周り。 黒い部分に西鉄ロゴを入れる場合、多くのバスでは白抜きロゴが用いられれますが、 この7021号車はフルカラー版が使われています。・・良い彩りです。。
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福岡空港国内線ターミナル(昼食休憩)
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中央ふ頭からは国道3号線経由で福岡空港国内線ターミナルへ。 車内ではシャカシャカと方向幕を回す音・・。 到着後は各自自由昼食に。ビルディングの新築が進む国内線ターミナル。 以前と様子が異なって、なかなか戸惑います。。
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・・さて、昼食に行く前に、皆様が降車された車内の撮影タイム・・。 4列×11列の一般的な観光車の車内。頭上の荷棚は蓋付きで、飛行機のよう。 | ||||
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そして後方3列はサロン席。 西鉄観光が誇るロイヤルハイデッカーの奥座敷ともいえる、実に開放的なスペースです。 せりあがった屋根、一段ステップアップした床、大型の一枚窓。 個人的には「金魚鉢」と呼んでますが、ガラス張りの実に開放的で贅沢な空間です。
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サロン室のある後部から前方を。 屋根部分のせり出し加減がよく分かるかと思います。 頭上にはシャンデリア。サロン室専用のテレビモニターも設置されています。
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運転席。九州各地の様々な道を走ってきたことでしょう。 この手のステアリング&シフトレバーは、赤間急行E型や、90年代半ばの年式のS型高速と同じです。 | ||||
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車外のエクステリアも撮影。 ルーセントの、黒・朱・金・薄目のアイボリーの下地色。 なんと品のある配色でしょうか。
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フロント横の塗り分け。よく見ると、微妙にマスキングの跡が見えます。 | ||||
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美しきラインデザイン。 | ||||
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ライトとフロント周り。 薄曇りである分、日光の条件を全く気にせずいろんな角度から、ルーセントの形を残します。 | ||||
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福岡空港国際線ターミナル
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バスは続いて国際線ターミナルへ移動。 3階出発ロビーで一旦停車。ロイヤルハイデッカーを真横から撮影。
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安定の西工C型の優しげなリアデザイン。 | ||||
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丁度、J−AIRのエムブラエルが降りてきました。 | ||||
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国際線ターミナルの特徴的な屋根と艶やかなルーセントの車体。 | ||||
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西工ネオロイヤルの、引き戸のこの巧みな曲線のカーブデザインがとても好きです。 | ||||
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それでは再び車内へ! バスは国道3号線経由で太宰府市内へと進みます。
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太宰府天満宮 | ||||
あえてベタな観光地を回るバスツアーを・・、 とのコンセプトに基づき、福岡県有数の太宰府天満宮にやって来ました。 インバウンドのバスが数多く並ぶ中、ルーセントカラーの西工車はやはり目立ちます。 こちらでおやつタイムを兼ねてしばしの休憩。
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バス駐車場から徒歩1分の西鉄太宰府駅前のロータリーと、奥に続くのは天満宮への参道。 停車中のB型高速車は、お察しの通り福岡空港経由博多駅行の「太宰府ライナー旅人」です。
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新車で「旅人」専用に投入された、鮮やかなカラーを身に纏ういすゞガーラ(甘木営業所所属1143号車)。 折からの天候もあり、参拝客は少々少なめです。
この後沿道のお茶屋さんで「梅が枝餅」と抹茶を頂き、のんびりとリフレッシュ。 よく福岡以外の方から、沿道のどのお店の「梅が枝餅」が一番美味しいですか?? 太宰府にお越しの際は、少し外皮がパリッとした焼き立てを食べ歩かれることをお勧めします。
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再びバスに戻り、再び観世音寺、朱雀大路を経由し、福岡都市高速水城ランプへ。 日野のスクエアなハンドルとインパネ。「大型車・バス」らしさがプンプンします。
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ちょっぴり車内も探索。飛行機のような収納式の荷物置きも観光車ならでは。 後部サロンで談笑にふけって参りました。
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西鉄バス 那珂川営業所
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バスは都市高速を野多目ランプで降り、やって来ましたのは、福岡市のベットタウンとして急成長する、 那珂川町(現:那珂川市)の西鉄那珂川営業所。 バスツアーでは過去にもお邪魔したことのある、西鉄バス有数のマンモス営業所。 福岡市南の副都心である大橋や、天神方面の幹線や都市高速系統、長距離便はシーサイド地区までの路線を有します。
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那珂川営業所といえば、西鉄110周年記念復刻塗装車の配置営業所の一つ(9375号車)。 (他には愛宕浜営業所、八女営業所に在籍します) 丁度営業所に停車中にお邪魔することが出来ました。
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鋳型で作られた西鉄バスの社紋。ちゃんとグリーンで塗られています。 街中撮影ではできない、貴重な接写の機会。。
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ドア周りも凹凸部分までしっかりラッピングされています。 なかなか良い色合いですね。。
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同型車(西工96MC)による3色並び。 赤バス、スマートループ、復刻塗装と時代を超えた三つ巴。 左から、9032号車、6132号車、9375号車(いずれも那珂川営業所所属)
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営業所を自由見学中の皆様も、事態に気が付いて次々にバスの回りに集結! 他では決して見られないだろう貴重な光景をカメラに収めていらっしゃいました。
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大型車を中心に、ズラリ駐車する西鉄バス。壮観です。 | ||||
さて、営業所に駐車する数多くのバスより、特徴的な車を幾つか。 尿素試作車9376号車。尿素車と言えば屋根上クーラーが特徴的ですが、 この車をはじめ最初のグループはビルトインタイプで導入されました。 外観はそれまでの96MCと一見変わりませんが、尿素です。
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ピンクスマルーこと、渡辺通「W番」系統用のエルガノンステップ。2789号車。 一斉に大量導入されましたが、最近はスマートループに塗り直されるバスも出ています。
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B高スクールバス、9247号車。 それまで『廉価版高速バス』として多数派勢力を占めていたB型高速車ですが、 2018年頃より、それまで活躍したS型高速車に代わり、スクールバスへの改造車が増えてきました。
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消えゆく58MC。LEDを抜かれ、ナンバーを抜かれ、営業所の片隅にまとめて留置されていました。 バスからモノに戻るのも、時間の問題でしょうか。。
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いすゞエルガワンステップバスの西工架装版、2108号車。 UD以外の西工架装の大型路線バスとしては、この2006年式が最期です。 少し腰高な感じがする側面窓に、エルガに良く似たリアデザインが特徴的です。
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営業所の見学を終え、記念撮影を行い、一同は再び車内へ。 バスは野多目ランプより再び都市高速環状線内回りへと進みます。 | ||||
都市高速千代ランプ付近を快走中。 この先の見学先は、実はシークレットにさせていただいており、 行程表にも「市内周遊」としかあえて書きませんでした。
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千鳥橋ジャンクションを天神方面へ。 前方には赤間営業所の26A番、バスは日野最期の西工架装の大型路線車。7601号車です。
バスは天神北ランプで都市高速を降り、このまま天神・博多駅へ・・向かうはずもなく、那の津(須崎埠頭)の倉庫街へ突入。
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須崎埠頭岸壁
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福岡市中央区、博多湾に突き出た幾つかの埠頭のうち、「那の津」の住所で知られる須崎埠頭。大規模な穀物保管基地、 或いはバスファンの方には「那の津4丁目」「福岡高速営業所」がある埠頭として、ご説明した方が早いかと思います。
この先端部分では、西鉄高速バスのパンフレットに使われるような、綺麗な形式写真が撮影されていました。 今回は、ルーセントの美しい型式写真を撮るべく、ふ頭の岸壁へと進んでみました。 小雨ぱらつく中にバスを降りると、曇り空をものともしない、パリッと決まったバスの姿がそこにはありました。 なんて格好いい。。
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正面からのルーセント。ネオロイヤルの優美で欧風なデザインに、ゴールドの飾り帯が良く似合います。 この周辺は釣り場としても有名なようで、釣り人が写真に写りこまないよう、アングルを調整して撮影。
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引いてみたり、アップしてみたり。 いろんな視点でルーセントと語り合う時間。
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後方から見る、ステップアップルーフのサロンスペース。 背景にはマリナタウンの高層マンション群が、靄の向こうに見えています。
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壱岐対馬からやって来る、九州郵船の高速船「ヴィーナス」。 博多ふ頭のターミナルに向けてラストスパートを駆ける姿と、見事に重なりました。 船withバス。のりものコラボ写真。。
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真横から、ネオロイヤルの巧みな曲線を切り取ります。 背景は博多湾の向こう、福岡市東区の海の中道や西戸崎。
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曇天にかざす凛々しいヘッドライト。 西鉄観光車の神髄の雄姿。
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アンドンの「にしてつ」の文字に、雨粒が重なります。 こんな天候だからこそ取れる、水もしたたる写真たち。
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終点 博多駅へ | ||||
その後も、思いもよらない様々なアングルで撮影を楽しむ一行。 気が付けば日も傾き、周囲はどんどん暗くなってまいりました。 名残惜しくもバスに乗り込み、博多駅方面へ。
いよいよ、お別れの時間です。
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須崎埠頭からは、西鉄高速バスの回送ルートで博多駅へ。 呉服町付近の大博通りを南下。中央ふ頭からの連節バスの向こうには、巨大なJR博多駅の駅ビルの姿。 いつもの見慣れた道を、昔は見慣れていたはずの、ちょっと豪華なバスで走ります。
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終点、博多駅前に到着。 素早く忘れ物チェックを行いますが、シャンデリアがきらめくサロン室の余りの美しさに、 しばし見入ってしまいました。ロイヤルハイデッカーの真の美しさは、夕方から夜にあるのかもしれません。
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全員を降ろしたバスは、博多駅を出発し那珂川営業所へ回送。 皆さんで大きく手を振ってお見送り!
その後、お時間の許す方で夕食をご一緒し、本日最後の思い出話に花を咲かせてありました。
遠足や社会科見学、修学旅行。 子供の頃の、特別な思い出には必ず支え役として、旅の主役として、優美な姿を見せていた、 西鉄観光ルーセントカラー&ロイヤルハイデッカー。
姿を消す前に、もう一度皆さんと思い出を作ることが出来ました。 御参加の皆様、西鉄那珂川営業所をはじめお世話になりました西鉄バスの皆様、 この場を借りて衷心より御礼申し上げます。
( お わ り )
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